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浅草凌雲閣記念碑

名所・史跡

浅草凌雲閣記念碑 施設情報・クチコミに戻る

六区ブロードウェイ商店街の北側突き当たりに設置されています!

  • 3.5
  • 旅行時期:2019/10(約6年前)
hiroさん

by hiroさん(男性)

浅草 クチコミ:35件

『浅草凌雲閣(あさくさりょうんかく)記念碑』は、東京における高層建築物の先駆けとなる建設当時に日本で最も高い建築物であった『浅草凌雲閣』の建設跡地を示す証として2004年(平成16年)に「凌雲閣史蹟保存の会」が設置した記念碑プレートです。
『浅草凌雲閣』は、パリの「エッフェル塔」が開業した翌年の1890年(明治23年)に高所からの眺望を売り物にした最高高さ173尺(約52.4メートル)、12階建ての展望塔として浅草公園六区北側(現在の浅草2丁目13番から14番付近)に建設されています。
建設当時に日本一の高さを誇った建築物であったほか、最先端の電気技術を取り入れ建物各階に白熱電燈3個と11階の屋外にアーク灯2基を設置、1階から8階部分に世界でも最先端の技術であった日本初の電動式エレベーター2基が設置され浅草のランドマークになっており、建物名称を”雲を凌ぐほど高い”という思いが込められて『浅草凌雲閣』と命名されていますが、当時の庶民からは親しみを込めて「浅草十二階」または「十二階」の愛称で呼ばれていました。
建物各階の構成は、1階部分のエントランスに2階から7階部分が46店舗におよぶ諸外国や日本各地の物産販売店が入り、8階部分のエレベーター停止階に休憩室、9階部分に美術品などを展示するイベントフロア、10階から12階部分が眺望室となり、最上階の12階には30倍の望遠鏡が設置されていました。
建物構造は、地上部分の主要構造が1階から10階部分の平面を八角形としたレンガ積みの構造として11階から12階部分が木造となっています。
基礎部分については、掘削深さが18尺(5.45メートル)となり松杭を打込んだ上に厚さ2.5尺(76センチメートル)の土台となるコンクリートを打設を行った後にレンガ積みの布基礎が施されています 。
但し、基本設計の段階でエレベーターの設置は考慮されておらず構造強度に問題があるとの指摘もあったほか、開業当初からエレベーターの故障も頻発し完成した翌年の1891年(明治24年)にエレベーターの運転は中止となっています。
1911年(明治44年)には、『浅草凌雲閣』の下層階に「十二階演芸場」ができ、1914年(大正3年)にはエレベーターの復活もありましたが、1923年(大正12年)の関東大震災により『浅草凌雲閣』の8階部分より上部が崩落し、経営難であったことも重なり復旧されることも無く震災後間もなく爆破解体されています。
『浅草凌雲閣』解体後の跡地には、「凌雲座」(劇場)が建設され、その後は「昭和座」、「浅草東映」(映画館)となり、現在はパチンコ店(六区ブロードウェイ商店街の北側突き当たり)となっています。
『浅草凌雲閣記念碑』のプレートに刻まれている文字が読みにくいですが、記載されている文章を読んでいると明治維新後の急速に進む近代文明化の流れの中で当時の日本人の対応力と技術の吸収力の凄さを実感しました・・・

施設の満足度

3.5

利用した際の同行者:
カップル・夫婦
アクセス:
4.0
人混みの少なさ:
4.0
バリアフリー:
4.0
見ごたえ:
3.0
凌雲閣史蹟保存の会が設置した記念碑プレートです。

クチコミ投稿日:2019/10/14

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