日本画家が頭を寄せ合って模写したのだって!
- 4.5
- 旅行時期:2019/11(約6年前)
-
-
by ウェンディさん(女性)
飛鳥 クチコミ:14件
高松塚古墳は飛鳥美人の石室壁画が見つかった飛鳥時代の古墳で、その発見当時は日本国中が飛鳥美人の絵で埋め尽くされるほどの熱狂だったそうです。
高松塚古墳が発見された時、その石室内は見学者に開放され、新聞記者だけではなく、普通の人もその壁画を見ることができたらしいのですが、その代償は大きく、1300年の間、空気の流通がなかった石室に昭和の空気が入った途端、黒カビやらカルシウムやら様々なモノが石室内に侵入し、美しかった壁画があっという間に黒カビに覆われるという大惨事が起きてしまいました。
そこで立ち上がったのが、壁画保存プロジェクト。
当時の日本を代表する日本画家が集められ、石室壁画の模写を行い、その保全に努めたそうです。
カビの生えた壁画はクリーニングされましたが、一度、菌糸が侵入した漆喰は元には戻らず、美しい壁画は二度とその姿を現すことはありませんでした。
現在、資料館の室内に展示してあるのは、当時の日本画家により模写された石室壁画。
模写の際には、画家個人の癖が出ないように細心の注意が払われたそうです。
- 施設の満足度
-
4.5
クチコミ投稿日:2019/11/28
いいね!:3票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する