坂茂設計のVIN SANTE(2016)へ　　１

2017/05/17 - 2017/05/17

幅広の集成材で組む三層の門型フレーム「VIN SANTE」は、2016年に完成した新しいレストランです。木造ラーメン構造で、1階のレストランは、角の柱がなく、ガラス戸が引き戸になっているため、目の前の桜並木の緑道が庭のような雰囲気になっています。
レストランの内装も、坂さんの紙管で椅子、ベンチシート、スクリーン、天井、ワインボトルのラックなどが作られています。
日本では、木造住宅は、色んな規制があり、この建物でも、金物を最小限にして作られているそうです。
最後になりましたが、このレストラン、お料理もなかなか美味しくて、昼間からワインを飲んで、楽しい食事をしました。
4月8日～6月25日まで、パナソニック汐留ミュージアムで「日本、家の列島」というヨーロッパ巡回帰国展が行われています。『フランス人建築家が驚くにっぽんの住宅デザイン』なので、建築に興味のある方は行って見られると面白いと思います。

エリア 渋谷(東京)

• 旅行の満足度: 5.0

梅丘通りから少し入ったところにある「VIN SANTE」
分かり難い時は、電話してみてください。03-3419-2520 です。
敷地面積132,25 平方m、建物面積67,74平方m。

扉には「VIN SANTE」と書いてあるのですが、V を丸く斜めにデザインしてあり、ちょっと洒落ています。

坂さんの設計したものは、個人住宅、別荘は見れないため、こういうレストランになっているビルは貴重です。

角地なので、開放感があり、テラス席も良いですね。周囲は、住宅地なので、夜はワイン片手に大声は出さないようにしなくては...

雨から保護するために、屋根の笠木と窓枠の水切りを大きく出してありますね。

内部の壁、壁際のベンチシート、椅子、天井などが紙管で作られています。こんな風に座れたり、見ることができて、嬉しいです。

今日は、このベンチシートではなくて、カウンター席に座ります。

紙管をワインボトルのラックにして、パーテーションとなっています。

ガラス引き戸のレール部分です。私は今、テラスにいるのですが、これからの季節には、上部の日除けテントを出すのでしょう。夜に来てみたいですね。雰囲気が変わると思います。

奥のカウンター席です。集成材ですが、木の香りが心地良い。

間近に紙管が見れます。

紙管が天井へと続いています。

長手方向の梁と短手の梁のジョイント部分ですが、木の三角形の梁受けで、剛接合してあります。天井のカーブが美しい！
奥左手に進むと洗面所です。

椅子の横にあるテーブル脚も紙管です。

食事が終わって、外から外観を見ています。こういう家に住んでみたいです。

目の前の緑道は、赤堤から代田、代沢、池尻までの4.3kmが遊歩道となっています。広い緑の通りは、立地としてはかなり得点が高いです。