高野山真言宗『永代寺(えいたいじ)』は、山号を「大栄山(だいえいざん)」と号する寺院であり、1627年(寛永4年)に『富岡...
続きを読む八幡宮』の別当寺として当時の永代島(隅田川河口にあった砂州)に創建された寺院です。
別当寺とは、明治時代の神仏分離令に至るまでの神仏習合(「神社はすなわち寺である」と考えられていた)の時代に神社を管理するために置かれた寺のこと。
創建当時は、深川一帯でも指折りの広大な寺院(地名である門前仲町の「門前」は、永代寺の門前であったことに由来)で、寺社地が22193坪(約73365平方メートル)あり、境内には銅像地蔵菩薩坐像があり「江戸六地蔵」の一つとして栄えましたが、明治初年の神仏分離により廃寺となり、跡地は現在の「深川不動堂」や「深川公園」などとなっています。
現在の『永代寺』は、1896年(明治29年)に永代寺の塔頭(たっちゅう:寺院のなかにある寺院を護持している僧侶や家族が住む個別の坊のこと)であった「吉祥院」が歴史ある名称を残すため『永代寺』の名跡を継承したもので、「御府内八十八ヶ所霊場」68番札所になっています。
『永代寺』へのアクセスは、「門前仲町駅」(東京メトロ・東西線)1番出口「永代通り」から「深川不動堂」方向の門前参道「人情深川ご利益通り」を徒歩1分(約80メートル)の場所に位置します。また、都営地下鉄・大江戸線「門前仲町駅」を利用する場合は、5番出口から徒歩4分(約300メートル)です。
「門前仲町」を訪れた際は、よく「人情深川ご利益通り」を通りますが、今回はじめて『永代寺』を参拝しました。
『永代寺』の境内はこじんまりとしており、本堂の脇には、地蔵堂もあります。
「深川不動堂」門前参道として「人情深川ご利益通り」は、人通りが多く「深川不動堂」と一緒に『永代寺』を参拝する人がほとんどです。
門前仲町周辺の歴史を調べるには、興味のある寺院です。
コンパクトでひっそりとした寺院ですが、歴史を知ると感慨深いものがあります・・・
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投稿日:2017/04/15