適塾訪問。
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- 旅行時期:2017/11(約8年前)
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by tadさん(男性)
心斎橋・淀屋橋 クチコミ:1件
大阪で入手した幕末維新150年記念のパンフレットを見て、適塾を訪問した。塾内は写真禁止のものがほとんどだが、解説は撮影可能なものがいくつかあった。
その中で興味深いものとして、入塾者の出身地を県別に示すものがあった。637名の入塾者の内、山口県人が一番多くて56人、続いて岡山県人が46人、佐賀県人34人となっている。開明派が多かった当時の長州などの様子を反映しているとみていいだろう。
さらに主な出身者の解説などもあった。長州出身の村田蔵六、後の大村益次郎がここで塾頭をしていた。私の知る限りでは、幕末維新の長州出身者の中では、大村益次郎は、理系的な才能に特別恵まれていたものと想像する。儒学、蘭学、医学だけでなく、兵学もあっという間に習得していき、後には、長州と幕府の戦闘で才能を発揮していく。
なお、1838年に開塾されたが、1862年には適塾は閉鎖された。時代は蘭学だけではすまなくなっていく。翌年には薩英戦争や、さらに4か国との下関戦争が始まる時代となる。長州藩はロンドン大学に長州ファイブを送り出す時代になるのだ。相手はオランダではなく、大英帝国やアメリカなどになってくる。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
クチコミ投稿日:2017/11/12
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