荒廃から立ち上がる途上の古刹
- 4.0
- 旅行時期:2019/04(約7年前)
-
-
by mikuwankoさん(男性)
二戸・一戸 クチコミ:10件
創建は728年、開基が行基と伝わる東北随一の古刹です。しかし、文献資料等は残っていないので、実際のところはどうなのかわかりません。仏像の特徴から10世紀にまでさかのぼることができるそうです。そんな古刹ですが、廃仏毀釈の嵐が吹く中、このお寺も例外ではなく、壊滅的な被害を受けており、檀家が匿ってくれた仏像が辛うじて残っています。また、戦後には悪徳業者に騙され、境内に幹の部分が保存されている姥杉サイズに匹敵する杉の巨木が大規模に伐採されたりと荒廃に拍車をかけました。境内には、申し訳程度の小さな祠が多数点在し、かつてはここに伽藍があったんだなということが推察できました。能登の石動山をを思い浮かべるような場所でした。現在は、中尊寺の貫主が当時の住職を兼任し、復興の途上にあります。重要文化財の本堂と仁王門は改修中で覆いが被せられ、その姿を見ることができませんでした。しかし、本堂裏の宝物殿は入ることができ、重文の木造聖観音立像をはじめとする仏像や多数の能楽面、懸仏などを見ることができました。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 1.0
- 人混みの少なさ:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2020/04/08
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する