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[四国一面白い避暑廃墟]<br />三好市西祖谷山一の観光地、かずら橋出口(南袂)から道路を上がって行った所に10年ほど前まで、迷路洞窟である「お山公園洞窟」があった。富士観光?が尾根の地下を迷路状に掘りぬいて、「天国」と「地獄」巡りができるよう、昭和51年10月開業した。<br /><br />洞窟入口で入園料を払い、中央隧道を車で抜け、先の駐車場に駐車。<br />中央隧道を挟んで「天国巡り洞窟」と「地獄巡り洞窟」がある。それぞれの洞窟は迷路状になっており、前者はまず、右手の支洞に黄金に輝く「お山大仏」が鎮座する。平成5年に安置されたもので、像高は、3メートルはありそう。両側の壁面にはずらっと仏像や天狗の像が並んでいる。<br /><br />その先からは主に、男女の和合(まぐわい)をマネキンや木像によって表現しており、四角い覗き穴から見るようになっている。男根を模った巨大な像や、陰毛まで再現した女性のマネキンもある。一応子供でも入園できるが、自主規制で画像添付は遠慮する。<br /><br />洞窟の総延長や見応えという点では「地獄」の方が、巡り甲斐がある。次から次へ、支洞から支洞へと、グロテスクなシーンが展開する。妊娠・出産を繰り返しながら我が子を食らう女、釜ゆでされる下半身のみの女、局部が肥大化して立ち上がれない男、鬼に腹を裂かれて腸が飛び出している老婆、手首がまとわりつく不動像、河童に途中まで食べられた人間、首や手足が散乱している血の池等々。<br /><br />メイン隧道を抜けた先は公園となっており、鯉の泳ぐ池や小動物園、休憩施設等があった。各種石像群の中には、なぜかドナルドダックらしきものもある。<br /><br />閉園後は入口には高さ2メートル半位の門が設置されているため、「車では」入園できない。しかし徒歩でなら可能。それにこの地(通称「お山」)の開拓の祖、恵伊羅御子(えいらみこ)の墓や熊野十二社を祀る地へ行くには、園内を通る必要があるため、地権者はそれを妨げてはならない。<br /><br />その小径入口は正面入口右手にある碑の右だが、踏み跡程度。砂防ダム右から植林帯へ上がる。数分で上流の沢を渡渉すると園内のコンクリート道に出る。<br />洞窟へは駐車場跡側入口から入る。中の照明はないから懐中電灯は必須。冷気でカメラのレンズが曇るため、曇り止めを塗った方がいいかも知れない。

素掘り地下迷路の天国・地獄巡りの廃墟

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2013/07/15 - 2013/07/15

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マローズ

マローズさん

[四国一面白い避暑廃墟]
三好市西祖谷山一の観光地、かずら橋出口(南袂)から道路を上がって行った所に10年ほど前まで、迷路洞窟である「お山公園洞窟」があった。富士観光?が尾根の地下を迷路状に掘りぬいて、「天国」と「地獄」巡りができるよう、昭和51年10月開業した。

洞窟入口で入園料を払い、中央隧道を車で抜け、先の駐車場に駐車。
中央隧道を挟んで「天国巡り洞窟」と「地獄巡り洞窟」がある。それぞれの洞窟は迷路状になっており、前者はまず、右手の支洞に黄金に輝く「お山大仏」が鎮座する。平成5年に安置されたもので、像高は、3メートルはありそう。両側の壁面にはずらっと仏像や天狗の像が並んでいる。

その先からは主に、男女の和合(まぐわい)をマネキンや木像によって表現しており、四角い覗き穴から見るようになっている。男根を模った巨大な像や、陰毛まで再現した女性のマネキンもある。一応子供でも入園できるが、自主規制で画像添付は遠慮する。

洞窟の総延長や見応えという点では「地獄」の方が、巡り甲斐がある。次から次へ、支洞から支洞へと、グロテスクなシーンが展開する。妊娠・出産を繰り返しながら我が子を食らう女、釜ゆでされる下半身のみの女、局部が肥大化して立ち上がれない男、鬼に腹を裂かれて腸が飛び出している老婆、手首がまとわりつく不動像、河童に途中まで食べられた人間、首や手足が散乱している血の池等々。

メイン隧道を抜けた先は公園となっており、鯉の泳ぐ池や小動物園、休憩施設等があった。各種石像群の中には、なぜかドナルドダックらしきものもある。

閉園後は入口には高さ2メートル半位の門が設置されているため、「車では」入園できない。しかし徒歩でなら可能。それにこの地(通称「お山」)の開拓の祖、恵伊羅御子(えいらみこ)の墓や熊野十二社を祀る地へ行くには、園内を通る必要があるため、地権者はそれを妨げてはならない。

その小径入口は正面入口右手にある碑の右だが、踏み跡程度。砂防ダム右から植林帯へ上がる。数分で上流の沢を渡渉すると園内のコンクリート道に出る。
洞窟へは駐車場跡側入口から入る。中の照明はないから懐中電灯は必須。冷気でカメラのレンズが曇るため、曇り止めを塗った方がいいかも知れない。

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
交通
3.5
交通手段
自家用車

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  • 中央隧道入口

    中央隧道入口

  • 水槽右側が上り口

    水槽右側が上り口

  • 上流の沢を渡渉

    上流の沢を渡渉

  • 隧道出口上の水路沿い通路

    隧道出口上の水路沿い通路

  • ドナルドダック?と布袋

    ドナルドダック?と布袋

  • 天国巡り入口

    天国巡り入口

  • 閉園後も輝きを失わないお山大仏

    閉園後も輝きを失わないお山大仏

  • 入口から入った所

    入口から入った所

  • 地獄巡り入口

    地獄巡り入口

  • 我が子を殺した罪で、子供を産むたびに食らう母親と、食物を粗末にした罪で、杵でつかれ、身体をバラバラにされる地獄。

    我が子を殺した罪で、子供を産むたびに食らう母親と、食物を粗末にした罪で、杵でつかれ、身体をバラバラにされる地獄。

  • 高さ10尺の閻魔大王像

    高さ10尺の閻魔大王像

  • 天塔鬼に斬られようとする女の亡者

    天塔鬼に斬られようとする女の亡者

  • 地獄釜から女性の下半身が出る

    地獄釜から女性の下半身が出る

  • 人血酒や人肉を食らう「鬼の食卓」

    人血酒や人肉を食らう「鬼の食卓」

  • 手首が這う不動明王

    手首が這う不動明王

  • 乱用罪と不敬罪の地獄。性に関すること。

    乱用罪と不敬罪の地獄。性に関すること。

  • 晒し首に首ったけ

    晒し首に首ったけ

  • 上半身や下半身、手足、首が浮かぶ血の池地獄。

    上半身や下半身、手足、首が浮かぶ血の池地獄。

  • 人肉をさばく料理人と、人間の手足を食らっている鬼たち

    人肉をさばく料理人と、人間の手足を食らっている鬼たち

  • 雌河童の食いかけの人間

    雌河童の食いかけの人間

  • 達磨大師か

    達磨大師か

  • 平家の落人が琵琶を弾いていた琵琶の滝

    平家の落人が琵琶を弾いていた琵琶の滝

    琵琶の滝 自然・景勝地

  • かずら橋。平家落人が架けたのに始まるかずらで編んだ橋は、水面からの高さ6〜7メートル、長さ56メートル。大正12年、一旦針金の吊り橋に変わったが、そののち、観光の目玉にするため、復元された。

    かずら橋。平家落人が架けたのに始まるかずらで編んだ橋は、水面からの高さ6〜7メートル、長さ56メートル。大正12年、一旦針金の吊り橋に変わったが、そののち、観光の目玉にするため、復元された。

    祖谷のかずら橋 名所・史跡

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