上流で発電用に取水されて水量が少なく、ダム湖のために川床も上がって、昔日の面影がない渓谷。
- 2.5
- 旅行時期:2018/08(約7年前)
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by ワンダラーさん(男性)
青木湖・大町温泉 クチコミ:4件
「高瀬渓谷」といえば、昔は葛温泉から奥、湯俣温泉あたりまでの高瀬川の渓谷全体を指したのであろう。
大町ダム、七倉ダム、高瀬ダムと本流に3つも大きなダムが建設された今日、「高瀬ダム調整湖」もクチコミ別項目になっているので、狭義「の高瀬渓谷」といえば「ダムから上流の高瀬川の名前の範囲」の渓谷を指すのであろう。10月の紅葉はすばらしいらしいが、今日はまだ8月で、緑が濃い渓谷だ。晴れていれば槍ヶ岳の穂先も見える場所があるというが、今日は見えない。
雨模様というのに、渓流の水量は少ない。これは湯俣温泉の上で槍ヶ岳や硫黄岳からの豊富な沢水が発電用に取水されて高瀬川第五発電所水圧管経由でダム湖へ直接にバイパスされているため。またダム湖の上流は扇状地のように石や砂が堆積してしまったので伏流してしまう水が多いため。
ということで、根っこが付いた大木の流木が河原に残されていることで洪水時は大河になることは想像されるが、情緒に乏しい荒れた河原がつづくのが現在の高瀬渓谷の姿。
ここは49年前に通った道だが、昔日の面影が少ない渓谷だ。
50年以上前に使われた森林軌道の隧道跡とか、東京電力が出来る以前から使われている水路式発電所の水路とか、産業遺産的なものに関心がある方にはおすすめの渓谷。
アクセスは不便で、七倉山荘前から高瀬ダム堰堤上までは許可されたタクシーのみ。そこから右岸に槍ヶ岳林道という立派な名称のダムの管理用車道があってダンプカーが走る。
情緒が出てくるのは、車道の終点から先の森林軌道跡を利用した登山道と、さらにコジ沢から先の登山道(現在は湯俣温泉手前で崩落)。途中に名無小屋という無人避難小屋があって利用できる。
- 施設の満足度
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2.5
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 1.0
- 景観:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
クチコミ投稿日:2018/09/02
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