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去年の11月、12月と手術を行った膀胱がんは、結局病理解析で筋層まで浸潤はしてなかったことが確定したので、晴れて(?)経過観察で済んでくれたのだが、1月初旬の三連休に訪れた鉛温泉のお湯がなかなか患部の治癒に効果的だったようなので(頻尿の程度がずいぶんマシになった)、どこか近場で似たような性質の温泉(要するに、ラジウム濃度が高いラジウム泉)がないものかと調べたところ、山梨県に良い感じの温泉があることを発見したので、早速出かけてみることにした。<br />山梨県北杜市まで出かけるのだが、単に韮崎までの切符を買っても面白くないので、藤沢から身延線経由で山梨に向かい、帰りは八王子から横浜線経由で藤沢に戻るという一筆書きの乗車券を発券してもらうことにした。<br /><br />08:07 藤沢-小田原 1827E<br />普段だと8時15分藤沢発熱海ゆきの列車が、臨時の踊り子(踊り子101号)のため、発車時刻が変更されていることに気付かず、事前の調査不足か、と思いとりあえず一本前の小田原止まりの列車に乗車。列車に乗り込んだ後で時刻表を確認して前記の事情を知る。事前にちゃんと紙の時刻表で調べておけばあせらずに済んだのに、手を抜くといかんな。<br /><br />08:50 小田原-熱海 1527E<br />小田原駅のホームは日陰なので、待っている間は結構寒い。熱海で列車の乗り換え時間を利用して、駅トイレを利用するが、私が戻ってきたら女子トイレが長蛇の列で妻が戻ってこれるかハラハラする。なんとか時間内に戻ってこられてホッとする。<br /><br />09:24 熱海-富士 1427M<br />熱海発車寸前で乗り込んだので着席はできなかったが、三島であらかた客が降りてしまったので、それ以降はのんびり座って終点の富士駅まで向かう。富士駅改札口で途中下車印を捺してもらって、改札正面にあるヴィ・ド・フランスでホットコーヒーを注文するが、サイフォンで一杯ずつ丁寧に抽出するため、次の列車の発車時刻寸前になり、生きた心地がしない。<br /><br />10:14 富士-甲府 4003M (ワイドビューふじかわ3号)<br />今回の旅行を計画して真っ先に行ったのは、ワイドビューふじかわ3号の一番前の座席を確保することで、どれだけ前方視界が開けてるのかとワクワクして乗り込んだのだが、途中にデッキが挟まっている上、窓側の席からはほとんど前方視界は望めず、ちょっと期待はずれ(ガラス一枚隔てて運転席がある、くらいの座席配置を勝手にイメージしていた)。まあ、それでも車窓から見える富士山の眺めはなかなかのもの。時刻表の路線図では簡略化されてしまっているが、富士宮駅近くの上り勾配を通過するため、さっきまで右手に見えていた富士山が今度は左手に見えるさまは、実際に乗ってみないと体験できないだろうなあと感慨深い。あと、富士駅から甲府駅に至るまで、ずっと富士川を左手に見ながら移動していたので、「ふじかわ」っていう名前が身延線特急にはぴったりなんだなあと思ったり。<br /><br />12:20 甲府-韮崎 533M<br />甲府で一旦改札外に出る。ここからは一筆書きのルートから外れるので、甲府-韮崎間の往復乗車券を購入する。<br />韮崎駅前にある、韮崎市民交流センター(リコリ)の一階にあるカフェ「コーナーポケットMDK」でランチにする。事前に調べていたところだと、平日と土曜はワンコインランチが注文できたはずなのだが、残念ながら現在は行っていないようだ。仕方がないので、めいめいにパンをトレーに乗せて注文。ホットコーヒーを付けてもほぼワンコイン。韮崎市のマスコット「ニーラ」をかたどったメロン味(?)のパンと、信玄餅入り揚げパンを頂く。どちらも色物っぽい割には、真面目に作ってあってすごく美味しく頂けた(増富温泉行きのバスの車内から、「美味しい方の信玄餅」という評判がある「韮崎金精軒」の敷地内にコーナーポケットの店舗があったので、信玄餅の美味しさに合点がいった次第)<br /><br />13:45 韮崎駅-増富温泉<br />増富温泉までは、山交タウンコーチのバスで向かう。想像していたよりも新しいバスがやってきた。PASMO・Suicaにも対応しているので手持ちの現金が少なくても安心(対応するようになったのは、昨年12月以降)。経路上、わりと高頻度でバス停があるのだが、あまり乗車してくる人はいない。若神子あたりを過ぎると、乗客は我々と女性二人組の計四人だけになる。河岸段丘上を縫うように通る増富ラジウムラインに沿って、じわじわ標高を上げていく。ようやく終点に到着したときには粉雪がチラチラ舞っていた(後日確認したら、標高1000m以上の高地の温泉だそうで、そりゃ寒い訳だわ)。<br /><br />増富温泉バス停からさらに上り坂を5分ほど歩き、今回宿泊する「津金楼」に到着。入り口で靴を脱いで二階の客室に通される。ちなみにエレベーターは無いので、足が悪い人にはちょっと大変かも。通された部屋は12畳くらいあって広々してるが、いかんせんちょっと設備が古くて板張りの壁が所々めくれてしまっていたりする。まあ、この辺はいかに上手にスルーできるかによるな。<br /><br />宿までの道のりで凍えそうになった体を温めるべく、さっそく温泉に浸かってくることにする。こちらの温泉は源泉の温度が約30℃と少し低めなので、加温したお湯が入った浴槽と源泉をそのまま溜めた浴槽が一つずつくっついて並んでいる。掛かり湯しようと思って冷たい方のお湯に手を突っ込んでしまい、ビックリしたので、まずは加温してる方に浸かって体を温めてから源泉に浸かろうと思うが、あまりの冷たさに断念する(湯治で長逗留していると思しきおっちゃんは、口元まで浸かって平気そうにしてるのになあ。。。)。お湯の方は鉄分が少し多めで赤茶っぽく、硫黄臭は少なめでヌメリも少ないので比較的入りやすいと思われる。<br /><br />体が十分温まったので、夕飯までの時間を使って、さらに山道の先の方にお散歩してくる。近くに「くじら石」というのがあるそうなのだが、どの石がそれなのかがよく分からなかったので、適当なところで戻ってくる。<br /><br />17時30分から夕食。前回鉛温泉に宿泊したときは出される料理が豪華すぎて胃もたれしてしまい、消化に体力使うという状態だったので、今回は「ヘルシープラン」という、ほとんど動物性タンパク質を使わない食事のメニューで予約していたのだ。どんなものが出てくるかちょっと心配でいたのだが、地元で採れたと思しき野菜や山菜をふんだんに用い、品数も豊富なお膳が出てきてホッとする。味の方も素朴ながら食べやすい味付けで大いに満足する。脂身の多い料理を食べた時とはまた違う満腹感を感じる(最近脂っこいものを食べて感じていたのは、満腹感ではなくて単なる胸焼けだったのではないかと思い知った次第だ)。<br /><br />夕飯後、もう一度お風呂に浸かってくる。今度は源泉におへそまで浸かることができた。湯に入った直後はかなり冷たく感じられるのだが、じっとしてるとなんとなくジワジワ温もり(?)っぽさが伝わってくる感じがする。温かいお湯との交代浴もお奨めらしい。<br /><br />お風呂で温まった後のお約束の瓶牛乳は、一階のロビーにある自販機で購入。八ヶ岳乳業の牛乳を頂く。160円。うまーい。これはジャージー牛乳だね。<br /><br />温泉の時間が夜9時までなので早めに就寝。お風呂に浸かるとそれなりに疲れるのか、よく寝ることができた。寝てる間もエアコンは付けっぱなしなのでちょっと喉が痛い。加湿器の一つでも欲しいところだな。<br /><br />翌朝。気持ち良く起床。肩こりがずいぶんマシになったような気がするなあ。そして、朝食前にも入浴。浴場に行くまでの廊下が寒くて吐息が真っ白。誰もいないお風呂ではノビノビ足が伸ばせて気持ちいいなあ。熱い方のお湯で十分体を温めた後、今度は源泉に首まで浸かる。半身浴よりも温かいくらいかもしれんな。源泉がわき出てるところを手で掬って舐めてみると、微かに塩っぽい鉄臭い味がした。<br /><br />そしてヘルシープランの朝食。山里っぽい感じの献立だ。巨大な豆(花豆)の煮物が目を引く。表面がツヤツヤで味付けも上品だ。カブの漬け物もおいしい。温泉卵は黄身があまりにもしっかりしていてゴムボールみたいな弾力があった。御飯も美味しくお櫃が空っぽになりました。<br /><br />チェックアウトが10時なのでそれまでにもう一度お風呂に浸かることにする。あまりお湯の温度が高すぎないので入浴回数が多くてもあまり疲れないような気がする。<br /><br />10:40 増富温泉-韮崎駅<br />旅館をチェックアウト、バス停に向かう。バスの時刻まではかなりあるので、バス停の前にあるお土産屋&民宿「かもしか」に入店。お土産を購入しつつ寒さをしのぐ。バスが来るまでの間、お茶飲ませてもらってたら、花豆の煮物も出してくれた。こちらは圧力鍋でガッツリ煮込んだものらしく、表面の皮は破れてしまっていたがしっかりした味付けで、これはこれで美味しい。<br /><br />10時25分頃にバスがやってきた。今度は少し古めの車輌。意外と乗客は多い。全員で15人くらい乗ってたかな。行きとは違って途中のバス停で乗車する人もチラホラ。韮崎に到着するころにはだいたい座席が埋まっていた。意外と利用者が多いのかな?<br /><br />11:53 韮崎-甲府 546M<br />韮崎駅には予定通りの時刻に到着。甲府から八王子までの自由席特急券を発券する。韮崎駅のホームに立つと、風が強くてけっこう寒い。待合室に逃げ込む。予定では12時29分発の甲府始発の「かいじ110号」に乗車しようと思っていたのだが、時刻表を確認したら12時10分に甲府に到着するスーパーあずさ14号があるみたいだ。自由席特急券にしておいてよかった。<br /><br />12:11 甲府-八王子 14M<br />12両中、4~6号車が自由席。4号車に乗り込む。なんとか並んで着席できたが、前の座席では酒盛りの真っ盛り。他の客にも配慮してくれんかのう。まあ、それはともかく。振り子車輌でカーブも高速で駆け抜け、途中停車駅もなく八王子に到着。<br /><br />八王子駅で途中下車印を捺してもらい、駅直結のセレオ八王子にある「cafe&meal MUJI」に入店。上手い具合に空席があったので待たずに昼食にありつけた。タケノコを利用したメニューが食べられ、味覚で春を感じる次第。<br /><br />13:50 八王子-菊名 4328K<br />八王子からは横浜線の快速電車に乗車。相模原を過ぎた辺りから本気出してガンガン駅を通過し出すが、新横浜の手前で緊急停車&横浜駅で人身事故のため、京浜東北線が運転見合わせとのアナウンスが。ありゃりゃ。しかもお腹の調子が突然悪くなってくる。ひええ。<br />他社線への振り替えを行っているため、菊名で下車して東横線に乗ることにする。JR線のトイレは暗くて汚そうだったので、東急の駅トイレに駆け込んでなんとか事なきを得る。<br /><br />14:45 菊名-横浜 055141<br />横浜駅までは東急のFライナーに乗車。乗客が多くて立つしかないため、どれくらいのスピードで走っているのかが微妙に分かりづらい。一駅で横浜に到着。なんとか東海道線は動いているみたいだ。<br /><br />15:01 横浜-藤沢 2841Y<br />横浜からは湘南新宿ライン経由でやってきた国府津行きの列車に乗車。うまいこと乗り継げて良かった。湘南新宿ライン経由の列車は上野東京ライン経由の列車よりも乗客が少ない傾向があるので今回も余裕で着席できた。15時半には藤沢到着。途中、横浜線でトラブルに見舞われた割には、当初の予定に比べて2時間くらい早く帰ってこられた。<br /><br /><br />で、温泉に行った後のレポートです。なんとなく月曜日の朝は体が重い、仕事に行くのがしんどいなあと思っていたのが、尻上がりに調子が良くなってきて、先週までは週末になるとヘロヘロになっていたのが、なんとか週末まで体力が保ちました。あと、目に見えてトイレの頻度が少なくなったので睡眠の質が向上したと実感できました(ていうか、頻尿がだいぶ収まったのはかなりありがたい)。<br /><br />これだけ顕著に湯治の効果が感じられるのもかなり驚きなのですが、食事のメニューも今の自分にぴったりな感じなので、また近いうちに湯治に出かけようと思ったのでした。

(ほぼ)一筆書きの乗車券を使って、増富温泉へ湯治にお出かけ

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2017/02/11 - 2017/02/12

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まいこさん

去年の11月、12月と手術を行った膀胱がんは、結局病理解析で筋層まで浸潤はしてなかったことが確定したので、晴れて(?)経過観察で済んでくれたのだが、1月初旬の三連休に訪れた鉛温泉のお湯がなかなか患部の治癒に効果的だったようなので(頻尿の程度がずいぶんマシになった)、どこか近場で似たような性質の温泉(要するに、ラジウム濃度が高いラジウム泉)がないものかと調べたところ、山梨県に良い感じの温泉があることを発見したので、早速出かけてみることにした。
山梨県北杜市まで出かけるのだが、単に韮崎までの切符を買っても面白くないので、藤沢から身延線経由で山梨に向かい、帰りは八王子から横浜線経由で藤沢に戻るという一筆書きの乗車券を発券してもらうことにした。

08:07 藤沢-小田原 1827E
普段だと8時15分藤沢発熱海ゆきの列車が、臨時の踊り子(踊り子101号)のため、発車時刻が変更されていることに気付かず、事前の調査不足か、と思いとりあえず一本前の小田原止まりの列車に乗車。列車に乗り込んだ後で時刻表を確認して前記の事情を知る。事前にちゃんと紙の時刻表で調べておけばあせらずに済んだのに、手を抜くといかんな。

08:50 小田原-熱海 1527E
小田原駅のホームは日陰なので、待っている間は結構寒い。熱海で列車の乗り換え時間を利用して、駅トイレを利用するが、私が戻ってきたら女子トイレが長蛇の列で妻が戻ってこれるかハラハラする。なんとか時間内に戻ってこられてホッとする。

09:24 熱海-富士 1427M
熱海発車寸前で乗り込んだので着席はできなかったが、三島であらかた客が降りてしまったので、それ以降はのんびり座って終点の富士駅まで向かう。富士駅改札口で途中下車印を捺してもらって、改札正面にあるヴィ・ド・フランスでホットコーヒーを注文するが、サイフォンで一杯ずつ丁寧に抽出するため、次の列車の発車時刻寸前になり、生きた心地がしない。

10:14 富士-甲府 4003M (ワイドビューふじかわ3号)
今回の旅行を計画して真っ先に行ったのは、ワイドビューふじかわ3号の一番前の座席を確保することで、どれだけ前方視界が開けてるのかとワクワクして乗り込んだのだが、途中にデッキが挟まっている上、窓側の席からはほとんど前方視界は望めず、ちょっと期待はずれ(ガラス一枚隔てて運転席がある、くらいの座席配置を勝手にイメージしていた)。まあ、それでも車窓から見える富士山の眺めはなかなかのもの。時刻表の路線図では簡略化されてしまっているが、富士宮駅近くの上り勾配を通過するため、さっきまで右手に見えていた富士山が今度は左手に見えるさまは、実際に乗ってみないと体験できないだろうなあと感慨深い。あと、富士駅から甲府駅に至るまで、ずっと富士川を左手に見ながら移動していたので、「ふじかわ」っていう名前が身延線特急にはぴったりなんだなあと思ったり。

12:20 甲府-韮崎 533M
甲府で一旦改札外に出る。ここからは一筆書きのルートから外れるので、甲府-韮崎間の往復乗車券を購入する。
韮崎駅前にある、韮崎市民交流センター(リコリ)の一階にあるカフェ「コーナーポケットMDK」でランチにする。事前に調べていたところだと、平日と土曜はワンコインランチが注文できたはずなのだが、残念ながら現在は行っていないようだ。仕方がないので、めいめいにパンをトレーに乗せて注文。ホットコーヒーを付けてもほぼワンコイン。韮崎市のマスコット「ニーラ」をかたどったメロン味(?)のパンと、信玄餅入り揚げパンを頂く。どちらも色物っぽい割には、真面目に作ってあってすごく美味しく頂けた(増富温泉行きのバスの車内から、「美味しい方の信玄餅」という評判がある「韮崎金精軒」の敷地内にコーナーポケットの店舗があったので、信玄餅の美味しさに合点がいった次第)

13:45 韮崎駅-増富温泉
増富温泉までは、山交タウンコーチのバスで向かう。想像していたよりも新しいバスがやってきた。PASMO・Suicaにも対応しているので手持ちの現金が少なくても安心(対応するようになったのは、昨年12月以降)。経路上、わりと高頻度でバス停があるのだが、あまり乗車してくる人はいない。若神子あたりを過ぎると、乗客は我々と女性二人組の計四人だけになる。河岸段丘上を縫うように通る増富ラジウムラインに沿って、じわじわ標高を上げていく。ようやく終点に到着したときには粉雪がチラチラ舞っていた(後日確認したら、標高1000m以上の高地の温泉だそうで、そりゃ寒い訳だわ)。

増富温泉バス停からさらに上り坂を5分ほど歩き、今回宿泊する「津金楼」に到着。入り口で靴を脱いで二階の客室に通される。ちなみにエレベーターは無いので、足が悪い人にはちょっと大変かも。通された部屋は12畳くらいあって広々してるが、いかんせんちょっと設備が古くて板張りの壁が所々めくれてしまっていたりする。まあ、この辺はいかに上手にスルーできるかによるな。

宿までの道のりで凍えそうになった体を温めるべく、さっそく温泉に浸かってくることにする。こちらの温泉は源泉の温度が約30℃と少し低めなので、加温したお湯が入った浴槽と源泉をそのまま溜めた浴槽が一つずつくっついて並んでいる。掛かり湯しようと思って冷たい方のお湯に手を突っ込んでしまい、ビックリしたので、まずは加温してる方に浸かって体を温めてから源泉に浸かろうと思うが、あまりの冷たさに断念する(湯治で長逗留していると思しきおっちゃんは、口元まで浸かって平気そうにしてるのになあ。。。)。お湯の方は鉄分が少し多めで赤茶っぽく、硫黄臭は少なめでヌメリも少ないので比較的入りやすいと思われる。

体が十分温まったので、夕飯までの時間を使って、さらに山道の先の方にお散歩してくる。近くに「くじら石」というのがあるそうなのだが、どの石がそれなのかがよく分からなかったので、適当なところで戻ってくる。

17時30分から夕食。前回鉛温泉に宿泊したときは出される料理が豪華すぎて胃もたれしてしまい、消化に体力使うという状態だったので、今回は「ヘルシープラン」という、ほとんど動物性タンパク質を使わない食事のメニューで予約していたのだ。どんなものが出てくるかちょっと心配でいたのだが、地元で採れたと思しき野菜や山菜をふんだんに用い、品数も豊富なお膳が出てきてホッとする。味の方も素朴ながら食べやすい味付けで大いに満足する。脂身の多い料理を食べた時とはまた違う満腹感を感じる(最近脂っこいものを食べて感じていたのは、満腹感ではなくて単なる胸焼けだったのではないかと思い知った次第だ)。

夕飯後、もう一度お風呂に浸かってくる。今度は源泉におへそまで浸かることができた。湯に入った直後はかなり冷たく感じられるのだが、じっとしてるとなんとなくジワジワ温もり(?)っぽさが伝わってくる感じがする。温かいお湯との交代浴もお奨めらしい。

お風呂で温まった後のお約束の瓶牛乳は、一階のロビーにある自販機で購入。八ヶ岳乳業の牛乳を頂く。160円。うまーい。これはジャージー牛乳だね。

温泉の時間が夜9時までなので早めに就寝。お風呂に浸かるとそれなりに疲れるのか、よく寝ることができた。寝てる間もエアコンは付けっぱなしなのでちょっと喉が痛い。加湿器の一つでも欲しいところだな。

翌朝。気持ち良く起床。肩こりがずいぶんマシになったような気がするなあ。そして、朝食前にも入浴。浴場に行くまでの廊下が寒くて吐息が真っ白。誰もいないお風呂ではノビノビ足が伸ばせて気持ちいいなあ。熱い方のお湯で十分体を温めた後、今度は源泉に首まで浸かる。半身浴よりも温かいくらいかもしれんな。源泉がわき出てるところを手で掬って舐めてみると、微かに塩っぽい鉄臭い味がした。

そしてヘルシープランの朝食。山里っぽい感じの献立だ。巨大な豆(花豆)の煮物が目を引く。表面がツヤツヤで味付けも上品だ。カブの漬け物もおいしい。温泉卵は黄身があまりにもしっかりしていてゴムボールみたいな弾力があった。御飯も美味しくお櫃が空っぽになりました。

チェックアウトが10時なのでそれまでにもう一度お風呂に浸かることにする。あまりお湯の温度が高すぎないので入浴回数が多くてもあまり疲れないような気がする。

10:40 増富温泉-韮崎駅
旅館をチェックアウト、バス停に向かう。バスの時刻まではかなりあるので、バス停の前にあるお土産屋&民宿「かもしか」に入店。お土産を購入しつつ寒さをしのぐ。バスが来るまでの間、お茶飲ませてもらってたら、花豆の煮物も出してくれた。こちらは圧力鍋でガッツリ煮込んだものらしく、表面の皮は破れてしまっていたがしっかりした味付けで、これはこれで美味しい。

10時25分頃にバスがやってきた。今度は少し古めの車輌。意外と乗客は多い。全員で15人くらい乗ってたかな。行きとは違って途中のバス停で乗車する人もチラホラ。韮崎に到着するころにはだいたい座席が埋まっていた。意外と利用者が多いのかな?

11:53 韮崎-甲府 546M
韮崎駅には予定通りの時刻に到着。甲府から八王子までの自由席特急券を発券する。韮崎駅のホームに立つと、風が強くてけっこう寒い。待合室に逃げ込む。予定では12時29分発の甲府始発の「かいじ110号」に乗車しようと思っていたのだが、時刻表を確認したら12時10分に甲府に到着するスーパーあずさ14号があるみたいだ。自由席特急券にしておいてよかった。

12:11 甲府-八王子 14M
12両中、4~6号車が自由席。4号車に乗り込む。なんとか並んで着席できたが、前の座席では酒盛りの真っ盛り。他の客にも配慮してくれんかのう。まあ、それはともかく。振り子車輌でカーブも高速で駆け抜け、途中停車駅もなく八王子に到着。

八王子駅で途中下車印を捺してもらい、駅直結のセレオ八王子にある「cafe&meal MUJI」に入店。上手い具合に空席があったので待たずに昼食にありつけた。タケノコを利用したメニューが食べられ、味覚で春を感じる次第。

13:50 八王子-菊名 4328K
八王子からは横浜線の快速電車に乗車。相模原を過ぎた辺りから本気出してガンガン駅を通過し出すが、新横浜の手前で緊急停車&横浜駅で人身事故のため、京浜東北線が運転見合わせとのアナウンスが。ありゃりゃ。しかもお腹の調子が突然悪くなってくる。ひええ。
他社線への振り替えを行っているため、菊名で下車して東横線に乗ることにする。JR線のトイレは暗くて汚そうだったので、東急の駅トイレに駆け込んでなんとか事なきを得る。

14:45 菊名-横浜 055141
横浜駅までは東急のFライナーに乗車。乗客が多くて立つしかないため、どれくらいのスピードで走っているのかが微妙に分かりづらい。一駅で横浜に到着。なんとか東海道線は動いているみたいだ。

15:01 横浜-藤沢 2841Y
横浜からは湘南新宿ライン経由でやってきた国府津行きの列車に乗車。うまいこと乗り継げて良かった。湘南新宿ライン経由の列車は上野東京ライン経由の列車よりも乗客が少ない傾向があるので今回も余裕で着席できた。15時半には藤沢到着。途中、横浜線でトラブルに見舞われた割には、当初の予定に比べて2時間くらい早く帰ってこられた。


で、温泉に行った後のレポートです。なんとなく月曜日の朝は体が重い、仕事に行くのがしんどいなあと思っていたのが、尻上がりに調子が良くなってきて、先週までは週末になるとヘロヘロになっていたのが、なんとか週末まで体力が保ちました。あと、目に見えてトイレの頻度が少なくなったので睡眠の質が向上したと実感できました(ていうか、頻尿がだいぶ収まったのはかなりありがたい)。

これだけ顕著に湯治の効果が感じられるのもかなり驚きなのですが、食事のメニューも今の自分にぴったりな感じなので、また近いうちに湯治に出かけようと思ったのでした。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
ホテル
3.5
グルメ
4.0
ショッピング
3.5
交通
4.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
高速・路線バス JR特急 JRローカル
旅行の手配内容
個別手配

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  • 藤沢から藤沢への片道乗車券を発券してもらい、出発します。

    藤沢から藤沢への片道乗車券を発券してもらい、出発します。

  • 藤沢駅にて。東海道本線小田原行き普通。

    藤沢駅にて。東海道本線小田原行き普通。

    藤沢駅

  • 富士駅改札を出たところにあるヴィドフランスで特急列車の中で飲む珈琲を注文しよう。

    富士駅改札を出たところにあるヴィドフランスで特急列車の中で飲む珈琲を注文しよう。

  • ブレンドコーヒーはサイフォンで丁寧に抽出してくれるので、時間がないときは結構あせる。。。

    ブレンドコーヒーはサイフォンで丁寧に抽出してくれるので、時間がないときは結構あせる。。。

  • 富士駅にて。特急「ふじかわ3号」甲府行き

    富士駅にて。特急「ふじかわ3号」甲府行き

    富士駅

  • 一番先頭の座席からの前方視界はこんな感じ。うーん、期待はずれ

    一番先頭の座席からの前方視界はこんな感じ。うーん、期待はずれ

  • まあ、それでも座ってたら真正面に富士山が見えてくるのは、それなりに楽しい。

    まあ、それでも座ってたら真正面に富士山が見えてくるのは、それなりに楽しい。

  • 富士宮駅あたりでは、線路が複雑に曲がりくねっているため、さっきまで右手側に見えていた富士山が、

    富士宮駅あたりでは、線路が複雑に曲がりくねっているため、さっきまで右手側に見えていた富士山が、

  • 今度は左側の車窓に見えるという。

    今度は左側の車窓に見えるという。

  • 甲府駅に到着。1番線ホーム脇には、古い甲府駅駅舎の一部を保存したものがオブジェとして飾られていた。

    甲府駅に到着。1番線ホーム脇には、古い甲府駅駅舎の一部を保存したものがオブジェとして飾られていた。

    甲府駅

  • これも昔の甲府駅の備品なのかな。

    これも昔の甲府駅の備品なのかな。

  • 甲府駅にて。中央本線小淵沢行き普通。

    甲府駅にて。中央本線小淵沢行き普通。

    甲府駅

  • 韮崎駅に到着。韮崎市民交流館「ニコリ」に向かう。

    韮崎駅に到着。韮崎市民交流館「ニコリ」に向かう。

  • カフェベーカリー「コーナーポケット」で昼食兼バスの時間待ち

    カフェベーカリー「コーナーポケット」で昼食兼バスの時間待ち

    コーナーポケット 韮崎ニコリ店 グルメ・レストラン

    (ほぼ)ワンコインで楽しめます。 by まいこさん
  • 地元のゆるキャラ「ニーラ」をかたどったパンが。

    地元のゆるキャラ「ニーラ」をかたどったパンが。

  • 「信玄揚げパン」。なんじゃ?

    「信玄揚げパン」。なんじゃ?

  • 「ニーラのクリームパン」、「信玄揚げパン」とホットコーヒー。ものすごく趣味が悪そうな取り合わせだな。。。

    「ニーラのクリームパン」、「信玄揚げパン」とホットコーヒー。ものすごく趣味が悪そうな取り合わせだな。。。

  • 揚げパンの中には「信玄餅」が。揚げパンの表面にたっぷりまぶされたきな粉の香ばしさと信玄餅の甘みが意外とマッチして、ちょっと癖になりそう。

    揚げパンの中には「信玄餅」が。揚げパンの表面にたっぷりまぶされたきな粉の香ばしさと信玄餅の甘みが意外とマッチして、ちょっと癖になりそう。

  • コーナーポケットの店内からは富士山が眺められます。もうちょっと雲が少なかったらキレイに富士山が見えたのにな。

    コーナーポケットの店内からは富士山が眺められます。もうちょっと雲が少なかったらキレイに富士山が見えたのにな。

  • 韮崎駅前バス停にて。山交タウンコーチ増富温泉ゆきバスに乗車。ちなみにIC乗車券に対応しているので、SUICA払いにするとものすごい勢いでバスチケットが付く。

    韮崎駅前バス停にて。山交タウンコーチ増富温泉ゆきバスに乗車。ちなみにIC乗車券に対応しているので、SUICA払いにするとものすごい勢いでバスチケットが付く。

    韮崎駅

  • バスの終点(増富温泉)からさらに上り坂を歩き、今回逗留する「津金楼」に到着。寒い。。。

    バスの終点(増富温泉)からさらに上り坂を歩き、今回逗留する「津金楼」に到着。寒い。。。

  • 「湯本津金楼」の看板が誇らしげだ。

    「湯本津金楼」の看板が誇らしげだ。

    津金楼 宿・ホテル

    源泉掛け流しのお湯が楽しめます by まいこさん
  • 客室はちょっと古めだが、清掃は行き届いている。部屋も広いので二人ではもてあましてしまいそう。

    客室はちょっと古めだが、清掃は行き届いている。部屋も広いので二人ではもてあましてしまいそう。

  • テーブルの上にある湯飲みと茶菓子が旅館っぽい

    テーブルの上にある湯飲みと茶菓子が旅館っぽい

  • ホテルの内装。一階の玄関を入ったところにあるラウンジ。昭和っぽい

    ホテルの内装。一階の玄関を入ったところにあるラウンジ。昭和っぽい

  • ホテルのフロント。素朴な感じ。声を掛けると奥から従業員の人が出てきてくれます。

    ホテルのフロント。素朴な感じ。声を掛けると奥から従業員の人が出てきてくれます。

  • 夕食までの時間を使ってさらに山奥の方に散歩

    夕食までの時間を使ってさらに山奥の方に散歩

  • 川沿いの巨石。くじら石?

    川沿いの巨石。くじら石?

  • 「本谷川のかっぱ」の石像。記念のスタンプは津金楼

    「本谷川のかっぱ」の石像。記念のスタンプは津金楼

  • 「ヘルシープラン」の夕食。野菜と山菜がメインの料理。完食しても胃もたれしないので、こっちの方が自分に向いているかも。

    「ヘルシープラン」の夕食。野菜と山菜がメインの料理。完食しても胃もたれしないので、こっちの方が自分に向いているかも。

  • 風呂上がりにはお約束の瓶牛乳。

    風呂上がりにはお約束の瓶牛乳。

  • 翌朝。地元の食材をふんだんに利用したメニュー。この辺りのお味噌はちょっと酸っぱめなのかな

    翌朝。地元の食材をふんだんに利用したメニュー。この辺りのお味噌はちょっと酸っぱめなのかな

  • チェックアウトしてバス停に向かう途中、駐車中の軽トラを見てたら、除雪用のオプションが付けてあった。

    チェックアウトしてバス停に向かう途中、駐車中の軽トラを見てたら、除雪用のオプションが付けてあった。

  • 前日の夜も雪が降ったのか、川沿いはまっしろ

    前日の夜も雪が降ったのか、川沿いはまっしろ

  • バス停のある「かもしか」に到着。

    バス停のある「かもしか」に到着。

  • 「かもしか」でお土産買ったあと、しばらく店内で寒さをしのがせてもらってたら、花豆の煮物を出してくれた。ほくほくしてて美味しい。

    「かもしか」でお土産買ったあと、しばらく店内で寒さをしのがせてもらってたら、花豆の煮物を出してくれた。ほくほくしてて美味しい。

  • 韮崎駅に戻ってきた。駅前広場にある中田英寿モデルの銅像と富士山。

    韮崎駅に戻ってきた。駅前広場にある中田英寿モデルの銅像と富士山。

  • 韮崎駅にて。中央本線高尾行き普通。

    韮崎駅にて。中央本線高尾行き普通。

    韮崎駅

  • 甲府駅にて。スーパーあずさ14号新宿行き

    甲府駅にて。スーパーあずさ14号新宿行き

    甲府駅

  • 八王子のcafe&meal MUJIで昼食にする。

    八王子のcafe&meal MUJIで昼食にする。

  • カボチャのマリネ、タケノコのサラダ、ゴボウと鶏肉のハンバーグ

    カボチャのマリネ、タケノコのサラダ、ゴボウと鶏肉のハンバーグ

  • 八王子駅にて。横浜線桜木町行き快速

    八王子駅にて。横浜線桜木町行き快速

    八王子駅

  • 横浜線・京浜東北線が運転見合わせのため、菊名駅からは東急東横線で振り替え乗車。元町・中華街ゆき特急Fライナー

    横浜線・京浜東北線が運転見合わせのため、菊名駅からは東急東横線で振り替え乗車。元町・中華街ゆき特急Fライナー

    菊名駅

  • 横浜駅にて。湘南新宿ライン経由国府津ゆき

    横浜駅にて。湘南新宿ライン経由国府津ゆき

    横浜駅

  • 今回利用した乗車券に無効印捺してもらい、持ち帰る。富士駅の途中下車印はひらがなで「ふじ」という表記

    今回利用した乗車券に無効印捺してもらい、持ち帰る。富士駅の途中下車印はひらがなで「ふじ」という表記

    藤沢駅

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