午後五時半、夏の高山の日差しは強く喉はカラカラ
今日目指す酒場は、かの太田和彦氏が「日本百名居酒屋」に認めた「樽平」であ...
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小生の百名居酒屋巡りも漸く九軒目に♪
高山市のメインストリート国分寺通りから一本路地へ入る、観光客は訪れないだろう高山の飲み屋街。日中観光客で溢れる高山、しかし高山に宿を取る観光客は少ないと言う。日帰りにせよ、温泉街に宿を取る行楽客にせよ、その町を知るには、地に根付く老舗酒場を訪れ、一杯やる事が一番だと思う・・・五十も中盤に差し掛かった今、独りぶらり旅が出来る事に感謝しよう♪
ほほお、イイ構えの店先ではありませんか。
六時に伺う旨を連絡したが、五時半の口火切りとし暖簾を潜る
TVは名古屋場所のライブ、白鵬が苦手とする稀勢の里との一番がまさに始まろうと
女将がカウンターに座り食い入る様に見入ってた♪
「いらっしゃい、pen様ですね?お早いお着きで♪」
白鵬戦から結びの一番までを地麦酒とお通しをツマミながら暫し女将と観戦
いいなぁ、コノ緩やかな時間の流れ・・・
怪我を推しての白鵬は残念な結果だったが、さて、そうさな、アテは何をと
女将手書きのお品書きに目を通す、高山の郷土料理に並び秋田の郷土料理も目に付く
そう、女将は秋田のご出身。
コノ店もココへ構え今年で48年目に入るそうだ、最近は娘さんも店に立つそうで
自分一代と思い続けた店を店が引き継ぐ事が決まり、嬉しそうに語ってくれた。
「今日はね、娘が寄合いで生憎と・・・」
電話予約のあった群馬の旅釣り師二人が釣果を持参し参上
「食べるだけ調理してよ、後は女将へのお土産でイイからさ」
隣に座る小生もご相伴に預かる事となった♪
奇しくも高山は川上川と高原川の鮎食べ比べをする事に・・・同じ鮎でも川で味が変わるモンですねぇ
燗酒を「コレで呑めば?」と薦めてくれた盃を目にし
「お、ソレが太田先生の百名盃ですか」
彼も太田氏のファンで、コノ店もTV番組で知り訪れたそうだ♪
イイ店、イイ酒、イイ肴、そして良き人との出会い
名居酒屋の条件を満足できる酒場に乾杯。
・お通し(キャベツと南瓜のマヨ和えカレー風味、枝豆)
どちらも麦酒に合うアテ、飛騨地麦酒とベストな味わい、マヨカレーと南瓜が合うとは!
・太鼓のばち(茸)
高山の秋の味覚だが珍しく春取りの醤油煮、シャキシャキと独特の食感
・焼き茄子地味噌]
高山の郷土料理、旬の茄子を縦に裂き朴葉味噌を挟んで焼いた物、コレはご飯の欲しくなる一品
・川上川の若鮎塩焼
解禁されたばかりの若鮎、川上川の鮎は地元民も絶賛の味
・高原川の鮎(お裾分け)
群馬の旅釣り師に釣って来たばかりの鮎をお裾分け戴いた
・胡瓜の地酒粕和え
高山の地酒の酒粕で和えた胡瓜、これはイカン、酒が進む
・わさび菜
醤油漬けのわさび菜、コレも酒が進み過ぎる
・いぶりがっこ
女将地元のいぶりがっこの美味さは言うに及ばず
・飛騨高山麦酒(ダークエール)
福井の地麦酒が一番と思ってたが・・・うぅ~ん、甲乙付け難い味♪
・秋田「まんさくの花 吟醸」冷や:一合
スッキリと旨口の酒、暑い夏に似合う味
・高山「久寿玉 純米」温感:二合
百名盃で戴く高山の代表酒、不味い訳がなかろう!
・高山「飛騨の甚五郎 吟醸」冷や:一合
女将お薦めの大吟醸、フルーティな女性好みの味、食後酒にイイですね
郷土料理の漬物焼きも食べたかったのだが、予定外の鮎に計三匹を平らげ腹パンでストップ。
時計は午後八時を回り、足元のシッカリしてるうちに古都の夜撮りすべく店を後にした。
〆の熱いお茶を飲み干し会計は7700円
御馳走様でした、ココへは必ず再訪します♪
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投稿日:2013/07/23