沖縄陸軍病院終焉の地です。
- 5.0
- 旅行時期:2016/06(約8年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
糸満・ひめゆり クチコミ:203件
沖縄島南部糸満の山城集落東側に?サキアブ?と呼ばれる自然壕があり、南風原を撤退してきた沖縄陸軍病院の本部壕が置かれました。昭和20(1945)5月下旬に南風原からやってきた沖縄陸軍病院部隊は、近隣の波平・糸洲・伊原と分散して入壕していますが、その当時この付近一帯は砲撃もなく、住民も自宅で寝起きしていたくらいのんびりした場所だったそうです。
しかしまもなく戦闘の最前線となり、野戦病院となるはずが、治療薬や医療器具もない状態では、ひたすら四肢の切断術が行われる以外にありませんでした。その後6月14日早朝にはガマ入口付近に至近弾2発が着弾し、2名の学徒と衛生兵、さらに広池病院長も戦死されます。
この砲撃の後他の壕に移った学徒をはじめとした医療スタッフもまた、同じ運命をたどることになります。
薮の中にあるものの、大きく上方向に口を開いているガマの様子は、ひめゆりの塔前の伊原第三外科壕と同じような印象を受けました。また縦方向に垂直落下している様は、一発の砲撃によって壕内で多くの犠牲者を出してしまう。それも見ただけでわかります。
畑の中にあるサキアブは土砂の流入が激しく、足場が良くなることはないとすら言われています。数年前に描かれた見取図と比較しても、土砂流入によって立入禁止となっている場所が増えているのがわかります。残念ながら自然に埋め戻されつつあることにはかわりません。しかし今の段階ではまだ立ち入ることはできます。
ダークツーリズムではありませんが、戦時中の追体験ができる場所として勧めたい気持ちを強くさせる・・・そんな印象を受けました。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- ひめゆりの塔から車で15分くらい。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 誰にも会いませんでした。
- バリアフリー:
- 3.0
- 足もとは良くありません。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 戦時中を強く感じさせる・・・そんな場所でした。
クチコミ投稿日:2016/08/22
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