この美術館の復興の歴史自体も感じれる企画展でした
- 4.5
- 旅行時期:2011/05(約15年前)
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by たびたびさん(男性)
広島市 クチコミ:719件
広島県立美術館の震災復興企画展。焼け野原になった広島の戦後復興を紹介し、これと重ね合わせて、東日本大震災の復興を願うというもの。地元出身の巨匠、平山郁夫に奥田元宋。平山郁夫の「広島生変図」は、原爆で真っ赤に燃え盛る広島の街。その炎の中に、不動明王が現れているというもの。この世の終わりの地獄絵に、不動明王は何を表わしているのでしょうか。仏教の重要な思想も中央アジア、シルクロードの過酷な興亡の中で育まれたもの。どんな状況であっても、絶望だけではない。人間は強いんだというメッセージを感じました。また、同じく地元の画家、児玉希望の作品も感動的。川合玉堂に師事したようですが、大坂夏の陣の木村重成を扱った作品は、端正な構図が美しく、氏の独自の視点で高い精神性を表現しています。
広島にあって、この美術館の復興の歴史自体も感じれる企画展でした。
- 施設の満足度
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4.5
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.5
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.5
- 展示内容:
- 4.5
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2012/05/04
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