室町時代後期の像、豊能町(とよのちょう)石仏の里の余野十三仏(二面石仏)
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- 旅行時期:2012/09(約13年前)
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by さすらいおじさんさん(男性)
能勢・豊能 クチコミ:10件
大阪府の北部、北摂山地にある豊能町は、石仏の里として知られている。
山里には多くの石仏が祀られているが阿弥陀仏を主仏として下部に多数の僧形座像を彫った桃山時代の多尊石仏が多い。僧形座像は合掌像で造立者を表していて後生の安楽往生を祈ってつくられた逆修仏とのこと。
中世の石仏も多く、鎌倉末期の年号の刻銘を持つ大円釈迦堂の阿弥陀三尊笠塔婆や法性寺地蔵石仏、南北朝時代の作の大円小松阿弥陀三尊磨崖仏や川尻打越阿弥陀三尊などが知られている。
豊能町の石仏の大多数は阿弥陀と地蔵で、極楽往生を願う庶民の願いが込められた石仏。
余野十三仏(二面石仏)は室町時代後期の像で二面石仏は表裏二面に各二十体の仏像を刻んでいる。表(おもて)面は上段に三尊、下段は二段に分け 計十七体の地蔵を刻んでいる。中尊は錫杖を持った地蔵、両脇侍(わきじ)は合掌する地蔵菩薩が刻まれている。
側面に「永禄七年、本願道清、二月時将日」と刻まれ室町時代末期の1564年に道清(どうせい)が本願となり建立されたとのこと。
- 施設の満足度
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3.5
- アクセス:
- 3.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
- 見ごたえ:
- 3.5
クチコミ投稿日:2013/04/16
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