スリーレターコードSHIを持つ下地島空港は、昭和54(1979)年に開港した沖縄県が管理する第3種空港です。現在は陸路で結...
続きを読むばれた宮古島には空港があり、沖縄離島間航路や東京・大阪といった大都市とのアクセスを持っていることを考えると、離島としての下地島の時代でもそれ程使い勝手のあった空港とも思えません。いっときは那覇空港との航路もあったようですが数ヶ月で撤退するなど芳しい軌跡は残っていません。しかし大都市との直行路線を持つ宮古や石垣の各空港が2,000mの滑走路であるのに対し、この下地島空港は3,000mの滑走路と両側からのILS(計器着陸装置)を持つ、国際空港並みの設備を持つ空港です。ちなみに那覇空港は片側のILSしかありません。その設備ゆえ大型旅客機の発着訓練施設として利用されており、あのB747-400型機がタッチダウンで着陸し、離陸する姿は航空機ファンは勿論、そうでない方も魅了するには十分なものでした。
残念ながら今ではJAL・JTA・ANAという会社が訓練から撤退し、不定期にRACや海上保安庁の小型機の発着訓練が行われているに過ぎません。たまたま訪れた日の午前中にRACの訓練が行われており、ボンバルディアのDH-1というプロペラ小型機ながら離陸待ちの様子を見ることができたのはラッキーでした。
下地島空港に大型機が離発着し、多くの観光客が空港を利用することは将来的にもないことなのかも知れません。ただ往年に見られた訓練の姿を目当てにこの地を訪れる観光客に運が良ければ訓練風景を見ることができるかも…その夢だけは壊さないようにして頂きたいように思います。
ちなみに滑走路先の道路は、航空機の離発着時には駐停車禁止になっていますので注意しましょう。
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投稿日:2016/01/10