まさに垂直の崖を這い上がる巨大トカゲです!
- 4.0
- 旅行時期:2017/08(約8年前)
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by hiroさん(男性)
隠岐諸島 クチコミ:38件
『トカゲ岩』は、隠岐空港(隠岐世界ジオパーク空港)のある隠岐諸島で一番大きな島後(隠岐の島町)の大満寺山、鷲ヶ峰、葛尾山が連なる「隠岐自然回帰の森」の鷲ヶ峰と葛尾山の間にある岩山の岩質の異なる部分が年長年の風雨によって浸食されて、その形状が垂直の崖を這い上がる巨大トカゲのように見える奇岩です。
この『トカゲ岩』は、日本三奇岩の一つとも言われており、「隠岐自然回帰の森」の中谷駐車場(中谷林道終点)より、「遊歩道」を5分ほど登ったところにある「トカゲ岩展望台」から、その姿を望むことができます。
「トカゲ岩展望台」から『トカゲ岩』までの距離がありますが、満足できる眺めでした。
『トカゲ岩』の大きさは、頭から尻尾の先までが約26メートルあり、尻尾の部分が岩山とつながっています。
2000年(平成12年)の鳥取県西部地震(マグネチュード7.3、隠岐での震度4)により、岩山と『トカゲ岩』の隙間に挟まって前足の様に見えていた岩が落ちてしまい、地震前と比べると岩山と『トカゲ岩』本体の割れ目が広がっているそうです。
形状以外にも『トカゲ岩』を構成する岩質も珍しいもので、岩石を構成する化学成分のうち「アルカリ元素」と呼ばれるナトリウムとカリウムが日本で一番高い割合で含まれている火山岩とされていて、日本の火山岩の大部分が非アルカリ岩であるのに対し、大陸の岩石に見られる特徴だそうです。
この強アルカリ性の岩石は、「アノーソクレース響岩質粗面斑岩」と呼ばれ、『トカゲ岩』のように巨大なものは、未だに世界の3箇所でしか確認されていないそうです。
周辺一帯の「隠岐自然回帰の森」は、樹齢300年を超える約800本の天然林や「オキシャクナゲ」の群落などのほか、「トカゲ岩展望台」へ繋がる「遊歩道」沿いにある沢は、隠岐の固有種である「オキサンショウウオ」幼生の生息地となっているなど自然が豊かに存在しており、1967年(昭和42年)には「鷲ヶ峰およびトカゲ岩」が島根県の「名勝天然記念物」に指定されています。
「トカゲ岩展望台」のある「中谷駐車場」へのアクセスは、西郷港から車で約50~60分の山中なので、観光で訪れる場合はレンタカーなどが必要になりますが、自然観察や森林浴が楽しめるお薦めの観光スポットです!(「中谷駐車場」には、トイレ設備も完備されています。)
今回は、限られた時間でしたので、「トカゲ岩展望台」から『トカゲ岩』を眺めるだけでしたが、「中谷駐車場」から徒歩60分程度で『トカゲ岩』まで行けるそうです。
最接近した場所から『トカゲ岩』を見るには、2本のロープが垂れ下がっている場所を登らなくては行けないようですが・・・
「隠岐自然回帰の森」には、いろいろなハイキングコースがあるので、次回は時間にゆとりをもってハイキングを楽しみたいと思います。
また、『トカゲ岩』も最接近した場所からも眺めてみたいです。
いづれは、『トカゲ岩』も全て崩れてしまうのでしょうが、少しでも長く現状の姿が見られることを願います・・・
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 家族旅行
- アクセス:
- 3.0
- 「隠岐自然回帰の森」の中谷駐車場(中谷林道終点)までは、車移動です。
- 景観:
- 4.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 2.5
- 「隠岐自然回帰の森」の中谷駐車場から、展望台まで遊歩道を登ります。
クチコミ投稿日:2017/10/09
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