「ウマい焼鳥が食べたい!」
ウマい焼鳥なら何でも良いというのではなく、僕が強く求める焼鳥は東京における伝統の焼鳥の名店「...
続きを読む伊勢寛」や新橋の「鶏繁」の系統のコースで出す焼鳥店!
どちらも類似する焼鳥コースが名物だが、伊勢寛の創業は大正10年(1921年)、一方の新橋の鶏繁総本店は昭和46年(1971年)・・・おそらく鶏繁がおよそ100年の歴史ある伊勢寛の汲んだのでしょう!
暖簾分けや独立など、それらの流れを汲む店はまだまだあるはずと調べてみるとやはり都心に集中しているが、都心からはずれた赤羽の「鳥ひで」はずっと気になっていた!
とは言え、赤羽は僕にとっては縁もゆかりもない場所なのでなかなか足が向かなかったが、電話してみると予約が取れたので訪問してみる事に!
自宅からは東武バス→西武バスを乗り継いで1時間半・・・赤羽に到着!
赤羽駅から東に進み、アーケードのLaLaガーデン(赤羽スズラン通り商店街)に入りワンブロック先を右折しマクドナルドを左に入った細い路地にその店はあった!
入り口付近のカウンター席に通される
まずは生ビールで乾杯!
北風が吹きつける寒い1月にキンキンに凍ったジョッキの生ビールを胃袋流し込む・・・
さて、料理は10本コースが基本だが、小食の人向けに5本コースも可能らしい!
鶏繁の流れを汲むであろう10本コースを注文!
10本コースは レバー・ハツ・砂肝・うずらの卵・ねぎ巻き・だんご・皮・もも肉・ぼんちり・手羽先の10本に、サラダ・大根おろし・スープ(鶏がら)が付いて2.800円
本家の鶏繁は10本コースで4.000円を越えるのでリーズナブルに感じる!
コースに含まれるサラダを見て確信したのがサラダのドレッシング!
鶏繁はもちろん、ロサンゼルスの「こけこっこ」と同じオレンジ色のオニオン摩り下ろしドレッシングだ!
ところが、僕の舌が記憶するそれらのドレッシングよりも甘さが抑えられ、その分塩分が強く店主の嗜好が含まれているように感じられた・・・
お通しはマヨネーズベースのマカロニサラダだが、醤油が入っていてこちらも味が強めになっている!
うずら入りの大根おろしは鶏繁には無いがどう使うのだろうか?
恰幅のよい大将一人が焼場で焼鳥を操っている!!
気になったのはコースの焼物の構成で、鶏繁の真骨頂とも言える最初の1本の「ささみ」が無く、代わりに「はつ」になっている点・・・
鶏繁の系統なら山葵の乗ったレアなささみが楽しみな1本なだけに残念!
レバーの焼き加減は火を通しすぎないミディアムレアでふわとろな食感と炭の香りを楽しむ!
内臓系が続き砂肝は歯ごたえのある食感が楽しめる!
ねぎ巻きはしし唐と椎茸がサンド!
裏返せば肉で隠されたネギは染みた肉の脂でウマ味がアップ!
ドリンクのお代わりはチューハイ梅干し
僕は昭和を感じるホッピー黒
凍らせた「バクダン」と呼ばれる焼酎で提供するのがデフォルトなんだとか!
焼鳥は ハツは癖が無く淡白な味わいで炭の香りが引き立つ!
「つくね」と呼ばない「だんご」は鶏繁の系統の流れを汲む証拠!
つなぎを使わず鶏肉のいろいろな部位を叩いた団子はコリコリな食感のと肉本来のウマ味が楽しめる!
皮は好みが分かれますが、もう少しカリカリ感が欲しいところ!
日本酒は皿にこぼすスタイルながらも、皿の小ささは御愛嬌・・・
ねぎを挟んだもも肉はモチモチの食感!
ぼんちりはジューシーな食感を楽しむ!
「最後です」と〆の手羽先はもう少し皮目のカリカリ感が欲しいところ・・・手羽先は鶏繁の「辛焼き」は対応しているのだろうか?
そういえば、最後だと手羽先が出されたがうずらの卵が来てないので催促・・・
炭の香りをまとった「う玉」はウマいな~!
こちらの大将は繊細な仕事とは対照的に豪快さが感じられ、全体的に塩振りが強く感じられた・・・
うずら入りの大根おろしは鶏繁には無いが「どう使うのだろうか?」と疑問だったが、強めに振られた塩加減を調整するのに一役買っているいる事に気づいた!
塩気が強いと酒が進むのでそのあたりも狙っているのかな??
そして、鶏繁の系統で外せない〆といえば「そぼろご飯」!
鶏スープと漬物付き!
そぼろご飯もしっかり塩分が強いので鶏スープでお茶漬けのようにしてザブザブ頂く!
初めて訪問した縁もゆかりも無い赤羽で頂けた鶏繁の系統の焼鳥!
僕の感想では全体的にかなり塩気が強いと感じられたのは残念だった・・・
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投稿日:2019/02/01