◆旅記録国内編2010　栃木・茨城・福島〔05−日本百観音巡拝：坂東第２０番札所・西明寺編〕

2010/09/10 - 2010/09/10

【「日本百観音」北関東から福島へ走り抜ける一人旅】
西国・坂東・秩父の３つの観音霊場を合わせた「日本百観音」の巡拝。２度目の訪問となる栃木県と初めての茨城県を巡り、初めての福島県に足を踏み入れてから帰阪するドライブコース。
新幹線を乗り継いで小山からレンタカー「プリちゃん」に乗り換え、１日目は参拝順序の入れ替えや霧にドキドキしながらも２カ寺に参拝して宇都宮に宿泊。２日目は宇都宮市内でまず１カ寺に参拝後、東北自動車道に入って移動する。

【メンバー】
一人旅。

【ルート】

　　《しばらくお待ちください》


【表紙の写真】
坂東第２０番札所・西明寺の楼門。右に閻魔堂、正面奥に本堂、左に鐘楼堂。

エリア 益子・茂木(栃木)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

■東北道から北関東道へ
大谷PAを出発してしばらく南を向いた後、栃木都賀JCTから北関東道で東へ。

■北関東道
一般道で宇都宮の市街地を抜けるコースは、距離的には近いのだが、交通量が多かったり信号で停まることも多いだろう。
遠回りにはなるが、今日辺りは渋滞の予測も無い高速道を走る方が気分が良い。
初めて走る道だけれど、両側の景色は広い関東平野を感じるには十分。

■真岡IC
真岡ICで北関東道を降りたら・・・。

■益子へ
益子町を目指してカーナビの案内に従う。

■道案内
益子町の中心から寺へ近付くにつれて、寺への案内表示を目にするようになった。
ここまで通って来る国道や県道と曲がるべき交差点だけ押さえておけば、たとえカーナビが急に黙り込んでしまっても(笑)何とかなりそうだ。

■里山
んー、日本の里山の風景ですね〜。
何だか落ち着きます♪

■自然公園
栃木県の自然公園に指定されているのも何となく納得の風景が続き、道は次第に上り坂。

■11:53　西明寺に到着
駐車場に「プリちゃん」を停めたら早速参拝へ。

■進路
工事のために狭くなっているが、あの通路を進めば良いのだろう。
左の奥に見える屋根が寺の建物っぽいしね。

■納経所
行ってみると、駐車場から見えていた屋根は、里山にとてもよくマッチする茅葺屋根の寺務所で、納経所にもなっている。
これから参拝して帰りに納経だとお昼時真っ只中になってしまい何となく申し訳ないので、先に納経をお願いすることにした。

■ご朱印
順序は逆になってしまったけれど、これで心置きなくゆっくり参拝させて頂けるわ♪

■参道①
では、境内を目指しましょう。

■参道②
木陰に入ると、正面に大好きな(笑)石段が現れた。
右手にある緩やかに上って行く道は、石段の上り下りが困難な人のためのルートではないかと思う。

■参道③
鬱蒼としているのではなく、適度な木漏れ日があって明るい感じの林。

■石段
木々に囲まれていても、耳元でブーンと羽音を立てる小さな虫はほとんどいない。
何より、ギラギラの陽射しを遮ってくれるので、暑さが和らいで呼吸しやすい。
それでないと、いくら「アイ・ラブ・石段」でも、この勾配は苦しい(笑)。

■楼門①
石段を上がり切ると、目の前に楼門が迫る。
石段の一番上の段からではフレームに全てが収まり切らないほど。
楼門も茅葺屋根だ。

■楼門②
重要文化財で、迫力があって、圧倒されるのだけれど・・・。

■楼門③
門の両側にいらっしゃる仁王様のガードが堅いのなんのって(汗)。

■本堂①
楼門をくぐると、正面奥に本堂が見える。

■本堂②
内陣まで入るなら寺務所に申し出て拝観料が必要となるようだが・・・。

■本堂③
外陣に賽銭箱もあるし、ここでお参りすることにしよう。
欄間の彫刻が見事ですねぇ。

■本堂④
参拝を終えて本堂から下りると、入れ替わりに団体ご一行が到着。
あれ？
先程の大谷寺でも私と入れ替わりに到着された団体さんじゃないかしら？
今日はここまで札所の番号順に参拝が進んでいるから、同じようなペースで巡っていれば、１日に二度三度とお目に掛かるのは四国でもよくあったこと。
個人同士だと「またお会いしましたね！」とどちらからともなく声を掛け合ったり、道中の情報交換をしたり、言葉を交わすことが無くても目が合えば会釈し合ったりするのもよくあること。

■楼門左側
本堂の参拝が済んだら境内探索と参りましょう。
まずは、楼門から本堂に向かって左側のエリアから。

■鐘楼堂
本堂に近い側に、茅葺屋根の二層の鐘楼堂。

■三重塔
楼門よりも外側の位置に三重塔が建つ。
これも重要文化財だそう。

■楼門右側
続いて、楼門から本堂に向かって右側のエリアへ。

■閻魔堂①
楼門からすぐの位置に建つ茅葺屋根の閻魔堂。

■閻魔堂②
閻魔大王と言うと怖いイメージがあるかも知れないけれど、ここの閻魔様は「笑い閻魔」と呼ばれるそうで。

■閻魔堂③
ホントだ、笑っていらっしゃる。
却って左端の「奪衣婆」の方が不気味・・・、お邪魔しましたぁ(汗)。

■無盡水
ん？
「弘法大師」ということは・・・。

■大師堂
おぉ〜、やはりいらっしゃいましたね！
茅葺屋根の大師堂には、大師像がたくさん。

■大師像①
大師堂だけでなく、境内にも・・・。

■大師像②
修行姿のお大師様。
その足元の石段には・・・。

■お砂踏み
四国霊場のお砂踏みも。
あぁ、また観音霊場の巡拝だってことを忘れちゃいそう(笑)。

■楼門を出る
それにしても、茅葺の屋根ってお手入れが大変そう。
勝手に何かが育っちゃっているみたいだし。
こう見えて（どう見えて？笑）、庭木の刈り込みの腕はプロ顔負けだって、ご近所のオジサマ方に定評があるのですよ(汗)。
大谷寺では「発掘した〜い」は出なかったけれど、何だか剪定したくなってきましたね、植木鋏無いですか？
・・・重要文化財だった、危ない・危ない(爆)。

■駐車場へ
急勾配の石段、手摺りがあるからと油断せずに下りて行き・・・。

■12:35　西明寺を出発
駐車場に戻ってみたら、件の団体さんがやはり大谷寺でお見掛けしたご一行だったと、バスを見て確信。
実は、今回の旅で訪れる札所の中に道中の交通情報が乏しく少々不安な所があり、不安が解決出来ないまま出掛けて来ている。
このエリアの札所へ案内している運転手さんならご存知かもと思い、思い切ってバスに近寄り尋ねたら、このバスでは通れないためご一行は途中で小さ目の車に乗り換えて行く札所なので・・・と話しているうちにご一行が戻って来られた。
運転手さんが先達さんに尋ねて下さった結果、“どうなんだろ？”という迷いが吹っ切れて、ある種の“悟り”をもたらして頂けた。
そう、「行くっきゃない！行ってみなきゃ分からない！！」のだそうです(笑)。

■益子町内
さて、そろそろ昼食にしましょ。
町の中心部へ戻ると、さすが益子焼の産地、道の両側にはその販売店が並んでいる。
覗いてみたい気もあったが、見始めると品選びしたくなるのは必至。
それよりも、暑い時期でもあるので、涼みながら少しはのんびりと食事を楽しみたいと、チェックしておいた店へ。

■12:47　フォレスト益子に到着
やって来たのは、益子町のほぼ中央に位置する公共施設「フォレスト益子」。
県立公園の益子の森や研修・展示が出来る建物、それに宿泊施設として「フォレストイン益子」がある。
その建物の一番端に・・・。

■リスブラン
フレンチレストラン「リスブラン」があり、手軽なランチコースがあるみたい。
町の中心部の飲食店だと、「プリちゃん」の休み処（駐車場のこと）の心配もしなくてはならないが、宿泊施設もある場所なら問題無かろうと。
予約は入れていないけれど、満席でなければ良いなぁ・・・。

■店内
お昼時ドンピシャなので(笑)、平日にもかかわらず結構賑わっていたけれど、待たずに席に案内して頂けた。
ガラス張りの明るい窓際席だが、北側なので陽が射し込むことがなく、この時期には有り難い。

■テラス席
暑くも寒くもない時期なら、外のテラス席で自然の風に当たるのも良さそう。

■ドリンクメニュー
食事のコースは選択肢が限られているが、飲み物はノンアルコールのカクテルまであって。
まだこれから参拝が続くし、喉の渇きと午前中のお疲れを癒すには・・・。

■飲み物
アップルタイザーが丁度良いかな？
留守宅取締役(笑)の我が母が常日頃、「炭酸で疲れが取れるんだって」とテレビから得た情報を口うるさく言うもので、たまには仰せに従っておこうってわけで(汗)。

■里山の彩り
テーブルに飾られた小さな花瓶は益子焼かな？
“里山の初秋”といった感じですね、外はまだまだ夏だけれど。

■スープ①
お待ちかねの料理の登場♪
コースメニューのうち、あまり食べ過ぎても昼から動くのが辛くなってはいけないので、一番品数の少ない昼だけのコース「デジュネ」を選択。
まずは、前菜に代わるトマトの冷たいスープ。

■スープ②
中にクリームチーズが詰めてあって、トマトの程良い酸味が暑い時期にはピッタリ。

■パン
香ばしいパンともよく合います♪

■メイン料理
益子で採れる野菜のグリルを従えたトリの骨付きモモ肉がド〜ンと。
なかなかボリューミィですな、一番品数の少ないコースにして正解でした〜。

■デザート
隣町・茂木産のブルーベリーを使ったデザート。
どれも皆美味しくて、幸せな昼休憩。

■コーヒー
そうそう、栃木県の札所は４カ寺なので、先程の西明寺で参拝終了となったわけで、良いご褒美にもなったわね♪

■14:10　フォレスト益子を出発
木陰に「プリちゃん」を休ませていたので、車内はあまりヒートアップしておらず、“オバサンの蒸し焼き”は避けられた(爆)。
少し長目の休憩で、当初の予定を３０分程オーバーしているのだけれど(汗)、四国の巡拝がそうだったように、大谷寺と西明寺のお大師様パワーで夕方にはきっと予定通りになっている・・・はずよ(笑)。