入口左手に鎮座する笠を被った「地蔵菩薩像」が目立ちます!
- 4.0
- 旅行時期:2017/04(約9年前)
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by hiroさん(男性)
新宿 クチコミ:23件
浄土宗本覚院『太宗寺(たいそうじ)』は、山号を「霞関山(かかんざん)」と号する寺院(本尊は「阿弥陀如来(あみだにょらい)」)であり、豊臣秀吉の桃山時代末期である1596年(慶長元年)ごろ、甲州街道の道筋に「太宗」と称する僧の庵として造られた「太宗庵」が始まりとされるています。
1629年(寛永6年)に安房国勝山藩主「内藤正勝」の葬儀が行われたことを契機に「内藤家」(のちの信濃国高遠藩主)との縁が深まり「内藤家」の菩提寺となっており、新宿区指定史跡の「内藤正勝の墓(内藤家墓所)」があます。
『太宗寺』の院号「本覚院(ほんがくいん)」は、「内藤正勝」の法名を拝したものです。
1706年(宝永3年)に江戸深川「地蔵坊正元」の発願により、江戸の出入口6箇所(東海道、奥州街道、甲州街道、中山道、水戸街道、千葉街道)に「江戸六地蔵」として「地蔵菩薩坐像」造立されましたが、『太宗寺』は「江戸六地蔵」の第3番として、1712年(正徳2年)に「銅造地蔵菩薩坐像」が造立されています。
『太宗寺』の前をよく通りますが、以前から道路より見える像高2.67メートルの「銅造地蔵菩薩坐像」が気になっており、今回は少し時間があったので立ち寄ってみました。
「江戸六地蔵」の「銅造地蔵菩薩坐像」は、『太宗寺』を含めて第1番から第5番の5体が現存しており、現存しているすべてが「東京都指定有形文化財(彫刻)」に指定されています。
『太宗寺』境内の「不動堂」には、 「新宿区指定有形文化財(彫刻)」の「三日月不動像」(銅像・像高1.94メートル)と「新宿山ノ手七福神 布袋尊像」があり、「閻王殿(閻魔堂)」には、「新宿区指定有形民俗文化財」の「閻魔像」(江戸三閻魔、木造・総高5.5メートル)と「奪衣婆像」(木造・総高2.4メートル)が安置されています。
「閻魔像」は、江戸庶民より「内藤新宿のお閻魔さん」として信仰をあつめて、「奪衣婆像」は「葬頭河(しょうずか:三途の川のこと)の婆さん」と呼ばれていたそうです。
普段は、「閻王殿(閻魔堂)」の格子扉が閉まっており、扉の格子越しに「閻魔像」と「奪衣婆像」を覗く形になりますが、1月15日・16日と7月15日・16日の年2回のみ「御開扉」されるそうです。
道路から「銅造地蔵菩薩坐像」が目立ち、気になって境内の中に入りましたが、見どころ(文化財)の多い寺院です。
せっかく訪れたのですが、「閻王殿(閻魔堂)」扉が閉まっていたのが残念です。
訪問する際は、「閻王殿(閻魔堂)」の「御開扉」日に併せて訪問することをお勧めします。
「閻王殿(閻魔堂)」が「御開扉」されるときに併せてゆっくりと境内を散策してみたいと思います。
また『太宗寺』境内では、お盆の7月13日から2、3日間の夕方より「盆踊り大会」が開催されています。
こちらにも時間が合えば、行ってみたいと思います。
『太宗寺』へのアクセスは、「新宿御苑前駅」(東京メトロ・丸の内線)1番出口(1番線ホーム改札口)から120メートル程度、3番出口(2番線ホーム改札口)から140メートル程度で徒歩1から2分です。
「新宿三丁目駅」(東京メトロ・副都心線・丸の内線、都営地下鉄・都営新宿線)地下道C8番出口から350メートル程度で徒歩4から5分です。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- 新宿御苑前駅から歩いてすぐです。
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- バリアフリー:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2017/07/01
いいね!:10票
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