秋の関東旅2014：成田〜東京〜群馬

2014/10/07 - 2014/10/12

一部仕事にかこつけて、LCCで東京へ行ってきました。
5日ほどの滞在だったので、歌舞伎を見たり、上野動物園でハシビロコウに会ったり、群馬の伊香保温泉に行ってみたりと、なかなか行くことのない関東を満喫する旅となりました。
帰りはJetstarが別な空港に着いてしまうというハプニングもありましたが、それも思い出、プライスレス。ということで。

エリア 東京

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ジェットスター
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: じゃらん

■成田へ到着した夜は「9h」に泊まってみる

さて、成田へ到着した夜には、成田空港内にあるカプセルホテル「9h（ナインアワーズ）」へ泊まってみました。
到着時刻が22時半頃で、そこから都内に行くのも面倒だと思い事前にじゃらんで予約しておいたのですが、結果的に大正解。

まず当日に飛行機が少し遅れて、到着ロビーを出た時点で23時前でした。結構仕事を前倒ししていたのもあって結構眠く、そのまま移動してすぐ眠れたのは助かりました。

翌日もスッキリ目覚めて、成田から東京へ。

ナインアワーズ成田空港 宿・ホテル

■南インド料理で満腹「ダバインディア」のダバセット

まずは東京在住の友人と落ち合って、美味しいものを食べよう！ということでいただいた南インド料理。

その道では有名な京橋の「ダバインディア」の「ダバセット」。
うすいクレープのようなドーサ、複数のカレーが味わえる定食ミールス、最後にチャイ（またはラッシーなど）がいただける満腹のセットです。

最後のチャイは熱々で、パフォーマンスも一見の価値あり。最後に胃を落ち着かせてくれるステキな一杯でした。

ダバ インディア グルメ・レストラン

■上野動物園で遂にハシビロコウと邂逅する。

友人と楽しんだ翌日は、また一人旅に戻って朝から上野動物園へ。
お目当てはハシビロコウさんです。

開園と同時くらいで動物園に飛び込み、パンダの前を通りすぎてまっすぐハシビロコウエリアへ。
いたーーーー！

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

すでに２，３名のすごいカメラを持った方々がスタンバっており、ハシビロコウ人気に驚かされましたｗ

確かに絵になるお姿です。

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

動かない事で有名なハシビロコウさんですが、意外にも結構動いてくれたりして、非常に満足。
40分ほど眺めた所で時間切れになり、動物園を後にしました。

東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館

■東京から女性おひとりさま温泉旅へ

せっかく関東にいるので東京以外の場所にも行ってみよう、ということで女性一人でも行ける温泉を探してみました。
そこで出てきたのが群馬の伊香保温泉。

伊香保温泉までは新幹線という手もありますが、手頃に行くならJR高速バスの「上州ゆめぐり号」が便利。
新宿駅新南口から約2時間半ほど。バスも広めで快適でした。

名物の石段街はその名の通り長い石段があり、その脇におみやげ屋さんや温泉・旅館が点在しているという、温泉街らしい風情。
登り切ったところには神社があります。その段数は365段。途中のお店やさんで名物の「湯の花まんじゅう」を1個買ってエネルギーを補給しつつ、なんとか登り切りました。

伊香保温泉の石段街 名所・史跡

■シングルユース対応の洋風旅館「松本楼洋風旅館　ぴのん」

宿泊先は地元の老舗ホテル「松本楼」さんが運営されているシングルユース対応の洋風旅館。
お部屋は小さいのですが、室内に簡易キッチンがあること、併設のレストランの評判がいいこと、温泉も建物内の温泉に加えて松本楼さんの温泉にも入れるということ、そしてお手頃な料金が決め手でこちらに伺ってみることに。

館内は可愛らしい絵があちこち飾られていて素敵な雰囲気です。

伊香保温泉 松本楼 洋風旅館ぴのん 宿・ホテル

室内の小物もひとつひとつ凝っています。

連泊向きの宿で、簡易キッチンがあるので簡単な調理ができたり、ご好意でランドリーを使わせていただけたり、宿泊者向けに色々な本が用意されていてロビーのソファでゆっくり過ごせたりと、ペンションのような居心地の良さがあります。
時間があれば2泊くらいはゆっくりしていきたいと思う宿でした。

伊香保温泉 松本楼 洋風旅館ぴのん 宿・ホテル

■お部屋に用意されていたオリジナルブレンドの紅茶とクッキー

お部屋に入ると紅茶とクッキーのサービスがあり、さっそくいただきました。
このクッキーが美味しかった！

このあと温泉に入ったりして夕食へ。
フレンチと中華のシェフがそれぞれいらっしゃるらしく、夜は洋食、朝は中華粥をいただきましたが、どちらも美味しかったです。

伊香保温泉 松本楼 洋風旅館ぴのん 宿・ホテル

■伊香保を見渡せる松本楼の展望露天風呂

「ぴのん」のお得なところは、運営元の「松本楼」の温泉にも入れるところ。松本楼には2つの展望露天風呂付き温泉があり、朝と夜で男女が入れ替わる仕組み。夜も1時まで入れます。もちろん夜も朝も両方入りに行きました。

伊香保の温泉には「黄金の湯」と「白金の湯」の二種類があり、とくに「黄金の湯」は芯から身体があたたまる女性にはとても嬉しいお湯。
展望露天風呂からの長めも素晴らしく、天気が良い時は本当に気持ちのいい時間が過ごせます。

伊香保温泉　ホテル松本楼 宿・ホテル

■民家のおいしいお蕎麦屋「いけや」

伊香保温泉の昼食はぜひ名物の「水沢うどん」を！…と勢い込んでいたにもかかわらず、ホテルの近くに美味しそうなお蕎麦屋さんをみつけてしまい、あっさり蕎麦に切り替えました。

気負わずに、かといって手も抜いていないお店の構えがいかにも美味しそうな感じ。中はほぼ民家なので、靴を脱いで玄関を上がり、畳の部屋に通していただきました。

いけや グルメ・レストラン

■名物・三色もり

三色もりは田舎そば・更科・ゆず蕎麦の三種類のそばが楽しめるメニューで、彩りもよく、もちろんそれぞれおいしいお蕎麦です。量はそう多くないので、女性でも天ぷら付きの「三色天もり」くらいがちょうどいいかもしれません。つゆも少し甘めで、ネギ・大根おろし・ワサビの薬味が多めにいただけたのが嬉しく、もちろんそば湯もたっぷりいただきました。

旅先での嬉しい「当たり」のお店でした。

いけや グルメ・レストラン

■小林かいちの所蔵数が最も多い保科美術館

伊香保は色々な美術館も多い土地ですが、今回は時間の都合で1箇所だけということで、ホテルにも近い「保科美術館」に伺いました。

保科美術館は竹久夢二や小林かいちの作品を多く所蔵する私設美術館で、温泉地の美術館らしく足湯もあります。
実は「小林かいち」という名前を聞くのははじめてで、図録で気になって作品を見てみたのですが、これがとてもステキな作品群でした。

ちなみにこちらの美術館の2階も素晴らしい眺めです。
もう少し紅葉がすすめば、赤いはっぱと青空のきれいなコントラストを楽しめそうですね。

■歌舞伎座一幕見席で仁左衛門・玉三郎・勘九郎・七之助の「寺子屋」を観る

行きと同じ上州ゆめぐり号で東京へ帰ってきました。
ちょっと空き時間があったので、歌舞伎座の一幕見席で「寺子屋」を観てきました。

歌舞伎座 名所・史跡

「寺子屋」は「菅原伝授手習鑑」の一幕で、勘九郎丈演じる武部源蔵という寺子屋を営む武士が、匿っている主の子どもの首を差し出さなくてはいけない事態になり、今日から寺子屋に来ていた少年を身代わりに斬り殺し、仁左衛門丈演じる松王丸の首実検を受ける。その場はなんとか切り抜けるが、実はこの身代わりは事前に計画されていて…という悲劇と人情のお話。
武部源蔵の妻・戸波を七之助丈が演じ、身代わりの少年の母を玉三郎丈が務めます。

歌舞伎座 名所・史跡

七之助丈は年々美しさが増しているというか、今回は夫を支えつつ、寺子屋の子どもたちのことも大事に想っているおかみさんぶり、そしてその中の子どもを殺さねばならないと知った時の苦しさが、美しく現されていました。

廊下に貼ってあったポスターの七之助丈も美しいです。

歌舞伎座 名所・史跡

■映画より安い歌舞伎座の一幕見席

一幕見席は歌舞伎を一幕だけ（通常3幕あるうちの一つだけ）を観るための席で、歌舞伎座は4階に専用席が用意されており、当日の決まった時間に先着順で購入できます。
意外に知られていない一幕見席ですが、大体1000〜2000円と映画を観るような感覚で歌舞伎を覗けるのでとってもお得。
今回の「寺子屋」は1600円でした。

歌舞伎座 名所・史跡

■麻布十番で本格讃岐うどんを食す宿

伊香保から東京に戻ってきた日の宿は、麻布十番にある「東京さぬき倶楽部」。
その名の通り香川の旅館「喜代美山荘　花樹海」がプロデュースしている宿で、香川をPRする「さぬき大使館」に認定されていて、名物讃岐うどんが食べられます。

コシがものすごく強いぷりっぷりのうどん。
讃岐うどんと入っても某チェーン店とは全然違うなあと実感。時々かみ切れないくらいで焦りました（笑）

ホテルも食事もお手ごろで満足です。

東京さぬき倶楽部 宿・ホテル

■Jetstarの帰りは違う空港に着くハプニング

この後は仕事をしていたらあっという間に帰宅日になり、
お昼のJetstarで成田から地元空港へ。

昼ご飯に買ったミニ鯖寿司の箸に感心して思わず撮ってしまいました。小さなお弁当箱に入るように、プラスチックと木の棒を組み合わせてお箸にする仕組み。

そんな呑気なことをしているうちに、台風の影響でJetstarさんが地元の空港に着陸できず、急遽福岡空港へ着いてしまうというアクシデントがありました。
地元空港を目の前にしつつ別な空港に行ってしまうのは大変残念でしたが、成田に引き返さず九州内に着けてくれたのが不幸中の幸い。

今回びっくりしたのが、別な空港に着いてから当初の目的の空港を目指す場合、その移動費はJetstarが負担してくれるということ。
※現地では手出しです。後から請求して振り込まれました。
LCCなのでてっきりそういう時は自腹かと思っていました（汗）
新幹線で移動できたので思ったより時間もかからず、助かりました。

福岡空港 空港

■今回の伊香保セルフ土産。

伊香保のご夫婦が作った切り絵の絵葉書と、小林かいちのハガキ、竹久夢二の紙もの。
かいちの画集を買えば良かったかと、ちょっと後悔しました。