個人の美しい庭園でした(彼のおかげでコレラ患者が激減しましたーー)
- 4.0
- 旅行時期:2015/06(約11年前)
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by norisaさん(非公開)
藤沢・江ノ島 クチコミ:3件
江の島にはサムエル・コッキング苑があります。
横浜に滞在した貿易商人のサムエル・コッキングさんが建設した明治時代の初期では日本最大規模の温室を持つ江ノ島植物園を記念した植物園です。
このサムエル・コッキングさん、相模湾に浮かぶ江の島の美しさに心を奪われます。
まずは江ノ島に別荘を構えます。
(今では横浜ー江ノ島間などは一時間程度ですが、明治初期では半日ががかり、別荘を建てたのもうなずけますーー)
豪商だった彼は資金を惜しげもなく使い900?の温室を含む大規模植物園をこの江ノ島に建設します。
しかし、彼がなぜ財をなしたのかーー。
その答えは日本で流行したコレラにあったようです。
彼が来日したのは明治2年ということですから、日本は混乱の極みでもあり維新の熱気が充満した時期でもありました。
その3年後に日本女性と結婚しますが、さらに5年後の明治10年には日本でコレラが大流行。
当時の医学では病人は増える一方ですし、致死率も大変なものだったようです。
彼はすかさず石炭酸を輸入します。
石炭酸、そうフェノールです。
この石炭酸はこの時期より10−20年前にイギリスの医師であるリスターさんにより強力な殺菌剤として使用が開始されました。
当時は伝染病が細菌を介してうつるという説さえ完全には確立していなかったのですから、彼の功績は素晴らしいものがあります。
その彼が情熱を傾けたのがこの植物園と温室でした。
残念ながら関東大震災などでかなりの被害を受けてしまいましたが、今は美しく整備されています。
そして十数年前には地震や再整備などで完全に破壊されたと言われていた温室の下部構造、すなわち縁の下の力持ちが発見されたのです!
今や貴重な遺産ともいえるこの庭園。
是非訪れてみてくださいーー。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2015/07/27
いいね!:16票
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