初秋のレッサーパンダ紀行【11】 市川市動植物園　市川待望の新血統！！京都からやってきたムギ君の公開が始まりました！！

2016/10/21 - 2016/10/21

原産国でもないのにレッサーパンダ王国となってしまった日本にとって将来に渡る血統の管理は重大にして緊急の課題です。
特にここ数年繁殖に貢献してきた園はその貢献とは裏腹に同一血統ばかりが増える弊害ももたらしました。

市川市動植物園・・・レッサーファンにとっては言わずと知れたレッサーパンダ飼育の名門。
この名門に久々に新しい血統の風を運んでくれるパンダがやってきました！！
お父さんが中国生まれで京都市動物園からお婿入りしてきたムギ君です。

彼の新天地での様子を見たくて市川市動植物園を訪問しました。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 市川(千葉)

今日は、朝方に海外から成田空港に戻りましたので、羽田空港からの国内線に乗り継ぐ間に市川市動植物園を訪問しようと思います。

成田空港からはスカイアクセス線と北総線を乗り継いで大町駅へ、大町駅から動植物園は自然遊歩を歩いて２５分ほどの距離になります。

自然遊歩道でカワセミに会う事が出来ました。

こちらが市川市動植物園の正門になります。

入園料は大人４３０円、僕は１２４０円の年間パスを購入して入園です。

今日の訪問の最大の目的は９月５日に京都市動物園から移動してきたムギ君に会う事です。

本当は、時期的には７月１６日に生まれ人工哺育となっているカリンちゃんと市丸君の赤ちゃんにも会いたかったのですが、発育がかなり遅れているようで公開の目途はまだ立っていないようです。

主目的はムギ君との再会ですが、市川に来た限りは何はともあれレッサーパンダ１号舎メイン放飼場でウエルカムパンダに会わなければ何も始まりません。

現在のウエルカムパンダはもちろんメイファの忘れ形見の優花（ユーファ）ちゃんと梨花（リーファ）ちゃんの２匹です。

２匹は放飼場ではなく自由通行の屋内でまったりしていました。

手前が梨花ちゃん、奥が優花ちゃんです。

梨花ちゃん。

キリット顔の多いメイファの子供達の中でダントツのファニーフェイスの梨花ちゃんです。

そして、優花ちゃん。

美パンダだったメイファお母さんの面影を色濃く引き継いでくれた優花ちゃん。
メイファにこの世界に引き込まれた僕としては、何よりも優花ちゃんの将来が気になります・・・もちろん梨花ちゃんの将来もですが。

１号舎小放飼場はナミさんです。

明日に訪問予定の旭川市旭山動物園のノノ君とは双子兄妹になります。

続いてミニ鉄広場方向に移動しレッサーパンダ４号舎です。

今日は遠足の子供が多かったですね。
今日の子達のマナーはそんなに悪くはなかったですが、遠足も勉強の一環のはずですので、動物園側はちゃんとした動物の見方などを事前にレクチャーして、してはいけない事は事前に通知する必要があるのではないでしょうか？

４号舎のメンバーはベテラン組で変わらずで、一番右がライチ君。

メイファが天国に旅立ってからの２年間はメイファの妹のルルちゃんとペアリングのライチ君。

子宝には恵まれていませんがルルちゃんとの相性も悪くないようには素人目には見えます・・・ただ、ライチ君とメイファとの相性が鉄壁だっただけにね・・・。

ライチ君のお隣がルルちゃん。

ルルちゃんとソラちゃんはずっと動き回っていたので顔のアップは全然撮れませんでした。

最近はルルちゃんとソラちゃんの同居も試みられているようですね。
それがどう言った意味を持つ同居なのかは分かりませんが、いよいよ、繁殖は若手組に任せてライチ君、ルルちゃん、ハオ君、ソラちゃんが繁殖組の任を解かれる日が近いのかもしれませんね。

そして、ルルちゃんのお隣にソラちゃん。

ソラちゃんもルルちゃんと同じくもう８歳なのですね。

真ん丸お目目で可愛いソラちゃんのお母さん姿が見てみたいな。

そして、ソラちゃんのお隣にハオ君です。

このハオ君＆ソラちゃんのペアからの赤ちゃんの誕生は多くのファンの夢ですよね。
次のシーズンが最後のチャンスになるのかもしれません・・・ミラクルを期待しています。

キツネザル舎（３号舎）を挟んでレッサーパンダ２号舎があります。

４号舎がベテラン組ならこちら２号舎は若手組です。

一番右手にムギ君です。

ムギ君は２０１５年７月１３日京都市動物園生まれ、お父さんはウーロン君、お母さんは古都ちゃん。
ウーロン君が中国出身という事もありとても貴重な血統のムギ君なのです。

久しぶり！！ムギ君。
元気にしてた？

京都では生まれてからずっとお母さんの古都ちゃんと暮らしていたのですが、急に引き離され、新しい環境に放り込まれたせいか、来園当初は体重が急減したムギ君。
新しい環境にも慣れてきたようで体重もだいぶ戻ってきているようです。

目力もあるし、毛艶もいいし大丈夫のようですね・・・安心しました。

これまでの市川にはいなかったタイプの子だけに彼が誰とペアを組むのかはとても気になりますね。　
血統的にはおそらく全ての女の子とペアリング可能だとは思いますが、個人的には１号舎メイン放飼場で優花ちゃん、梨花ちゃんとのダブル・ペアリングを期待したいところです。
まあ、優花ちゃんと梨花ちゃんの所属の問題もあるのでダブルは難しいのかもしれませんが・・・。

頑張れ、ムギ君！！
君の新天地での活躍を心から期待しています。

ムギ君のお隣の明登君はずっと木の中でお昼寝してました。

地元ファンの方の話などを聞き、最近どうも明登君に覇気がないように感じていたので是非にも元気な姿を見たかったのですが・・・。

ただのお昼寝だったのならいいのですが・・・ちょっと心配です。

そして、明登君から一つ飛ばして一番左の展示場が市丸君です。

今年、待望のお父さんになりましたが、娘ちゃんは発育不全で現在人工哺育中です。
次のシーズンもカリンちゃんとペアを組むと思われます。

そして、市丸君と明登君との間の展示場にカリンちゃんです。
バックヤードの部屋の大きさの関係で市丸君とカリンちゃんの展示場を入れ替えたそうです・・・カリンちゃんに多くの産室を与えて好きなのを使ってもらうための配慮とのこと。
今年生まれの初子は残念ながらキーパーさんの判断で人工哺育になりましたが、出産後数日はカリンちゃんの手で育てられました。
来年はカリンちゃん自身の手でしっかりとした子育てができるようにより良い環境作りをされているようです。

今日、一番面白かったのが市丸君＆カリンちゃんのラブラブぶり。

昨年はどちらかと言うとフラン君（すでにお星さま）に意識が向いてるように思えたカリンちゃんですが、今日は市丸君に対してこんな感じでした。

すごく積極的でがんがん恋鳴きしているカリンちゃんに市丸君も応えていました。

「君らこんなにラブラブだったっけ？」

次の恋のシーズンに向けていいシーンを見ることができました。

でも、ムギ君にも熱い視線を送るカリンちゃん（苦笑）

ひょっとして恋多き女（笑）

この旅行記へのコメント （2）

• comodoさん 2016/10/30 09:37:07

  それぞれの人生

  jilllucaさん、おはようございます。
  
  日曜の朝からこんなかわいい写真が見られて幸せ〜(*^-^*)
  
  梨花ちゃんと優花ちゃんのなんてかわいいこと！
  それしか言葉が見つからないくらいｶﾜ(・∀・)ｲｲ!!
  
  そして、ムギ君。
  それぞれのレッサーパンダにいろんな物語があるのですね・・・
  お母さんと一緒に暮らしていた京都から市川へ、環境は慣れたでしょうか。
  元気でがんばってほしいです。
  
  市丸君とかりんちゃん、何を話してるんだか(笑)
  　　　　comodo
  

  jilllucaさん からの返信 2016/11/01 22:33:26

  RE: それぞれの人生

  comodoさん
  
  こんばんは。
  出張に出てましてお返事遅くなりますみません。
  
  > 日曜の朝からこんなかわいい写真が見られて幸せ〜(*^-^*)
  
  ありがとうございます。
  そう言って頂くと励みになります。
  
  > 梨花ちゃんと優花ちゃんのなんてかわいいこと！
  > それしか言葉が見つからないくらいｶﾜ(・∀・)ｲｲ!!
  
  可愛いですよね〜、明登君も含めた3つ子兄妹ですが、特に梨花ちゃんと優花ちゃんの女の子２匹は見た目もくっきり違ってそれがまたなんとも言えず可愛らしいです。
  
  > そして、ムギ君。
  > それぞれのレッサーパンダにいろんな物語があるのですね・・・
  > お母さんと一緒に暮らしていた京都から市川へ、環境は慣れたでしょうか。
  > 元気でがんばってほしいです。
  
  レッサーに限らずですけど、動物園動物は血筋が追えるだけに様々な物語が出来てきますね。
  その物語は悲喜こもごもではありますが、人も含め動物が生きて行くというのはそう言うものですもんね・・・。
  
  > 市丸君とかりんちゃん、何を話してるんだか(笑)
  
  まだ恋のシーズンには2ヶ月ほどあるのですが（笑）かりんちゃんは盛大に恋鳴きしてましたよ。
  市丸君もまんざらではない感じですね〜。
  いいことです。
  
  jillluca