特攻隊員一人一人の姿が見える。

4.5
旅行時期：2016/04（約10年前）

by LP1989さん（男性）

知覧・南さつま・日置クチコミ：1件

特攻隊の存在・内容について知らない人はいないでしょう。
館内展示のメインは、特攻で命を落とした若人たちの遺影群
及び、親族への手紙、遺書、絶書の数々です。

遺影の脇に氏名と共に記された年齢は、20歳前後。
若くして、人生を終わらされた彼ら一人一人の
遺影を見ると背筋が凍ります。
更には、彼らの残した様々な最後のメッセージは、
理不尽な国策で命を絶たれる無念さを押し殺しており、
何ともいえない気持ちになります。
・両親に今まで育ててもらったお礼を述べるもの。
・両親に親孝行できないまま、「旅立つ」ことを詫びるもの。
・兄弟に対して、両親に孝行の限りを尽くして欲しいと願うもの。
・手短な言葉で突撃の決意を述べるもの・・・etc
総ての特攻隊員の思いの一つ一つを読み切ろうと思えば、
見学時間が何時間あっても足りません。

現地へは、箱根のターンパイクのような山道を越えていきます。
訪れるには、ちょっと面倒な場所ですが、
現地の展示を見れば、そんな面倒さなど忘れます。

最後に・・・
他のトラベラーさんも、ご指摘・ご立腹されていましたが、
館内は撮影禁止です。館内随所に撮影禁止の表示があります。
・・・にもかかわらず、強行撮影する愚かな年長者がいました。
これから、訪れる皆さんは、ルールを守ってください。