2016/09/21 - 2016/09/21
308位(同エリア1228件中)
ころたさん
品川の原美術館で篠山紀信写真展が開催されている。題して「快楽の館」。なにやら聖飢魔Ⅱのアルバムのタイトルにありそうな名前だが、原美術館自体を写真の舞台に、紀信流のヌードを撮っているとのこと。原美術館は品川のお屋敷街に佇む旧館で、昔から好きな美術館の一つだった。今回も常設アートの一部はそのまま紀信の作品の一部になっていたりして、リアリティを高めている。と言うか、男としては妙に妄想を掻き立てられるという、作者の意図に見事にはまってしまった。
さすが紀信! 星5つ~!!
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 徒歩
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原美術館は品川駅から御殿山を抜けたところにある、コンテンポラリーアートの私設美術館。ひっそりとしたお屋敷街にある昭和初期の実業家:原邦造の私邸を改造したものだ。扇型に広がる屋敷は、東京国立博物館や銀座和光を手掛けた渡辺仁の設計による。
原美術館 美術館・博物館
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コレクションもさることながら、この屋敷とコンテンポラリーアートという組み合わせが面白く、これまでに何回か訪ねていた。普段は国内外の現代美術の作品を、屋敷の中にうまく取り込んで展示しているが、見学者はまばらでじっくりと作品に向かい合えるのが好きだった。
原美術館 美術館・博物館
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そこで今回は篠山紀信という超メジャーな写真家の、かなり野心的な作品展を開催するという。しかも題名は「快楽の館」。この屋敷を知っている者なら、なるほどねとほくそ笑みそうな題名だ。
http://www.art-it.asia/u/HaraMuseum/IoXcFNSpLejTadmKb86i/原美術館 美術館・博物館
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紀信の作品展は2012年にオペラシティで開催された「写真力」が圧巻だった。
http://www.operacity.jp/ag/exh145/j/exhibition.html
特に印象的だったのが、歌舞伎と相撲の集合写真と、バレエダンサーのウラジーミル・マラーホフのヌード。もちろん山口百恵や宮沢りえのポートレートも懐かしかった。
「写真力」では写真そのものの展示はもちろん、そのインスタレーションにすごく凝った展覧会だった。HPが生きているってことは、またどこかで開催するのかな。もう一度見てみたい。原美術館 美術館・博物館
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そして今回の「快楽の館」も「写真力」と同様、インスタレーションにこだわった写真展であるはずだ。
さて、門をくぐると早速篠山作品がお出迎え。まだ入場ゲート前なのでさすがにヌード写真ではないが、庭と同化した等身大の写真パネルから作者の意図のようなものが伝わってくる。原美術館 美術館・博物館
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やっぱり紀信はこのエロい屋敷そのものと、モデルの絡みつく感じを撮りたかったんだな。
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その写真を、撮影の舞台となった屋敷に展示するという、劇中劇と言うか合わせ鏡と言うか、摩訶不思議な感覚を味わえるのではないか。
これは期待できそうだぞ。原美術館 美術館・博物館
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庭にはコンテンポラリーアートのいくつかが展示されてあり、この公衆電話も作品の一部なのだが、それがまた紀信の作品の一部になっている。
原美術館 美術館・博物館
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講習電話とテレビと鉄枠。そして紀信の写真。
原美術館 美術館・博物館
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分かるかなぁ。分かんねぇだろうなぁ。
原美術館 美術館・博物館
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とにかく中に入って行こう。
原美術館 美術館・博物館
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昭和な雰囲気の入り口を入ると、左手にミュージアムショップ、右手に切符売り場。
原美術館 美術館・博物館
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この切符売り場はもう紀信の写真の舞台になっている。ヌードモデルの後ろに映り込んでいるのは、まさに今日、受付をしてくれた女性だ(もちろん着衣だよ)。
(例によって美術館の内部は撮影禁止なので、つぶやきと写真は関係ない)原美術館 美術館・博物館
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そして見知らぬおじいちゃんがヌードの女性2人に挟まれて、ご満悦な表情を浮かべている写真が出迎えてくれる。
「あの~この方はもしかして・・」
「はい、当館の館長です。」
やっぱりねぇ。原美術館 美術館・博物館
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その他のモデルは、有名AV女優が多数なのだが(総勢33名!)、最も高名なのは壇蜜。モデルの中では最も大人の女の色香を感じさせるところはさすがだが、でもねぇ壇蜜ちゃん、紀信のモデルになって乳首隠すってなに?3流雑誌のグラビアじゃ見せてたのに!
原美術館 美術館・博物館
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写真は館内のあちこちで、その場に合わせたモデルと照明、小道具で独特の世界観を見せてくれる。モデルは気が付いたところだと、紗倉まな、佐々木心音、矢吹春奈、等々。プロレスラーのオカダもいたな。(アンタAV女優ヲタクサン知ッテルネェ)
原美術館 美術館・博物館
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紀信には珍しく(それとも俺が知らないだけか?)デジタル処理して作った1枚の巨大なパノラマ写真に、同一モデルを複数並べていたり、逆に奥行き方向にデジタル処理して作った無限回廊にモデルを配したり、この屋敷を活かした写真が多くあった。
原美術館 美術館・博物館
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さらに常設のアート立体作品をそのまま使った写真を、これまたその立体作品の中に展示したりと、もう時空間がひっくり返ったような浮遊感を味わえる。
原美術館 美術館・博物館
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そしてライティング!真っ赤に照らし出された部屋に展示してあるヌード写真の妖艶なこと!
見学者には女性やカップルも多く、注目度の高さを表していた。全体的に見てそうだな。「写真力」が200点だとしたら、「快楽の館」は95点というところ。(すごく満足したって言うことよ)原美術館 美術館・博物館
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原美術館には庭園に面したカフェもあって落ち着いた時を過ごせるのだが、さすがに今日は客が多いのでパス。1月まで開催しているというこの展示会、冬の寒い日、できれば雪が積もった日にでももう一度来たいな。
原美術館 美術館・博物館
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原美術館を出て品川駅へ向かう。この辺には各国の大使館が散在していて、美術館から海の方向にすぐの所にミャンマー大使館がある。
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この通りは御殿山通り。ここを左手に行けば品川駅だ。
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JR線と第一京浜を下に見て御殿山庭園に沿って歩く。
御殿山庭園 公園・植物園
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東京マリオットも敷地にある御殿山庭園は、品川の高台の地形を活かした水の豊かな庭園。
御殿山庭園 公園・植物園
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水鳥が遊び魚も泳ぐ。もう少しすると紅葉がきれいだろうな。
御殿山庭園 公園・植物園
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そしてこれが超高級マンション 御殿山トラストコート。さぞやお高いのだろうとスケベ根性で調べてみたら、4LDK 190平米で7800万円。あれっ、意外に安いのね。
お隣の御殿山ガーデンに百恵ちゃんが住んでいたころは10億!って言われていたのに、栄枯盛衰だね。御殿山庭園 公園・植物園
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御殿山庭園の端まで来た。公園を回り込んで左(写真だと右手)に行けばマリオットホテルがある。
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その百恵ちゃんももう国分寺(だったっけ?)に移り住んでしまった。などと思いながら御殿山ガーデンの下を通り過ぎる。
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ここからは第一京浜沿いに品川駅へ。
歩き疲れたなぁ。一休みするか。 -
と入ったのが品川GOOSというビル2FのT.G.I. FRIDAYS。ずいぶんこれまでの流れと違う雰囲気の処に入ったね、という批判はさておき。コーヒーとケーキで一服。店内はこのレストランお馴染みのアメリカ~ンな雰囲気。奥のポスターはジブリアニメのものだが、わざわざアメリカ公開時のものを貼ってある。
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また何ともヘビーなスイーツを頼んじゃったね。味もとってもアメリカンなベッタベタに甘いやつ。コーヒー2杯もお代わりしながら頂きました。
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品川駅に着いた。久しぶりに訪れた品川駅はこれまたアートに変貌していた。海側に延びる通路も、
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高輪側、エキュートの脇も、明かりの取れる屋根がいい感じだ。
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品川の美術散歩、気持ちいいよ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 旅熊 Kokazさん 2016/12/28 06:55:18
- 快楽の館!
- なんか凄そうですね。
もう少し開催されてるようなので、行ってみたいなぁ!
- ころたさん からの返信 2016/12/28 20:51:55
- RE: 快楽の館!
- 旅熊 Kokazさん、コメントありがとうございます。
また「いいね」戴きまして重ねてありがとうございました。
篠山紀信展、強くお勧めしますよ。展示内容の撮影ができなくて本当に残念。欧米ではそんなことないのにね。展覧会は1月9日まで開催なので、私ももう一度出掛けようと思っています。
旅熊 Kokazさんの旅行記にもたびたびお邪魔させて戴きますので、よろしく!
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