半日かけてもまだ見足りないボリューム。

4.0
旅行時期：2013/02（約13年前）

by sacchamuさん（女性）

鳴門クチコミ：2件

大塚国際美術館は、ポカリスエットで有名な大塚製薬を始めとする大塚グループが設立した日本最大級の美術館です。世界各地から厳選された、古代壁画から現代絵画までの素晴らしい名画達を、約2000年以上にわたってそのままの色と形に残すことが出来る陶版という形で忠実に再現しています。

もちろん本物ではないですし、すべての作品の素材が陶版と聞くと、ただのレプリカかと思う方もいらっしゃるかと思いますが、オリジナルの原画のサイズや、長い年月を越えてきた作品達に自然に宿った風合いなども忠実に再現されています。
そうして再現された、例えばモナリザや最後の晩餐やゲルニカ。それら一枚一枚だけでも、目の前にするとその芸術性とボリュームに圧巻されますが、
こちらの美術館では教科書やテレビ、雑誌などのメディアで一度は目にしたことのある名作の数々を忠実に再現した陶版の数々が、広大な施設の中に一同に揃っているのです。

美術にはそんなに詳しくはないという方でもきっと、この美術館では一度は目にしたことのある作品に出会えると思います。また、たくさんの作品に触れるうちに新しい興味がわいてくると思います。
そして、この美術館の何より素晴らしいところは、写真撮影がOKなのです。陶版画はフラッシュなどで劣化しないそうです。
もちろんほかのお客様の迷惑になるような撮影の仕方やバカ騒ぎはいけませんが、
順路も好きなように回って良いし、興味を持った作品の前ではいくらでも時間を使っても良い。自由に、自分なりの楽しみ方で美術館内を巡ることが出来るのです。
私たちが行った時には｢モナリザと写真撮影をどうぞ」と言う張り紙も貼っていました。

少し芸術は難しいな、と思っている方でも、美術館側がこういった寛大な対応をしてくれると気も楽になりますし、またここがきっかけで芸術に興味が沸くと言う良いきっかけにもなるのではないかな、と思いました。