JR総武本線の終着駅、千葉県銚子市の銚子から外川漁港に近い外川までの10駅、6.4キロを約20分で結ぶローカル私鉄線。増収...
続きを読む策としてスタートし、現在は経営を支えるぬれ煎餅や、経営難を逆手に取った企画のテレビ番組、社運を賭けた映画「電車を止めるな」、駅のネーミングライツをはじめ、本業以外での露出が多いが、資金不足で車両検査の見通しが立たなくなる、設備の腐食でトラブルが起きるなど、経営はかなり苦しく、コロナ禍は追い討ちをかけている。
基本的には地元輸送がメインなので、銚子駅始発が6時26分で9時台までと16時台は1時間に2本、それ以外は終電の20時45分まで1時間に1本の運転。しかし、運転間隔は不規則。早朝2本は車庫のある銚子駅のお隣の仲ノ町駅発。平行して千葉交通の路線バスが運行されており、電車のない時間はバスが利用できるよう、Webサイトの時刻表にはバスと共通の時刻表が掲載されています。
沿線には、世界の灯台100選にも選ばれた犬吠埼灯台をはじめいくつかの観光名所もあるほか、車窓はキャベツ畑や醤油工場、住宅地を走ると思えば、深緑のトンネルに囲まれた紫陽花畑を通ったりと、さまざまな変化があり楽しい。
車両は、電車6両、電気機関車1両が在籍。以前は、銀座線や伊予鉄道からの譲渡車両が単行で走っていましたが、現在は伊予鉄道から譲り受けた元京王の車両で統一されており、全車冷房車。ただし、変電所の容量問題により、銚子駅と外川駅の停車中のみ使用。カラーは当初は京王時代のライトグリーンやラッピングカラーなどでしたが、現在は元京王2010系(元伊予鉄800系)の2000形が大正ロマン電車と銚電復刻カラー、元京王5100系(元伊予鉄700系)の3000系が澪つくしカラーで走っています。また、外川駅には、元伊予鉄100系のデハ800形が銚子商業高校のプロジェクトの一環で修復され、無料公開されています。
なんとか頑張って走り続いてほしい。
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投稿日:2021/06/20