神社より名勝の庭園の方が知られている。
- 4.0
- 旅行時期:2013/11(約12年前)
-
-
by モッサンさん(男性)
野洲・竜王 クチコミ:4件
神社の体系は複雑でわかりにくいものがあるが、兵主と名のつく神社は全国に約50社あり、ここは中でも奈良時代の創建といわれ格式の高い神社とされている。兵主を「つわものぬし」と読めることから武将達の尊崇を集め、源頼朝による神宝寄進、足利尊氏による社殿造営、徳川将軍家からの社領寄進等が行われている。境内の入口にあった朱塗りの楼門も足利尊氏の寄進とされている。この神社(大社)を囲む形で約22,000平方メートルもの広さを持つ国指定名勝の池泉回遊式の庭園がある。国指定を受けた当時は鎌倉時代中期から末期の作庭とされていたが、その後の台風で参道の松が倒れるなどの被害を受け修復整備事業が行なわれ、発掘調査の結果、現存例が少ないとされる平安時代(後期から末期)の様式であることがわかった経緯がある。台風にあわなければこの事実ももっと後までわからなかったのかもしれない。因みに庭園内に岩が配置されているが、これらの並びは池に浮かべた船から眺めると一番美しく見えるように置かれているのだそうだ。娯楽の少ない時代とはいえ、平安貴族の風流ぶりが伺える話ではある。とくに紅葉時に夜間ライトアップされた庭園を回遊しながら見て回るのはきれいであり、穴場的存在である。
- 施設の満足度
-
4.0
- 利用した際の同行者:
- その他
- アクセス:
- 3.5
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 見ごたえ:
- 4.0
- 現存する数少ない平安期の作庭
クチコミ投稿日:2014/02/11
いいね!:0票
利用規約に違反している投稿は、報告することができます。 問題のある投稿を連絡する