庭園も見事です

4.5
旅行時期：2017/07（約8年前）

by DoubleO7さん（男性）

奈良市クチコミ：27件

京都・奈良一泊二日ツアー旅の二日目に参拝しました。奈良市の東方、柳生街道沿いにありバスで30分程です。まず本堂にあがり御住職よりお話を伺いました。756年開山の由緒あるお寺で御本尊は阿弥陀如来坐像で神々しいお姿です。四隅で四天王が阿弥陀様を守護しています。内陣中央の四本柱には二十五菩薩が様々な楽器を奏で舞い踊る来迎図が極彩色で描かれていますが観音様が蓮を差し出し人々を浄土にお迎えする絵など大変興味深く拝見することが出来ました。このお寺の一番のお目当ては運慶25歳頃の最初期作の大日如来坐像で多宝塔の本尊として公開されています。正面ガラス越しでは光の加減ではっきり拝めませんが右側からは大変よく見ることが出来ました。お像は左側面になりますが端正な顔立ちと真っ直ぐ伸びた背筋が印象に残ります。神々しさに加え瑞々しさも感じるのは運慶若き日の傑作という先入観のせいでしょうか？多宝塔は1990年の再建ですが綺麗な塔です。楼門前に広がる池を中心にした浄土式庭園も見事です。楼門側から眺めても、池を半周して池越しに楼門を眺めても、又、その途中もどれも絵になります。本堂横には国宝の春日堂・白山堂という日本最古の春日造社殿があります。奈良の山間のお寺ですが見所満載です。