水前寺成趣味の生物たち
- 4.0
- 旅行時期:2015/02(約11年前)
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by sakoさん(女性)
水前寺公園周辺 クチコミ:1件
熊本市で結婚式があり、前泊して時間があったので、近くの水前寺成趣園に行って来た。
ここは、熊本藩祖細川忠利公が築かれ、北海道五十三次を模したと言われてる。
園内は隅々までよく手入れが行き届いて、見事のひと言。綺麗だった。
歴史が好きな私ではあるが、今回は、それとは違う園内の生物の事について書きたい。
水前寺成趣園の池には、様々な生物が居る。
私は全然詳しくもないし、さほど興味もなかったのだが、せっかくだからと、池の鯉にやる餌を買った。餌は三段階に分かれてて、私は一番安いのを買おうとしたが、連れが「せっかくだから」と言ってワンランク引き上げた。せっかくと言うなら、一番高いのを買えば良さそうだが、真ん中という所がいじましい。
買った餌を池に投げると、すぐに色んな生物が集まってきた。
中でも亀は、一番おっとりとしてて、こちらの方が「ほら!早く!取られるよ!」と思わず言ってしまったほどだ。そして、よほど正確な場所に投げてやらないと、どうも分からないようで、何度も横取りされてた。
鯉は、一見おっとりしてるように見えたのだが、なかなか激しい。
やはり強いヤツが居て、片っ端から割り込みして取って行く。
万遍なくやりたいこちらとしては、癪に障る。
そこで移動してみた。場所を変えれば大丈夫だろうと思ったが、甘かった。
こちらが移動すると、そこに居た鯉も一斉に移動する。
何で移動する場所が分かるのだろうと思う位、先に待ち伏せしてたりもする。
それで仕方なく、あまり自分では取れない弱い鯉の目の前に落とすようにしてあげた。
一番面白かったのはカルガモだ。
カルガモは餌の分捕り合いが激しく、こういう時は雌にも容赦がない。
一夫一婦制だと聞いた事があり、優しい夫を想像していた私は、チョッと意外だった。
だけど、この性格が命取りになる。それはこうだ。
カルガモには羽という大きな武器があり、私達が移動すると、瞬時に自分達も移動できる。これには、鯉も亀も敵わない。
だが、この激しい分捕り合いで、相手を深追いしてしまうのだ。
その隙に、鯉や亀などが「待ってました!」とばかりに餌を取って行く。
せっかくの武器も、これでは何の意味もない。
こうして、水前寺公園の生物達は、平等に餌が行き渡ってるのかもしれない。
そんな事を思いながら、つい微笑んでしまった。
ほんの気まぐれで行った水前寺成趣味。
そして、何の興味もなかった池の生物達。
だけど、その様子を見ている内に、日常をすっかり忘れている事に気付いた。
1時間ほどの滞在だったが、とても心が癒された時間だった。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 5.0
- 熊本駅から市電で15分程度
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 平日だったせいか空いてた
- バリアフリー:
- 3.5
- 悪くはないが、特別に良くもない
- 見ごたえ:
- 4.0
- チリ一つ落ちてない清潔さ
クチコミ投稿日:2015/03/17
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