沖縄島南端部にあり悲劇の史実があった場所です。~喜屋武岬~
- 5.0
- 旅行時期:2016/03(約9年前)
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by たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん(非公開)
糸満・ひめゆり クチコミ:204件
沖縄島南端部の喜屋武岬。平和之塔と展望スペースの東屋とトイレ、そして喜屋武岬灯台がある静かな観光地のようにしか見えない場所でした。しかし今から約70年前の沖縄戦末期には、圧倒的な火力兵力を持つ米軍の前に南部への撤退を余儀なくされた日本軍や戦闘協力していた沖縄で徴兵された防衛隊や学徒隊の隊員達が付近一帯のガマや壕に入ったものの、馬乗り攻撃をはじめとした掃討作戦により追い出され、逃げ場を失った多くの人々がこの喜屋武岬の海岸から身を投げて亡くなりました。
陸には米兵が、海には艦艇が隙間なく並んで逃げ場をなくし、絶望感から自らの命を絶たなければならなかった人々の心を知ることは今となっては不可能なことではあるものの、余裕というものはなかったに違いありません。海の色は艦艇で真っ黒だった…、もしくは投身した人々の血で真っ赤だったと表現されてはいるものの、そんなものはどちらでもよく、前にも進めない後ろにも戻れない状況の中で逃げることなど考えもできなかったでしょう。
現在では観光地として展望スペースの東屋とトイレ・駐車場が完備されており、さほど多くはない観光客を迎えています。夏の海は穏やかで綺麗ではあるものの少し海が荒れている時こそ往時を偲ぶことができるのではないかと思います。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 5.0
- 空港から車で30分くらい。
- 景観:
- 5.0
- 東シナ海と太平洋を望む景色は素晴らしいが、史実とのギャップに苛まれます。
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 一組の年配のご夫婦が平和之塔に花を手向けていらっしゃいました。
- バリアフリー:
- 5.0
- 地面は舗装されています。
- 見ごたえ:
- 5.0
- 岸壁に打ちつける荒波が往時を偲ばせるように思います。
クチコミ投稿日:2016/03/26
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