最近の機内サービス?

久しぶりに乗ったせいか、幾分違っていてびっくり。
1.非常時の案内動画が「歌舞伎バージョン」から普通の動画に変わっていた。(「歌舞伎バージョン」は国際線だけだったか?)とにかくあの歌舞伎バージョンは分かりにくく、こんなビデオを流すのはそもそも航空法違反(安全確保をきちんとしてない)じゃないの?とまで思っていた。あの手の「物語風緊急時案内動画」はNZ航空が始めだったと思うが、中にはきちんとしたものもあるが、肝心な対応方法が分かりにくいものが多いので、もうちょいきちんと考えるべき。今回も救命具を膨らます部分については、整備員姿の女性が演じていたが、そんな「脱出しやすい恰好」で飛行機に乗るか!ハイヒールや手荷物持参が「脱出シュートを引き裂く危険がある(理由を明示しない場合が多い。)」と絵付き説明をしてたのは評価できる。

2.飲み物のサービスが、気流が悪かったせいもあるが、カートで回らずに、ミネラルウォーターを手にするCA、リンゴジュースを持つCA、冷たい緑茶を持つCAがそれぞれ回っていて、乗客が手を挙げるとその人にサービスするやり方を取っていた。どうせ国内線は一回のサービスだし、飲みたくない人は要らない、たくさん飲みたい人は、ミネラルウォーターもリンゴジュースもお茶も手を挙げればよい(!)ので、こちらの方が合理的である。

3.A321だったのだが、国内線では長尺映画はやらない(ましてオンデマンドもない)と思っていたら、今回、「目的地に着くまでに終わりません」という注釈付き(?)で「DUNE」がメニューにあった。国内線で「ハリウッド映画」を見たのは初めてである。もちろん映画の途中で羽田に着いたので、残りは配信サービスで観ようと思ったが。

4.機内誌廃止の代わりも含めて、機内エンタメはWifi経由のアプリでどうぞ、というのだけど、このWiFIがきちんと機能したことが一度もない。(今回もそうだった。)上級クラスはもうちょい接続状況がいいのかも知れないが、これはどうにかしろよ、といつも思う。少なくともANAアプリはきちんと使えるWiFI環境の確保を考えるべき。

今回は気流が悪くて、CAから機長からも「大きく揺れる可能性がありますが、どれだけ揺れても安全には支障がないのでご安心ください。」という旨のアナウンスがあった。でも、エンジンが全て止まったり、銃撃されて機体コントロールを失ったりした時も「大きく揺れる」のではないだろうか。この手のアナウンスを聞くといつも疑問に思う。ちなみに私は大きく揺れる機体の小さな飛行機の方が好きなのだけど。