2015/10/18 - 2015/10/18
10位(同エリア55件中)
銭形幸一さん
南アルプスの主脈全線踏破…。
二年前、北岳に初めて登った時に、なんとなく憧れていた目標だった。
出来たらいいなぁ、といった漠然とした憧れ。
北岳、赤石岳、間ノ岳、仙丈ケ岳、鳳凰三山、聖岳、甲斐駒ケ岳、農鳥岳と登っていくうちにすっぽり残った未踏破ゾーンが三峰岳から塩見岳を経て荒川中岳に至る南アルプスの背骨となる稜線。
ちょうど南アルプスのど真ん中がまだ未開のフロンティア。
アプローチが困難でこのフロンティアを開拓するのは来年に持ち越すことに。
南アルプスも主な山小屋が営業を止め、冬山になってしまう前の最後の悪あがきでまだ未踏の3,000m峰の塩見岳に登ってきた。
表紙写真は9月に登った西農鳥岳山頂直下から臨んだ塩見岳。
手前の尾根がまだ未踏の仙塩尾根南部。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 1.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
地図、赤線が私の踏み跡。
ちょうど南アルプスの真ん中が未踏。
今回登ったのが塩見岳。 -
今回アプローチは鳥倉林道の駐車場から。
山行距離約24km、累積標高(上り)2,400mほど。
山と高原の地図の標準コースタイム、休憩なしで13時間15分。
累積標高だけ見れば北アルプスの剱岳、早月尾根よりある。
もっともあっちは距離短い分、斜度がキツイキツイ。
塩見岳の日帰りピストン、結構ホネ。
「秋の日は釣瓶落とし」
朝の4時スタートして5時過ぎには下山したい…。
車中泊し、
04:09
鳥倉の駐車場(標高:1,630m)、ヘッドランプ灯して出発。 -
04:44
鳥倉登山口(標高:1,780m)より林道から登山道へ。
05:57
「鳥倉登山口から三伏峠小屋まで4/10」標識過ぎた辺りでカメラを取り出す。
振り返れば中央アルプス。 -
中央アルプスUP。
右が空木岳、左が木曽駒ヶ岳。 -
登山道は南アルプスの中では整備された部類に入る。
斜度も甲斐駒の黒戸尾根の上り端と同じように緩やかな感じ。 -
9/10標識過ぎた辺りかな?
好展望の予感。
(;´Д`) -
女王様(仙丈ケ岳)。
なんかこっから見ると厳つい感じ。
(||゚Д゚)ァ...アマゾネス
小仙丈ケ岳から見ると洗練された女王様なんだけどね。 -
アマゾネス(仙丈ケ岳)と団十郎(甲斐駒ケ岳)。
塩見岳劇場、さっそく粋な取り計らい。 -
06:47
登山開始、2時間半ほどでラスボス、塩見岳登場。
いたって良心的な山。
聖岳なんて樹林帯登れど登れどもったいぶって姿見せてくれないもんね。 -
07:00
三伏峠(標高:2,615m)。
山小屋は12日クローズ。 -
休憩なさっていたお二人と
半分くらい来たんですかね…(´Д`υ)
あ、初めてなんで(笑)まだ三割くらいじゃないの?(-∧-;)
Σ(゚Д゚;)遠いですね
山行距離、地味に長いんだよなぁ。
07:17
三伏峠出発。 -
本当は行きたかった小河内岳、荒川岳。
17日雨だったので断念。
今回は日帰りできそうな塩見岳・本谷山へ。 -
07:29
三伏山(標高:2,615m)。
振り返ると先ほど休憩した三伏峠小屋。
ここから塩見新道合流地点手前からの急坂まで適度なUP&DOWNの稜線歩き。
樹林帯抜けてまた潜ってを何度も繰り返す。 -
いい眺め。
-
穏やかなUP&DOWN、最後キュイーンって標高差500m近く登るんね…。
わかりやすいっちゃ〜わかりやすい。
急坂に差し掛かるまでの執行猶予の尾根歩き。
(ノ゚ο゚)ノ オオオオォォォォォォ-白峰三山
塩見岳の左手に南ア北部の顔登場。 -
ハイマツ帯からまた樹林帯へ。
潜水艦になった気分。 -
もう冬支度ですか…。
-
お、見えた見えた。
「J」を逆さにした格好で回り込んで塩見岳真っ向直登。
そう簡単に登らせちゃ〜くれませんね。
チラチラ見せて焦らし上手な塩見岳。
( ´,_ゝ`)プッ -
振り返って。
小河内岳、烏帽子岳、鞍部に恥ずかしそうに大沢岳、そして三伏山、三伏峠。 -
08:10
本谷山(標高:2,657m)。
三伏峠から2?歩いて標高50mしか上げてない。
( ゚д゚)ポカーン
でも見晴らしバッチリ。
アマゾネス(仙丈ケ岳)、団十郎(甲斐駒ケ岳)、喜多さん(北岳)顔だけひょっこり、白峰三山の裏番長のアイちゃん(間ノ岳)、そして農鳥西オヤジ(農鳥西岳)、農鳥オヤジ(農鳥岳)。
そうそうたる顔ぶれ。広河原からじゃ間ノ岳のデカさ実感できないよね。 -
お、悪沢のアニキ(悪沢岳)。
-
駐車場から9km近く歩いているのに登らせてくれない塩見岳。
-
こっちもこっちで樹林帯歩き楽しまなきゃ…。
-
青空広がったと思ったらまた樹林帯。
-
なんかズドンと来そうな予感。
「急登の前のシラビソ」
(;゚д゚)ゴクリ -
(´Д`υ)ヤッパリ
斜度が急に上がり始める。
緩やかな尾根歩きしていて急に鞭入れられた感じ。
ある意味キツイ。
ハイマツ帯に浮上したらこの眺め。
飴と鞭の使い分けが巧妙な塩見岳、恐るべし。 -
イチオシ
09:48
塩見小屋(標高:2,760m)通過。
ちょこっと緩やかになったと思いきや斜度が加速度的に上がるのなんの。
赤石の大将は百間平からオラオラ登らされたけど最後はトラバース気味で優しく迎え入れてくれた。
塩見岳のこのつけ放しっぷり(笑)。 -
上れば上るほど西峰が遠ざかる感じ。
尾根歩いてる時はあんだけ優しく微笑んでくれたのに…。
(T_T) -
こんだけ上らされた…。
鞭の使い方半端無い。
(゚Д゚)ノボルンカゴルァ!! -
今度は飴。
( ´,_ゝ`)
荒川三山、兎岳、中盛丸山、大沢岳、小河内岳。 -
荒川三山。
-
イチオシ
仙塩尾根気持ち良さそう。
来年歩く。 -
(゜Д゜)9m 塩見岳lock on!
-
10:55
塩見岳西峰(標高:3,046m)。
11時半目標だったからとりあえず安堵。
山と高原の地図の標準タイム、8時間25分。
6時間46分でたどり着いた。 -
富士子ちゃん本日初顔合わせ。
-
やっぱり冠雪した富士子ちゃんは別嬪さんだね。
( ´,_ゝ`) -
イチオシ
(゜Д゜)9m マットケ三峰岳
三峰岳まで歩けば北沢峠、広河原まで歩きつないだことになる。
甲斐駒ケ岳を北沢峠から登れば黒戸尾根の登山口、尾白川渓谷までつながる。 -
荒川前岳までもつなげば尾白川から易老岳までつながる。
-
(σ ゜д゜)σ 塩見岳ゲッツ!!
膝に穴の空いたジャージ。もうそのまんま部屋着。 -
(σ ゜д゜)σ もういっちょゲッツ!!
-
11:42
下山開始。
明るくなるまで下山できそう。 -
麓の紅葉綺麗だろうなぁ。
真っ暗なうちに歩き始めたから下山するのが楽しみ。 -
イチオシ
南アルプス屈指の好展望地だね。
\(^o^)/ -
悪沢のアニキと中岳。
-
イチオシ
振り返って塩見岳。
険しいのなんの…。 -
これから戻るルート。
12:23
塩見小屋通過。 -
明るい雰囲気の樹林帯。
-
シラビソが味のある佇まい。
-
イチオシ
スマートな山容だね。
塩見小屋から本谷山、三伏峠までの尾根歩き、展望が効いたり樹林帯にまた戻ったり繰り返すが、樹林帯も味があってまた良い。 -
悪沢のアニキ、また来年。
-
復路はもう振り返ってばかり。
-
14:24
三伏峠。 -
つづらおりの登山道を下りる。
-
14:56
ほとけの清水。
看板は山小屋のバイト君のやっつけ仕事的なもので笑ってしまうが、ネーミングが絶妙。
行きはちょっと喉潤すくらいで有難み感じなかったが帰りは大助かり。
(´Д`*)
500mlくらいならさほど時間かからず汲める。 -
下界が見えてきた。
大滝村の集落かな。 -
まさに紅葉の真っ只中に降りていく感じ。
(*′Д`*) -
いつもは足早に歩く下山がこんなに楽しいだなんて。
-
登山口近辺が黄金色のオーラに覆われている。
(*゚д゚*) -
15:49
鳥倉登山口に無事到着。
さ、ここから駐車場まで林道歩き。
義務感で歩くだけ… -
イチオシ
と思いきやこんなん見れた。
登山者のみならず、紅葉の写真を撮りに来ている女性も。 -
西日を浴びた紅葉は最高の絵になる。
-
16:30
鳥倉のゲート、駐車場着。
なんとか明るいうちに戻ることができた。
下り、山と高原の地図のコースタイム、6時間50分のところ4時間48分。
休憩込みで12時間21分の山行。
整備されていてとても歩きやすいコース。
樹林帯歩きもバラエティーに富んでおり、ちょこちょこと展望も効き退屈しなかった。
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