起点・終点駅は大阪市ではありません。
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- 旅行時期:2018/05(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
吹田・万博公園 クチコミ:1件
大阪市の地下を南北に貫く御堂筋線は、昭和8(1933)年に梅田~心斎橋間が開通したことに歴史を発します。土木技術が未熟な時代ゆえ建設も難しいものだったとされています。
太平洋戦争時にはロンドン地下鉄同様防空壕としての役割を担っていたこともあるとは書かれていますが、実際には都市爆撃に用いられた1t爆弾の破壊力に耐えられるかどうかは未知数であったがために、空襲時には路線運行は止められていたようです。
元々大阪には市電がくまなく走っており、それが大阪市に乗り入れる鉄道路線のターミナル駅を直線的に結んでいました。地上を走る大阪市電に対し地下鉄は割高な料金だったことに加え、必然的に地下まで降りなければならないことなどの理由から開通時にはそれ程必要性のあるものとはされていませんでした。しかし防空壕の役割を果たして存在感を出した上、モーターリゼーションの波に押されて大阪市電が廃止されていく中で地下高速鉄道の需要は増すこととなり、新幹線との乗継駅として新大阪駅が開業すると、その利便性の高さから市内に乗り入れする私鉄路線のターミナル駅がほんの一部を除いて地下化され現在の交通網が完成しました。
昭和45(1970)年の大阪万博の際に開業した北大阪急行線に直接乗り入れ、訪れる観光客の足となりました。万博閉演後に会場線が廃止され北大阪急行線の終着駅が千里中央になってもそれは続き、昭和62(1987)年に開業したなかもず駅迄の区間を最長として運行され現在に至っています。
御堂筋線の特徴とも言える第三軌条式集電。パンタグラフを用いた架線集電式に比べて〝高さ〟を抑えることができるため、地下鉄に多く取り入れられています。その理由から直通乗り入れを行なっている北大阪急行線も同様の集電方式を採用していますが、御堂筋線の場合郊外路線には架線集電式を採用することも考えられていたため、パンタグラフを畳んだ状態で車両が入線することを踏まえて、天地方向への高さを考えたトンネルとなっています。
平成30(2018)年に民営化され大阪市高速電気軌道となりましたが、市営地下鉄時代には公営交通ではもっとも儲かっている路線でした。しかし儲かる=混雑しているということなので、混雑する交通機関を普段利用しないものからはすごく抵抗があるのは事実です、また地下に対しての抵抗もあることから、個人的には〝乗りたくない路線〟のひとつにもなっています。
今回利用したのは目的地の最寄駅からバス停への移動のために利用しましたがやはり落ち着きませんでした。やはり時間が読める交通機関としての意味合いが強いため、乗り鉄旅には向いていない・・・、そう思えてなりませんでした。
- 施設の満足度
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4.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 安いと思います。
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 空いてはいませんでした。
- バリアフリー:
- 5.0
- ホームへはエレベーターが完備されています。
- 乗り場へのアクセス:
- 5.0
- 便利です。
- 車窓:
- 5.0
- 一部地上走行区間があります。
クチコミ投稿日:2018/05/22
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