京都旅行記(ブログ) 一覧に戻る
 今年の春から「若冲生誕300年」を記念した展覧会が、東京都美術館(5月終了)などで行われ、いよいよ10月から京都市美術館で「若冲の京都 KYOTOの若冲」が開催されています。コンセプトは<あのころの京都でなかったら、若冲という画家は生まれなかった。京都と若冲は、いわば一心同体、双面神だったといえる。あのころの京都は江戸と異なる精神の自由性に満ちていた。若冲が求めた絵画世界は、ひたすら自由にあふれている。若冲は、要するに京都そのものだ>というもので、若冲研究の第一人者・狩野博之氏監修による100点以上の作品が居並びます。18世紀の京都だからこそ生まれた不出生の画家・伊藤若冲の京都を巡歴し、若冲の今日的意味を探って見ました。<br /> まずは京都市美術館で「若冲展」を観賞、そして、相国寺(しょうこくじ)承天閣(じょうてんかく)美術館でも「若冲展」を観賞。京都の台所「錦市場」のは入口には、伊藤若冲生家跡が印されています。最後に晩年若冲が草庵を結び墓もある石峰寺を訪れました。<br /> 写真は若冲が画いた相国寺の杉戸絵「白象図」です。

生誕300年記念「若冲の真実」を京都で周遊!

10いいね!

2016/10/23 - 2016/10/23

22684位(同エリア44031件中)

0

25

ひま人

ひま人さん

 今年の春から「若冲生誕300年」を記念した展覧会が、東京都美術館(5月終了)などで行われ、いよいよ10月から京都市美術館で「若冲の京都 KYOTOの若冲」が開催されています。コンセプトは<あのころの京都でなかったら、若冲という画家は生まれなかった。京都と若冲は、いわば一心同体、双面神だったといえる。あのころの京都は江戸と異なる精神の自由性に満ちていた。若冲が求めた絵画世界は、ひたすら自由にあふれている。若冲は、要するに京都そのものだ>というもので、若冲研究の第一人者・狩野博之氏監修による100点以上の作品が居並びます。18世紀の京都だからこそ生まれた不出生の画家・伊藤若冲の京都を巡歴し、若冲の今日的意味を探って見ました。
 まずは京都市美術館で「若冲展」を観賞、そして、相国寺(しょうこくじ)承天閣(じょうてんかく)美術館でも「若冲展」を観賞。京都の台所「錦市場」のは入口には、伊藤若冲生家跡が印されています。最後に晩年若冲が草庵を結び墓もある石峰寺を訪れました。
 写真は若冲が画いた相国寺の杉戸絵「白象図」です。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
友人
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
観光バス JRローカル 私鉄 自家用車 徒歩

PR

  •  京都市美術館(昭和8年竣工)。岡崎公園内にある京都市立美術館。12月4日まで生誕300年「若冲の京都 KYOTOの若冲」展が開かれています。<br /> 公立美術館としては東京都美術館に次いで日本で2番目の美術館です。

     京都市美術館(昭和8年竣工)。岡崎公園内にある京都市立美術館。12月4日まで生誕300年「若冲の京都 KYOTOの若冲」展が開かれています。
     公立美術館としては東京都美術館に次いで日本で2番目の美術館です。

  •  京都市美術館入口上部に掲げられている、若冲画「竹に雄鶏図(部分)」。館内は撮影禁止のため絵画は撮影できない。

     京都市美術館入口上部に掲げられている、若冲画「竹に雄鶏図(部分)」。館内は撮影禁止のため絵画は撮影できない。

  •  臨済宗相国寺派(しょうこくじ)大本山・相国寺総門。<br /> 相国寺は、足利三代将軍義満が後小松天皇の勅命を受け、明徳3年(1392年)に完成した一大禅苑です。夢想国師を勧請開山とし京都五山第二位に列せられ、禅宗行政の中心として多くの高僧を輩出し、室町時代の禅文化の高揚に貢献しました。末寺は、金閣寺・銀閣寺をはじめ全国に九十余寺を数えます。

     臨済宗相国寺派(しょうこくじ)大本山・相国寺総門。
     相国寺は、足利三代将軍義満が後小松天皇の勅命を受け、明徳3年(1392年)に完成した一大禅苑です。夢想国師を勧請開山とし京都五山第二位に列せられ、禅宗行政の中心として多くの高僧を輩出し、室町時代の禅文化の高揚に貢献しました。末寺は、金閣寺・銀閣寺をはじめ全国に九十余寺を数えます。

  •  庫裏。庫裏は「香積院」と称し、大きい破風や壁画が特に印象的である。

     庫裏。庫裏は「香積院」と称し、大きい破風や壁画が特に印象的である。

  •  方丈と治山回遊式庭園。方丈は法堂の北側に建ち、表方丈・裏方丈を合わせて六間168畳の大建築で、文化4年(1807年)再建された。

     方丈と治山回遊式庭園。方丈は法堂の北側に建ち、表方丈・裏方丈を合わせて六間168畳の大建築で、文化4年(1807年)再建された。

  •  石庭。

     石庭。

  •  石庭。

     石庭。

  •  法堂(はっとう)重要文化財。「無畏堂(むいどう)」(本来畏れることなく法を説くお堂)と称し、仏殿を兼ねている。<br /> 豊臣秀頼の寄進により慶長10年(1605年)に再建されたもので、現存ではわが国最古であり、内部に安置される本尊の釈迦如来と脇仏は運慶作と伝わる。天井の蟠龍図(ばんりゅうず)は狩野光信筆で、手をたたくと反響するので、別名「鳴き龍」ともよばれている。

     法堂(はっとう)重要文化財。「無畏堂(むいどう)」(本来畏れることなく法を説くお堂)と称し、仏殿を兼ねている。
     豊臣秀頼の寄進により慶長10年(1605年)に再建されたもので、現存ではわが国最古であり、内部に安置される本尊の釈迦如来と脇仏は運慶作と伝わる。天井の蟠龍図(ばんりゅうず)は狩野光信筆で、手をたたくと反響するので、別名「鳴き龍」ともよばれている。

  •  承天閣(じょうてんかく)美術館。相国寺境内にあり、昭和59年4月相国寺創建600年記念事業の一環として、本山相国寺・金閣寺・銀閣寺・他塔頭寺院に伝わる美術品を受託し、保存及び展示公開、修理、研究調査、禅文化の普及を目的として当館が建設されました。

     承天閣(じょうてんかく)美術館。相国寺境内にあり、昭和59年4月相国寺創建600年記念事業の一環として、本山相国寺・金閣寺・銀閣寺・他塔頭寺院に伝わる美術品を受託し、保存及び展示公開、修理、研究調査、禅文化の普及を目的として当館が建設されました。

  •  若冲の虎画(複製)

     若冲の虎画(複製)

  •  若冲画・鶴(複製)。

     若冲画・鶴(複製)。

  •  伊藤若冲生家跡。伊藤若冲(いとうじゃくちゅう・1716年~1800年)は江戸時代中期の画家。京都高倉錦小路の青物問屋の長男として生まれ23歳の時に家督を継ぐ。30歳代の時に相国寺の大典禅師に出合い参禅し「若冲居士」の号を得る。40歳で弟の白歳に家督を譲り画業に専念。天明8年(1788年)の京都大火(天明の大火)で家を焼かれ寛政の初めに石峰寺の古庵に住む。「斗米翁」と称して米一斗と一画を交感する生活を送り、寛政12年(1800年)9月10日、85歳の生涯を閉じた。

     伊藤若冲生家跡。伊藤若冲(いとうじゃくちゅう・1716年~1800年)は江戸時代中期の画家。京都高倉錦小路の青物問屋の長男として生まれ23歳の時に家督を継ぐ。30歳代の時に相国寺の大典禅師に出合い参禅し「若冲居士」の号を得る。40歳で弟の白歳に家督を譲り画業に専念。天明8年(1788年)の京都大火(天明の大火)で家を焼かれ寛政の初めに石峰寺の古庵に住む。「斗米翁」と称して米一斗と一画を交感する生活を送り、寛政12年(1800年)9月10日、85歳の生涯を閉じた。

  •  黄檗宗百丈山石峰寺(せきほうじ)。黄檗山萬福寺を本山とする黄檗寺院であり、宝永年間(1704~1711)に黄檗宗第6世賜紫千呆禅師により建立された禅道場である。

     黄檗宗百丈山石峰寺(せきほうじ)。黄檗山萬福寺を本山とする黄檗寺院であり、宝永年間(1704~1711)に黄檗宗第6世賜紫千呆禅師により建立された禅道場である。

  •  唐門。

     唐門。

  •  本堂。

     本堂。

  •  石峰寺扁額。

     石峰寺扁額。

  •  ご本尊「釈迦如来」。本尊は昭和54年の放火によって焼失するまでは薬師如来であったが、昭和60年の本堂再建時に釈迦如来になりました。

     ご本尊「釈迦如来」。本尊は昭和54年の放火によって焼失するまでは薬師如来であったが、昭和60年の本堂再建時に釈迦如来になりました。

  •  羅漢参道唐門。

     羅漢参道唐門。

  •  五百羅漢。誕生仏。羅漢とは釈迦の説法を聞き、世人より供養されるにふさわしい悟りを完成した聖者のことです。<br /> 当寺の五百羅漢は若冲が下絵を描き、石工に彫らせたものです。釈迦の誕生から涅槃に至るまでの生涯を表現したものを中心に、諸菩薩、羅漢を一山に安置しています。当初は1000体以上もの石像が配されていました。現存する五百数十体の石像は長年の風雨を得て丸み、苔寂び、その風化に伴う表情や姿態に一段と趣きを深めています。

     五百羅漢。誕生仏。羅漢とは釈迦の説法を聞き、世人より供養されるにふさわしい悟りを完成した聖者のことです。
     当寺の五百羅漢は若冲が下絵を描き、石工に彫らせたものです。釈迦の誕生から涅槃に至るまでの生涯を表現したものを中心に、諸菩薩、羅漢を一山に安置しています。当初は1000体以上もの石像が配されていました。現存する五百数十体の石像は長年の風雨を得て丸み、苔寂び、その風化に伴う表情や姿態に一段と趣きを深めています。

  •  五百羅漢。

     五百羅漢。

  •  五百羅漢。

     五百羅漢。

  •  五百羅漢。

     五百羅漢。

  •  五百羅漢。

     五百羅漢。

  •  五百羅漢のうち十八羅漢。

     五百羅漢のうち十八羅漢。

  •  「斗米庵若冲居士墓」と刻まれた若冲の墓と幕末の書家・貴名海屋の撰文による筆塚。

     「斗米庵若冲居士墓」と刻まれた若冲の墓と幕末の書家・貴名海屋の撰文による筆塚。

この旅行記のタグ

10いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP