この地方を訪れたら必見の生きた博物館
- 5.0
- 旅行時期:2016/10(約9年前)
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by mozartianさん(男性)
大船渡 クチコミ:1件
旅行研究グループの二泊三日の岩手旅行の三日目に、震災の傷跡と復興の様子を自分の目で確かめたくてここを訪れた。館長の都合で当分休館とのことだったが、半年前に予定を立ててしまっていたので無理にお願いして開館して頂いた。
この伝承館は‟かもめの玉子”で有名な地元斉藤製菓の役員だった斉藤氏が幾つかの企業の支援を得ながら個人的に開設している博物館である。場所も丘の上にあったために津波の被害を免れて一つだけ残った斉藤製菓の工場の会議室のような一室を借りて開設している。‟あなたに助かってほしいから”というキャッチフレーズが博物館の性格をすべて表している。博物館と言っても多くの展示物があるわけではない。館長自らが撮影した津波発生時のすさまじい状況の動画を中心にした津波の再現と、発生から復興の現在までを見てきた館長自身の語りが中心である。発生当時ニュースなどで見たはずの光景や話があらためてすさまじく目に胸に迫ってくる。この地方を訪れる機会があったら一度訪れることをお勧めする。
実質的に何から何まで一人で担っておられる斉藤氏も、この伝承館の将来のことは考えておられるようだったが、国や自治体などが支援してこの地方に散らばる津波の資料を集大成した三陸の津波の博物館として整備することができないものかと思う。日本にとってはオリンピックよりも何よりも、もっともっと大事なことであろうと思う。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 3.0
- 盛駅からタクシー5分
クチコミ投稿日:2016/12/21
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