おすすめ清水三年坂美術館
- 4.0
- 旅行時期:2011/01(約15年前)
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by megmeguさん(女性)
東山・祇園・北白川 クチコミ:3件
五条坂と松原通りの交わるあたりでタクシーを降りる。
七味屋本舗の横から続く三寧坂(三年坂)はすごい人やった。
階段を降りて、イノダコーヒーやくろちくの入ってる青龍苑の隣が、清水三年坂美術館やった。
2001年9月に開館した美術館で、幕末、明治の金工、七宝、蒔絵、薩摩焼を展示してる。
館長の村田理如(まさゆき)さんは、村田製作所創業者の息子さんで、村田製作所の専務まで務められた後引退して、ご自身のコレクションを展示する美術館を開かれたそうや。
1階は常設展。
超絶技巧の逸品は展覧会で巡回してるのかもしれん。金工では私の好きな正阿弥勝義のは少なかった。
びっくりしたのは、司山という京薩摩の窯の作品。
薩摩焼は桃山時代に、鹿児島県の薩摩や大隈で作られた豪華絢爛な色絵錦手の磁器。パリ万国博覧会に出展され、欧米で人気を呼び、京都、大阪、東京などで薩摩風のやきものが作られるようになったそうや。
「唐子図薩摩茶碗」「組輪文京薩摩茶碗」など、どうやってこんな絵付けをしたんやろうと思うほど繊細で優雅。
並河靖之の七宝焼も驚くばかり。
京都には並河靖之七宝記念館もあるようなので、行ってみたくなった。
この美術館のすごいところは、それぞれの工芸の材料や道具、制作過程なども展示してあること。
こんなに手間をかけてあるのかと、感動する。
2階の企画展では、「鉄鐔の美 part2 ~肉彫鐔 驚異の鉄彫刻~」をやってた。
鉄の鍔(つば)が100点ほど展示されてる。
派手さはないけど、図柄の取り合わせやデザインなどがおもしろくて見飽きない。
ミュージアム アートショップ 如(ゆい)では、展示している金工・七宝などの技術的なルーツであるシルクロードの国々、特に中央アジアの工芸品などもいろいろ置いてあって、楽しい。
京都でおすすめの美術館や。
- 施設の満足度
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4.0
- 利用した際の同行者:
- 一人旅
- アクセス:
- 4.0
- コストパフォーマンス:
- 4.0
- 人混みの少なさ:
- 4.0
- 展示内容:
- 4.0
- バリアフリー:
- 3.0
クチコミ投稿日:2011/01/11
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