北斎とジャポニスム展を見に行く(追加版)
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- 旅行時期:2017/12(約8年前)
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by tadさん(男性)
上野・御徒町 クチコミ:25件
今年は葛飾北斎がブームに日本ではなっているが、やっと日本でも世界的な天才絵師の認識が高まろうとしているのは嬉しい。
アメリカのライフ誌がこの千年間で世界で影響の大きい歴史的人物100人を選出し、日本から唯一北斎が選ばれたのだ。西洋での北斎の人気は抜きんでており、評価も非常に高い。日本では浮世絵師よりは、明らかに従来は狩野派などのお抱え絵師のほうが高く評価されてきたことは間違いない。お家制度の下で保護された地位の安定した絵師の制度下では、いつも才人が揃うはずがなかろう。パタン化された代わり映えのしない繰り返し活動になりがちであるのは、どの流派も同じだ。私も京都などで狩野派等のお抱え絵師たちの絵をこのところ繰り返し見たが、伊藤若冲のような天才は滅多に輩出していないと思う。
北斎のような超人的なレパートリーの広さを誇る画家などは、ほとんど海外にもいなかったといえるだろうから、彼らをも圧倒させたのだろうと思う。北斎漫画などを見ていると、そのレパートリーには驚く!
ちょうど、トーハクこと東京国立博物館に狩野探幽のデッサン的な作品が展示されていて、同じ日に今回、鑑賞できたので、そのデッサン力、筆力の差は、私にも認識できた。両者比較すれば、狩野探幽が北斎より拙い絵描きだとわかるだろう。屏風絵などのパタン化した作品は先例にならって逸品を残せたが、北斎のように自由に描く能力は持ち合わせていなかったことがわかる作品が今展示してあるので、興味ある方はぜひ両方を比較して欲しいものだ。こういう地位で騙される例は、宮廷作曲家のサリエリと、そういう偉い地位につけなかったモーツァルトの差を思い出させる。ただ、どちらも写真が撮影できないので、私の記憶だけでの印象だ。
(追加1)「北斎とジャポニスム展」での説明の年代や年齢の字が小さすぎてよく見えなかった。前に近寄ったら注意された。逆に文句をつけたのは当然だ!見えない字で料金を取るなといいたい。読めたものの中には年齢表示などの間違いもあったが、小さいので途中から読むのをやめた。北斎は何歳の作品かが重要なポイントなのだが、高い料金を払って見る人には読めなくても構わないのだろう。
(追加2)NHK教育テレビでこの「北斎とジャポニスム展」を12月16日に紹介していたが、そこでの台本は北斎の影響について、言いすぎないで慎重な表現だった。「-と思う」のように。ただ、ごった返している会場で小さな字の解説もちゃんと読めないし、きちんと鑑賞するのは不可能だ。テレビの解説のほうがよかったかもしれない。実際、北斎漫画は原本も小さいし、現場ではほとんど確認できなかった。複製パネルが多かったが、あれならテレビのほうがよくわかる。特別展というのは、だから、私は普段は避けるのだ。。。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
クチコミ投稿日:2017/12/14
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