キャンディで機械翻訳に頭を抱える

2015/09/10 - 2015/09/11

「スリランカに行ってきたんだ」と知人に言っても反応がにぶい。
「なんてったっけ、あの山登った？」ならまだましで、
たいがいは「ふうん」「あ……そうなんだ」程度。
みんなそんなにスリランカに興味ありませんか。
自然豊かで遺跡も山ほどあって、おまけにご飯もおいしい、こんなにステキな国なのに。

4日目の午後は、古都キャンディへ。

エリア キャンディ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5

ダンブッラから車で1時間半くらい。キャンディの町にやってきました。
町全体が世界遺産とのことだけど、見た限り賑やかな普通の町。

聖地キャンディ 史跡・遺跡

まずは何を置いても仏歯寺に行かなくちゃ、なのだけど、仏歯寺の隣には当てつけのように教会が建ってます。

まず、靴を預けて帽子をとり（もう慣れた）、お堀を渡る。

入り口には手の込んだレリーフが彫られている。

こちらが仏歯寺の本堂。仏陀の歯が奉納されているとのことだけど、ふだんは見られない。

仏歯寺 寺院・教会

それでも、熱心な参拝者はあとを絶たない。

お祈りをする参拝者たち。

なかにはただ座ってるだけみたいに見える人もいたりしますが。

仏歯が安置されているのは本堂の二階で、一階はこんなふうになっています。

階段にもムーンストーンに石の彫刻。

それほど古いものではないのでしょうけれど、この寺院は彫刻がみごとです。

象牙で飾られた仏像がいかにもスリランカ的。

天井にも、象の彫刻が並んでいます。

建物を出ると、また精巧な彫刻が。

顔のついた彫刻は、どこかアールヌーヴォー的にも見えます。

本堂の隣にあるのがこの会議場。ポロンナルワとかにも石の柱だけの遺跡が残っていたけれど、かつてはこんなふうに屋根がついてたんでしょうね。

象の剥製が展示されている建物もあったけど、この象がなんなのかはよくわからず。

こんな街中にもやっぱり猿はいます。

さて、仏歯寺を出たあとは、キャンディの町を見て回ります。
こちらはバティックに色を塗っている所。

市場にも行ってみました。

スリランカは果物は豊富。

スイカは、日本のものより小ぶりです。

あまり見慣れない野菜が並んでいます。

この活気、昔の日本の青果市場みたいな雰囲気です。

さてキャンディに来たら、定番のエンタテインメントがキャンディアン・ダンス。会場に行ってみたらちょっと早かったらしく、ちょうど結婚式が終わったばかりでした。

しばらく待ってから会場に入ると、配られたのがこの紙。まさかの機械翻訳。「任意の関数の開始時に、伝統的な呼び出しとドラム(BETA)」「儀式の音楽を提示する古代の習慣であるであるである土地の」ってなんですか。
隣のフランス人も何やらウケていたので、フランス語版も意味不明の機械翻訳だったもよう。

ダンスは、わりとゆるい感じなのがスリランカらしい。うまい女性もひとりいたんですけどね。あとはけっこうバラバラ。

最後は建物の外に出て火渡りです。

本日のホテルは、キャンディの町から少し離れた山の中腹にあるアマヤ・ヒルズ。建物はちょっと古いけれど、眺めは抜群です。

アマヤ ヒルズ キャンディ ホテル

スリランカのみやげ物といえば、宝石に紅茶、それからなぜかポロシャツが安い。ラルフローレンをはじめとして、トミー・ヒルフィガーとかラコステとかのポロシャツが、店にもよりますが、だいたい1800から2000ルピーくらい（2000円弱）で売ってます。
さすがにニセモノじゃないの？と訊いてみたのだけど、店の人は本物だというし、有名ホテルにも堂々と置いてある。
スリランカはブランド品の生産国なので、工場で生産した品物を横流ししたものか何かなんじゃないかと思うのですが、本当のところはわからず。

ホテルから見下ろす下界の眺め。

ここでも結婚式の撮影をしてました。

翌日訪れたのはペーラデニヤ植物園。キャンディ郊外にある広大な植物園です。

ペーラデニヤ植物園 テーマパーク・動物園・水族館・植物園

やっぱりここでも結婚写真の撮影中。どれだけ結婚写真好きなんだ、スリランカ人は。

しかも複数のカップルが。

道にはリラックスしきった犬。スリランカの犬は緊張感に欠けている。

この植物園には、各国の著名人が植樹した木があって、たとえばこれは世界初の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが植樹した木。

こちらは岸信介元首相が1957年に植えた木。60年近く経って、すっかり大木になってます。

こちらは明仁皇太子と美智子妃（現天皇皇后）が1981年に植えた木。

日本ゆかりのものはまだあって、こちらは日本庭園……だそうな。そう言われればそう見えなくもない。

あれ、何かが鈴なりになってる……と思ったらコウモリ。

足の長い鳥がちょこちょこと歩いて行きました。スリランカは野鳥の楽園。