一度行ってみたいと思いつつも、北海道からでは遠く、なかなか行く機会がなかった九博。
今回、「鳥獣戯画」展を観るために、初...
続きを読むめて行ってきました!
初日はあまり時間がないので、「太宰府天満宮よりもまずは九博へ!」と思ったのですが、天満宮の参道を通って連絡用のエスカレーターで行くのが楽だと聞き、その通りに行きました。
お目当ての特別展は公開初日でしたが、15時を過ぎていたので、入り口で並ぶ人もなく、中の混雑状況を聞くと「今は空いている。翌日は台風の影響で閉館の可能性もある」とのことで、急いで観ることにしました。
展示室に入るといきなり「鳥獣戯画」の甲巻から始まるという構成に、驚き!
しかも、本当に空いている!!
全く並ばずに最前列で、自分のペースでゆっくり進んで見ることができるのです。
何という贅沢でしょう!!
修復により、明るくより見やすくなった国宝絵巻をこんなにゆっくりじっくりと観ることができるなんて、九州まで行った甲斐がありました。
ただし、「鳥獣戯画」は前期と後期に分けられ、一度に4巻の全てを観ることはできません。
前期は絵巻の前半分で、甲巻の場合ですと…うさぎが猿僧正のもとへ鹿を引いて来る場面までで、相撲の場面は後期になります。
それでも、全く並ばずに4巻を観ることができたのですから、夢のようです。
他にも、好きな絵巻の一つである「華厳宗祖師絵伝 義湘絵」2巻や明恵上人がその仏画の前で耳を切ったといわれる「仏眼仏母像」や「夢日記」など明恵上人と高山寺に纏わる展示の内容が深く、見応えがありました。
特に初めてお目にかかった白く珍しい「白光神立像」が素晴らしく、仏像好きとしては印象に残りました。
また、音声ガイドは春風亭昇太さんのユーモアある語りで、インドに行きたかった明恵上人のエピソードや義湘に恋し彼のために龍にまで姿を変えた善妙(私も義湘絵のストーリーは大好きですが)に関心を寄せていたことなど知らなかったことも多く、聴きながら歩くと展示も理解しやすく良かったです。
入るだけで180分待ちの東博の行列を思うとゆっくり観られる喜びは夢のようで、遠くからでも行く価値は十分にあると思います。
昨年、東博の「鳥獣戯画」展を諦めた方(私のことです)、是非、九博でリベンジを・・・。
前期は10月30日まで、後期は11月20日までです。
翌日、閉館ではなかったので常設展示を廻りましたが、そちらも見ごたえ十分、たっぷり時間をかけて初めての九博を堪能させていただきました。
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投稿日:2016/10/10