原鉄道模型博物館
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- 旅行時期:2012/07(約13年前)
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by 浜男&浜子さん(非公開)
横浜 クチコミ:40件
日本で初めて鉄道が開通した横浜の地に、「原鉄道模型博物館」が2012年7月10日(火)に開館しました。
コクヨ元専務で世界的に著名な鉄道模型製作・収集家の原信太郎氏。
世界一とも言われる原氏が製作・所蔵した原コレクションは、当館に収蔵されていないものも含めると、所蔵模型約6000両、撮影したスチール約10万、フィルム約440時間、鉄道書籍・関連コレクション多数から構成されていて、その特徴は、蒸気機関車から電気機関車へと鉄道が著しい発展を遂げた時代の世界中の鉄道車両を再現した模型コレクションであることと、多くの模型が徹底した再現性を有していることだそうです。
これらのコレクションは、原氏が2012年までに延べ約380ヶ国を訪問して鉄道写真を撮影したり鉄道資料や模型を収集することで質・量共に充実されてきたもので、現在もその収集は続いているそうです。
当館は原氏所蔵の約6000点の車両コレクションの中から約2500両を収蔵し、このうち約1000両と鉄道関連資料を展示する、延床面積約1700?の博物館です。
鉄道模型を通じて、楽しみながら鉄道技術に触れ、世界を旅することができます。
第一展示室は「原模型の真髄」。
原氏の製作・所蔵品の中でも特長のある選りすぐりの鉄道模型の他、 原氏が初めて製作したオリジナルの鉄道模型、戦前、朝鮮半島で走っていた金剛山電気鉄道の車両、パリ‐イスタンブールを結んだ「オリエント急行」の車両、 運転台・座席・網棚まで精巧に作られた戦前の箱根登山鉄道の車両など貴重な模型が展示されています。
第二展示室の「語る模型」では、原氏の所蔵する膨大な模型を通じて、それぞれの時代の文化や歴史を知ることができるよう、テーマ毎に展示されています。
第二展示室の「シャングリラ伝説」では、原氏が自宅に設ける「シャングリ・ラ鉄道博物館」(非公開)の大きな写真とともに、原氏が自分の言葉でそのスピリッツを語るVTRなどが紹介されています。
展示プロムナード「原の信太郎と鉄道史」では、原氏がどんな鉄道を見てきたのか、原氏自身の年表と、鉄道史とを重ねて解説されています。
第三展示室「ヴィンテージ・コレクション」では、原氏の鉄道の旅の一端を、模型などを交えて解説されています。
原氏が収集した数多くの一番切符(一番最初に発券された切符)のレプリカや、希少なアンティーク鉄道玩具などが展示されています。
世界にたった一枚の「一番切符」の数々や、世界を旅して手に入れた映像や海外のHOゲージ模型など、希少性の高いコレクションです。
企画展やイベントのための「多目的ルーム」もあります。
パサージュ「HOゲージ模型」には、壁面に原氏所蔵のHOゲージの模型が展示されています。
このパサージュを通って屋内から屋外をイメージした「いちばんテツモパーク」へ行きます。
博物館一番の目玉、「いちばんテツモパーク」。
1番ゲージ(線路幅45mm)の室内ジオラマとしては世界最大級の鉄道ジオラマ(約310?)で、一周約70m、線路数6本、総延長は約450m。
原氏の模型の特長である、世界の車両が走行する風景にマッチするように、ヨーロッパをイメージし、特に駅舎はフランスのリヨン駅をイメージしているそうです。
縮尺約1/32の精巧な鉄道模型が、架線から電気をとり、鉄のレールを鉄の車輪で走行するという本物の鉄道で使われている技術を搭載することにより、本物さながらの走行音を聞くことができます。
「いちばんテツモパーク」のフロアには、実物の鉄道プレートやコントローラーが展示されているほか、「いちばんテツモパーク」の引込み線が入っている車両工房もあり、原氏の自宅にある模型工房も再現されています。
最後に「横浜ジオラマ」。
かつての横浜駅(今の桜木町駅)周辺の様子や馬車道や中華街エリアなど、横浜の今昔が再現されたジオラマです。
HOゲージ(線路幅45mm)の鉄道模型が、同時に最大5本の線路で走行可能で、持ち込み運転も計画中だそうです。
ジオラマは照明により朝から夜に変わったり、車が走っていたり、人が歩いていたりと、細かい所を見ても楽しめます。
館内は撮影禁止ですが、定期的に「いちばんテツモパークフォトウィーク」というイベントが開催され、世界最大級の一番ゲージジオラマである「いちばんテツモパーク」を自由に写真撮影できます。
次回は2012年12月15日(土)〜2013年1月6日(日)の15:00〜18:00に開催されます。
ビル1Fにはミュージアムショップとして天賞堂みなとみらい店があり、博物館に入場しなくてもショッピングを楽しむことができます。
- 施設の満足度
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4.5
クチコミ投稿日:2012/12/06
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