大戦末期の傑作戦闘機・紫電改。一見の価値あり!
- 5.0
- 旅行時期:2012/05(約12年前)
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by EZらいだーさん(男性)
宇和島 クチコミ:1件
帝国海軍が太平洋戦争末期に開発した本土防空の切り札『紫電改』の、現存する国内唯一の機体が展示されている。プロペラが曲がっているほかは極めて保存状態は良好で、貴重な歴史資料である。
館内に入ると、でーんと中央を占める紫電改本体がまず目に入る。よく見かけるゼロ戦や一式戦・隼等と比べると約1.5倍程大きく、重厚な威圧感がある。その周囲の回廊部には、回収された部品など関連資料が展示されている。
展示中、注目すべき物は自動空戦フラップである。長きに亘る闘いで損耗したベテラン搭乗員を埋める形で入ってきた新米搭乗員の未熟な操縦技術を補う為に開発されたこの装置は、当然のことながらコンピュータなど無い時代にアナログ技術の粋を集めて作られた芸術品とも言える代物である。
大戦末期の日本海軍は、貧すりゃ鈍するを地で行くが如く、特攻用グライダー・桜花や人間魚雷・回天等のしょうもない兵器の開発に腐心した。その中にあって、技術開発の王道を行く紫電改は、戦後の技術立国日本につながるエンジニアたちの頭脳と魂を感じられる傑作である。
少々行きにくい場所にあるが、一見の価値はある。
- 施設の満足度
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5.0
- 利用した際の同行者:
- 友人
- アクセス:
- 2.0
- コストパフォーマンス:
- 5.0
- 人混みの少なさ:
- 5.0
- 展示内容:
- 5.0
- バリアフリー:
- 2.0
クチコミ投稿日:2012/11/13
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