西行終焉の地
- 5.0
- 旅行時期:2018/04(約6年前)
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by DoubleO7さん(男性)
河南・太子 クチコミ:2件
大阪南部の葛城山麓に建つ弘川寺を参拝しました。近鉄富田林から金剛バスで20分強、終点の河内で下車して徒歩5分です。こぢんまりとした境内正面に本堂があります。美しい本堂です。本堂にあがります。堂内は荘厳な雰囲気です。中央に御本尊の薬師如来座像が鎮座しています。両方の手のひらを膝上で上下に重ね合わせ手の平上に薬壷を載せるという珍しい印相の薬師如来でした。本堂の左手前には趣のある鐘楼と護摩堂があり護摩堂には不動明王、大国天、役行者像が安置されていました。護摩堂前に隅屋桜という由緒ある枝垂れ桜があります。細い木ですが満開の名残で風情がありました。境内ではウグイスがさかんに鳴きさわやかで柔らかな空気が漂います。西行記念館を見学後、本堂右手の山道を上り西行堂、そして西行墳と似雲墳に詣でました。弘川寺は西行の終焉の地で、西行の足跡をたどることに生涯を捧げたのが江戸時代の僧の似雲です。西行堂は似雲建立の小さなお堂で西行坐像を祀っていますが内部を見ることはできませんでした。西行堂から更に山道を上った平坦地に西行と似雲の墳墓がほぼ向き合うような形でひっそりと建っています。西行の有名な「願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」の歌碑もありました。山道を下る途中から見る本堂の佇まいも美しく印象的です。そこかしこにある桜は満開のピークを過ぎていましたが西行の生涯に想いを馳せる忘れ難い参拝になりました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2018/04/12
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