足利義満の権勢の程を垣間見る思い。
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- 旅行時期:2014/06(約12年前)
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by モッサンさん(男性)
今出川・北大路・北野 クチコミ:3件
鹿苑寺境内の鏡湖池に囲まれた木造3階建楼閣建築である金閣を眺めていると、室町幕府3代将軍だった義満は南北朝統一を終え、日明貿易で利益を得て幕府の絶頂期にあった時に北山殿を造営(1397年)しており当時の権勢の程を垣間見る思いである。金閣は創建当時の北山殿の数少ない遺構であり、1929年には国宝にも指定されていたが、1950年の放火により焼失している。現在のものは明治時代の大修理の際に残された詳細な図面を基に1955年に再建されたものである(現在のものは世界遺産であるが国宝には指定されていない)。現在のまばゆいくらいの金閣は、その後の昭和の大修理(1986~1987年)時に黒漆の下地に通常の5倍の厚さの金箔を20万枚(約20kg)使用し修復されたものである。一方、義満の孫である義政が建てた現在の銀閣のほうは創建時以来の建物(こちらは国宝)であり、平成の大修理(2008~2010年)時に創建等時の黒漆を塗る案がとりやめとなり、現状の外観維持の形で修理が行われており、金閣と対照的である(元々銀閣には銀箔は貼られていない)。なお金閣に金箔が貼られているのは単に義満の権勢誇示と思っていたが、金閣は舎利殿であり、舎利(釈迦の遺骨)は黄金の容器に納められたとされていることによるものらしい。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- カップル・夫婦(シニア)
- アクセス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 3.5
- 見ごたえ:
- 4.0
クチコミ投稿日:2014/07/25
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