飛鳥時代の瓦が使われています!
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- 旅行時期:2019/10(約6年前)
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by norisaさん(非公開)
奈良市 クチコミ:16件
ならまちの中に威厳たっぷりに佇む元興寺は世界遺産です。
というよりも、ならまちはこの世界遺産元興寺(がんごうじ)の旧境内を中心とした地域一体のことを指すわけで、元興寺あってのならまちというわけです。
この元興寺は東大寺や興福寺などに比べると小規模ですが、創建は何と飛鳥時代にまで遡ります!
蘇我馬子によって建立された日本ではじめての寺院・法興寺(飛鳥寺)がその前身にあたります。
本堂は国宝で鎌倉時代に改築されましたが木材の一部は奈良時代のものが使われています。
ここの売りは何と言っても瓦ですが、お寺の裏手に歩くとその瓦が目に入ります。
何と!!蘇我馬子や聖徳太子が活躍した飛鳥時代の瓦が現役で禅室や極楽堂の屋根として保存されています、いや、現役で活躍しています。
色が茶褐色の部分を含む瓦だそうですが、何と物持ちが良いことでしょう!
同時に日本瓦の耐久性の良さが実感できます。
そして、この災害大国日本にあって、数多くの地震雷火事台風に耐えてきた運の強さにも感心します。
その独特の並べ方は一般に行基葺(ぎょうきぶき)と呼ばれていますが、1400年前の瓦が破損もせずにいまも使われているそうです。
また本堂に隣接する禅室も国宝ですが、この部材を年輪年代測定法で調査したところ、西暦582年伐採の樹木が使用されているとのことですから、1500年以上前の物!!
法隆寺西院伽藍よりも古い材木が使用されていることになるそうですからその古さが際立ちます。
五重の塔は約57メートルであったそうですが、東寺の五重塔(54.8メートル)より高かったようですからその規模が推測できます。
このお寺には駐車場などは一切ありませんから徒歩でのアクセスがおススメです。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- バリアフリー:
- 2.0
- 見ごたえ:
- 3.0
クチコミ投稿日:2019/12/09
いいね!:24票
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