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想像の象の不思議

  • 5.0
  • 旅行時期:2015/03(約11年前)
モッサンさん

by モッサンさん(男性)

日光 クチコミ:27件

想像の象は東照宮三彫刻の一つといわれ、上神庫の南側の妻(屋根の下)部分にある。江戸幕府の御用絵師であった狩野探幽(1602-1674)が、本物の象を知らず、象の話を聞いただけで想像して下絵を描いたとされている。想像して描いた割にはなかなか味わいのあるちょっと変わった印象を受ける二頭の象である。観光客の多くがすぐ横の三猿ばかり注目しているのがいささか残念に感じる。この象を見ていて日本に象はいつ来たのかが妙に気になり、後で調べて見ると面白いことが分かった。江戸時代までに日本に象は7回来ていて、最も古くは1408年に南蛮国から4代将軍足利義持に象が献上されており、3回目の1597年にマニラ総督から秀吉に象が贈られ、4回目は1602年つまり探幽が生まれた年にベトナムから家康に象が贈られており、5回目は1728年となっている。想像の象が飾られている上神庫が建てられたのは1635年なので、探幽が象を見たことがなかったというのは事実と思われ、象の話を聞いたのは恐らく、3回目ないし4回目のときに来た象を見た人からなのだろう。実際に象を見ている家康が神となった後、上神庫の想像の象を見てどう思ったかと思うと・・・・。因みにこのことを調べていて同じ江戸時代初期の狩野派の絵師、狩野内膳(1570-1616)が南蛮人が乗った象を描いているのだが(南蛮屏風)、こちらの象は実に写実的であり、こうも違うものなのかと驚かされた。
 

施設の満足度

5.0

利用した際の同行者:
家族旅行
アクセス:
4.5
人混みの少なさ:
4.0
見ごたえ:
5.0

クチコミ投稿日:2015/03/22

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