寂しい雰囲気の岬

3.0
旅行時期：2012/09（約13年前）

男鹿クチコミ：3件

　男鹿半島の突端にある岬です。僕達がここを訪れたのは薄暗く曇った日で、草原に灯台の建つ景色は妙に寂しく殺風景ながら、何か怪物でも現れそうな気がしたのは男鹿という土地のためでしょうか。
　ここには広い駐車場に食堂兼お土産屋が立ち並んでいて、店舗の前には客寄せになまはげの像もあります。電動で包丁を振り上げるハイテクななまはげもいます。僕がその前で「うわー助けて～」とやっていると、子供達の怖がること泣くこと。双子の長男は泣きじゃくりながら僕を助けに来ました。
　ここで妻の遠い記憶が蘇り、秋田に田舎を持つ彼女は子供の頃、ここに来た覚えがあると言います。外にいるなまはげが恐ろしく、父親の車から降りなかったとか。おそらく客寄せで生身の人間入りのなまはげがこの駐車場を徘徊していたのでしょう。しかし、時が流れ、妻は双子の親となり、人間入りのなまはげは電気仕掛けの人形へと代えられてしまったようです。