東西に200ｍもある細長い古いビルで、取り壊しかと思ったらリニューアルが始まった。

4.5
旅行時期：2019/03（約7年前）

丸の内・大手町・八重洲クチコミ：24件

丸の内と大手町にたくさんある三菱地所のビルのうち、現在は建て替えが進んだので、一番古いのではないだろうか。

竣工は高度成長期以前の何と1958年（昭和33）年で、東西に200ｍもあり、111千㎡という延床面積は当時としては巨大なビルだった。それまでの大型ビルは、ロの字型に建てて、中庭から採光と換気をしていた。大手町ビルでは中央部をコアとしてエレベータ、階段、トイレ、倉庫などを配置し、その南北の長い直線廊下から、各事務室に出入りする網入りガラス窓付の扉があった。

昭和50年前後に、このビルの事務所に勤めた経験があるが、1階、Ｂ１階には商店街もあって豪華なビルと感じていた。地下鉄丸の内線の大手町駅も直結で、順次に開通した東西線、三田線、千代田線の大手町駅も近い。

近年のビルにはないが、テナント会や屋上に社もあり、日本的なビルだった記憶がある。

現在はリニューアル中で、青みがあった外壁が、暖色系に変えられつつあり、時代の流れを感じた。