2017/06/25 - 2017/07/05
75位(同エリア369件中)
ランドムさん
長期休みが取れたため、イタリアのリゾートであるアマルフィ海岸に旅行に行ってきました。夫婦二人だからこそできることをしようということで、地域特産であるレモン、ワイン、チーズの農園や工場を見学してきました。また、その食材を使用した料理も堪能でき、現地ならではの体験ができて最高でした。
もしよろしければ、こちらの旅行記もどうぞ。
<アクティブ&ロマンティック!アマルフィ海岸の海を楽しむ方法> http://4travel.jp/travelogue/11265890
<アマルフィ海岸を個人で旅行してみた【誤算・失態編】> http://4travel.jp/travelogue/11269999
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6/26
この日はレモン果樹園ツアーの申し込みをしておきました。
送迎バスがアマルフィのバス停で私たちをピックアップし、レモン果樹園に向かいます。
参加者の国際色がとても豊かで、私たち日本人だけでなく、アメリカ人老夫婦とサウジアラビアの若い女性3人組も一緒でした。 -
バスに乗って30分。アマルフィの山の上のスカーラというまちに到着。人口は1000人くらいの小さな村です。
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ちなみに、この方がレモン果樹園の案内人。若干イタリア訛りだけれど、英語はとても堪能。
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見学では、レモン果樹園を歩きながら、レモンの栽培や収穫の説明だけではなく、農家の生活や実情、地域の歴史なども説明してくれます。
アマルフィ海岸は世界遺産に指定されているだけに、営農施設の設置にも規制があり、この急斜面なのに機械を導入できない話は興味深かったです。また、農家を継ぎたいという若い人は少なく、レモンに対する情熱だけでお年寄りが農業に従事している話は日本とさほど違いはないと感じました。 -
しかし、情熱を持つだけあって、とても大きく、美しいレモンが実っており、そこかしこでレモンの芳しい香りが漂っていて、とても爽やかな気分が味わえます。
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熟れたレモンは本当に大きくなり、人の顔をはみ出すくらい大きくなります。
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レモン果樹園を上から下まで歩き(標高をだいたい400mくらい下りました!)、小休憩。近所のバーで生レモンやレモンケーキ、レモンジュースをいただきました。生レモンはバルサミコ酢をかけ、皮まで食べます。初めての食べ方でしたが、美味しくて、結構やみつきになります。
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またバスに乗り込み、海岸沿いのまちミノーリに来ます。ここでは、レモンの仕分け・出荷作業を見学します。
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大小さまざまなレモンを大きさに応じて仕分けし、取引先に配送されます。また、傷ついたレモンは皮を剥いて、皮と果実それぞれが加工品用に出荷されるようです。
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さらに、同じ工場でリモンチェッロ(レモン酒)も作っており、その作り方も実演しながら教えてくれます。当然、テイスティング付きです。
また、他のリキュールもテイスティングさせてくれました。 -
工場見学の後は、ガイドが予約してくれたレストランでランチ。海岸沿いのホテルのレストランが予約されており、とても眺めのいいところでランチもできました。
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食事は前菜、パスタ、メイン、デザートのフィックスのコース。どの食事にもレモンが使用され、まさにレモン尽くしの見学ツアーでした。味は当然、美味しかったです。特にレモンクリームのパスタが、日本では食べたことがない味だったので、とても感動しました。
食事を終えたら、ツアーは終了。帰りは希望した場所にまで送ってくれます。
半日のツアーでしたが、これで70ユーロ/人。とてもコスパがいいです。 -
6/29
この日はワイナリー見学を予定していたため、サレルノのまちまでフェリーで移動。そこから手配したタクシーで30-40分移動したところの地域のワイナリーへ向かいます。 -
最初に訪れたのは、Feudi di San Gregorioというワインメーカー。カンパーニャ州の大手のワインメーカーで日本にも製品が輸出されています。ここでは、自社のワイン造りのこだわりについて丁寧に職員が説明してくれます。
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使用する樽の種類や大きさにもこだわりがあります。
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外は一面、ぶどう畑が広がります。どうやら同じエリアでもどこでもぶどうを育てていいわけではないようで、土壌の品質や寒暖差などを考慮し、それぞれに適した品種のぶどうを育てているようです。思った以上にデリケートです。
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工場見学は約30分くらいで終了し、その後はお待ちかねのテイスティング。
ここのワイナリーには、併設のレストランがあり、そこで料理を食べながらワインのテイスティングが楽しめます。しかも、レストランはミシュラン1つ星を獲得してます。期待大です。 -
料理は前菜、魚料理、パスタ、魚料理、デザートのコース仕立て。それぞれの料理に合わせて、グラスワインが提供されます。
どの料理もワインも美味しかったのです。特に写真の魚料理と白ワインの組み合わせが素晴らしく、初めて料理とワインの相乗効果を体験しました。しかも、ワインのお代わりもサービスしてくれたので、大満足です。
ちなみに、工場見学と食事付きのテイスティングで一人80ユーロ。 -
すっかり1軒目で気分が良くなっていましたが、せっかくワイン生産地に来ているのだからと、2軒目のワイナリーへ。
2軒目は大手のワインメーカーMastroberardinoに行きます。このメーカーのワインも日本に輸出されています。
ここでもワイン造りのこだわりを解説してくれます。また、この地でのワイン造りの歴史についても解説があり、ワインの知識に深みを与えてくれます。余談ですが、案内してくれた職員の方は、大学時代に日本語を学んだようで、だいぶ親近感を持って接してくれました。残念ながら、日本語での解説はしてくれませんでした(笑) -
1軒目に比べると、こちらのワイナリーはとても歴史的な重みがあり、重厚感のある環境です。天井画も描かれており、そこにはバッカス(酒の神)を主題とした絵が描かれています。
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30分ほどワイナリーを見学し、テイスティングタイム。ここでは4種類(白2本、赤2本)をテイスティングさせてくれました。
同じ品種でも、熟成の期間が異なることで、ワインの味や色に違いが出ることが良くわかり、とても勉強になりました。
また、日本ではまずグラスで飲むことのない高級ワインをテイスティングすることができ、とても貴重な体験をしました。 -
最後に地下に行き、ヴィンテージ物の保管環境も見学します。1920年代のワインも貯蔵されており、びっくりします。なお、ここに保管されているものは市場に出ることはなく、品質チェック用に保管しているとのことです。
だいたい1時間半ぐらいの見学&テイスティングでした。それで一人あたり20ユーロ程度。コスパ的にも満足。 -
6/30
ワイナリー見学の翌日は、モッツァレラチーズの工場見学を申し込んでいたので、サレルノから電車とタクシーを使って移動。サレルノ駅 駅
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Tenuta Vannuloという牧場に訪問。ここでは、水牛を飼育し、取れたミルクを使用して、モッツァレラチーズを作っています。また、チーズ以外にもヨーグルトやアイスクリームも作っています。そのため、地元の人も多く訪れ、ここで作られた製品を家庭用に買って帰ります。
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見学のコースは牛舎、モッツァレラ工場、革製品ショップ、コレクション部屋となります。その中でも、見所は牛舎とモッツァレラ工場でした。
牛舎では水牛が気ままに食って、寝て、マッサージして、ストレスを感じない環境で過ごしている様子を見学できます。一方で、品質を維持するために、ICで乳の状態を管理し、ベストな乳が取れるようにしていると、職員が説明してくれます。 -
水牛がえさを食べているところに近寄り、牛に触ることも許されました。触ってみると、結構剛毛です。
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毎朝、取れるミルクを使用し、職人がチーズを作ります。毎朝4時から作業を始めると聞き、驚きます。勤勉なイタリア人も案外いるもんですね。
ここで、チーズ造りの様子を見学していると、職員ができたてのモッツァレラチーズを持ってきてくれ、テイスティングさせてくれます。とてもジューシーで、弾力感の強いチーズが味わえ、人生で一番美味しいモッツァレラチーズを味わえました。 -
革製品の工房も少し覗かせてもらいました。なかなかいいお値段のしそうなものがずらりと並んでいます。
ここまで一通り見学するのに、だいたい1時間ほどでした。金額は1グループ40ユーロで、8人以上になる場合は一人当たり5ユーロとなります。 -
別料金ですが、併設のレストランでランチを食べることも可能です。当然、私たちは食べて行きます。
アラカルトのメニューから、野菜のグリル、チーズの盛り合わせ、ニョッキを注文し、二人でシェア。チーズが美味しいのは言わずもがなでしたが、野菜のグリルが格別に美味しくて、この旅の中では一番の野菜料理でした。イタリアも田舎に行くほど、野菜が美味しいものなのかもしれないと感じた次第です。 -
最後にティラミスと水牛のミルクを使ったカプチーノを注文し、食事を締めます。妻はティラミスが特段気に入り、もうコンビニのティラミスは食べられないと言い放ちます。その気持ちはよくわかる(笑)
今回の旅行では、レモン、ワイン、チーズの生産の現場を見学し、テイスティングさせてもらったが、想像以上に満足度の高い内容でした。やはり現地ならではの味わいが楽しめるのが素晴らしかったです。もしこのエリアに行く人がいれば、ぜひオススメしたいし、自分ももう一度行きたいと思います。
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