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特別展「縄文-1万年の美の鼓動」

  • 3.0
  • 旅行時期:2018/08(約6年前)
ドクターキムルさん

by ドクターキムルさん(男性)

上野・御徒町 クチコミ:7件

4年前、9年前に続いて現在は国宝である5点の土偶が一同に展示(2018年7月31日(火)~2018年9月2日(日))されている。これらを各博物館を巡って見ることは大変であるが、このように4、5年に一度上野の東博に集まる機会に是非見ておきたいものだ。
また、青森県つがる市木造亀ヶ岡出土のあの有名な左足がない遮光器土偶は国宝になれない土偶として知られている。発掘現場では完形で大型の土偶が出てくれば「国宝」という考え方が多く聞かれるが、国宝になるためには完形であること以外にもその発掘記録がないとダメなようである。
宮城県大崎市蕪栗恵比須田出土の遮光器土偶は完形で非常に綺麗な土偶である。しかし、これも出土状況が分からないために国宝にはならないのだという。

一方、縄文時代の国宝である「新潟県笹山遺跡出土深鉢形土器」は深鉢形土器57点であり、928点の出土品が国宝に指定されている。この中に火焔型土器14点が含まれるが、今回上野に来ているのはNo.1の逸品ではなく、二番手以降(4番手まで)の秀品とされる火焔型土器1点(No.6)だけの展示である。この期間中(平成30年(2018年)7月21日(土)~9月17日(月))はNo.1の逸品は地元の十日町市博物館で展示されていて、そちらで見られる。また、10月からパリ日本文化会館で開催されるジャポニスム2018「縄文展」に貸出予定であり、パリまで行かないと見られないことになる。
普段は文化財の指定がない伝新潟県長岡市馬高出土の火焔式土器(東博所蔵)しか見られないのだが、今回は野首遺跡出土の火焔式土器・王冠型土器12点(十日町市博物館所蔵)も展示されている。まだ、重要文化財になる前の出土品であるが、「笹山遺跡出土深鉢形土器」と比べて劣るという点は見当たらない。所謂国宝級である。

「国宝指定の縄文土器・土偶が勢揃い!」などと言えるかどうかは根拠が曖昧であり、疑問があるが、これほどの数の火焔式土器の秀品が上野で見られることは画期的でもある。

なお、尖頭器、けつ状耳輪、網籠、局部磨製石斧や磨製石斧、鹿角製銛頭、鹿角製釣針、櫛、土製耳飾、硬玉製大魂、貝輪、石棒など一般的な縄文出土品が展示されているが、故意に弓や鏃などの狩猟具を除くという作為のある展示にもなっている。

それでいて、どういう訳か弥生式土器や四大文明の壺や土器が展示されていて、日本列島で文明が芽生える弥生時代になると、世界の四大文明に近い壺や土器が作られたことが理解できる。

施設の満足度

3.0

利用した際の同行者:
一人旅
アクセス:
5.0
コストパフォーマンス:
2.0
人混みの少なさ:
2.0
展示内容:
3.0
バリアフリー:
3.0

クチコミ投稿日:2018/08/27

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