2015/08/18 - 2015/08/18
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mondoさん
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2015年の夏休みは9日間で中央アジア3ヶ国(キルギス、カザフスタン、タジキスタン)に行ってきました。
アラクル湖は、天山山脈の支脈テルスケイ・アラトー山脈にある標高3550mの湖で、標高3880mのアラクル峠から湖と背後の4000m超の雪山を望むことができます。今回の旅で一番楽しみにしていた場所でしたが、天候にも恵まれ絶景を楽しむことができました。
アラクル湖への行き方としては、(1)カラコル谷~アラクル湖~アルティン・アラシャンを1-2泊で縦走するコース(約20km)と、(2)アルティン・アラシャン~アラクル峠を0-1泊で往復するコース(片道約11km)が一般的だと思いますが、アルティン・アラシャン以外に山小屋はないので(カラコル谷でユルタに宿泊できるとの情報もありましたが、寝袋の要否や食事の有無は不明です)、1泊以上の行程の場合にはテントと寝袋を持参するしかありません。
テント、寝袋、食糧などを背負って長距離を歩くのは大変なので軽装で日帰り、色々な景色を見たいので往復ではなく縦走コース、山の天気は午後に崩れやすいので午前中にアラクル湖という条件(希望)の下で情報収集と検討を重ねた結果、山小屋に宿泊できるアルティン・アラシャンを起点として、(1)の逆コースを縦走することにしました。結果的に、アルティン・アラシャン~アラクル湖~カラコル谷を何とか7時間半程度で走破し、更に公園ゲート付近まで約17kmの道程を約3時間半かけて歩き、そこからマルシュルートカに乗って夕方にはカラコルの町に戻ることができました。
<アラクル湖トレッキングの行程>
アクスー村12:44-15:47アルティン・アラシャン(2520m)(泊)5:34-9:20アラクル峠(3880m)9:39-10:40アラクル湖西端(3550m)10:55-12:01キャンプ場(3000m)-13:02カラコル谷(2520m)13:12-16:48国立公園ゲート(1930m)-16:59マルシュルートカ乗車地点
<旅程>
【0日目(8/14)】
中部21:35→
【1日目(8/15)】
→北京0:05(EY=エティハド航空)
北京5:35→イルクーツク8:50(S7=S7航空)
イルクーツク14:35→ノヴォシビルスク15:15(S7)
【2日目(8/16)】
ノヴォシビルスク1:40→ビシュケク4:20(S7)
ビシュケク~アラ・アルチャ~ビシュケク~チョルポン・アタ
チョルポン・アタ泊
【3日目(8/17)】
チョルポン・アタ~カラコル~アルティン・アラシャン
アルティン・アラシャン泊
【4日目(8/18)】
アルティン・アラシャン~アラクル湖~カラコル谷~カラコル
カラコル泊
【5日目(8/19)】
カラコル~ビシュケク
ビシュケク泊
【6日目(8/20)】
ビシュケク~アルマティ~メデウ~アルマティ
アルマティ泊
【7日目(8/21)】
アルマティ11:15→ドゥシャンベ12:00(KC=エア・アスタナ)
ドゥシャンベ泊
【8日目(8/22)】
ドゥシャンベ4:25→ドバイ7:00(FZ=フライドバイ)
【9日目(8/23)】
ドバイ3:00→関西17:10(EK=エミレーツ航空)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
日の出前の5:34頃にアルティン・アラシャンを出発。
前日に下見したところ、最初の方はヘッドライトでも歩けそうな道だったので、暗いうちに出発するつもりでしたが、既にライト不要な明るさとなっていました。 -
朝早くから牛たちは活動していました。
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丸太の橋を渡って最初の渡渉
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川は結構急な流れです。
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川を渡った辺りに羊と山羊(?)の大群がいました。
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遠くには雪に覆われたパラータ山(標高4260m)が見えました。
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遊牧民のテント付近からはアラシャン川沿いを離れて登りとなりました。
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踏み跡を頼りに草原を登って行きます。
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しばらく登ってからは、先ほど渡った川(アラシャン川の支流)の上流沿いに歩きました。
踏み跡が分かりにくく、本来のルートよりも川の淵を歩いてしまいました。 -
この辺りで川を渡らなければなりませんが、橋がないので、渡りやすそうな場所を探しました。
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石と中州を飛び移りながら、何とか川を渡ることができました。
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川を渡って少し登ると、再び草原ののどかな風景
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踏み跡を辿ってアラクル峠へ。
(後で分かりましたが)写真右上の日が当たっている所がアラクル峠です。 -
途中にテントが一つ。
ここで初めて人に出会いました。 -
テントを過ぎた辺りから、少し急な登りとなってきました。
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振り返って、歩いてきた方向の風景
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正面にアラクル峠が見えてきました。
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標高3450mくらいの高所ですが牧場がありました。
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右側には尖った岩山
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左側には雪山
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正面にはアラクル峠。
峠を越えた向こう側がアラクル湖です。 -
標高3750m付近からアラクル峠への急登
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踏み跡を辿って行きました。
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事前に得た情報ではかなりの急傾斜とのことだったので、滑りやすいザレ場を懸念していましたが、(富士山の砂走りのような)足が沈み込む柔らかい地面だったので、つま先を蹴り込んだりして無事に登ることができました。急登箇所に要した時間は25分ほどでした。
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一番上には残雪がありましたが、道ができていたので助かりました。
もう少し早い時期だと、峠全体が残雪で覆われていることもあるようです。 -
9:20頃、アラクル湖が見渡せるアラクル峠(標高約3880m)に到着!
アルティン・アラシャンから4時間弱でした(一般的には6時間程度かかるようです)。
富士山頂よりも高いですが、6月末から毎週のように富士山や北アルプスの3000m級の山に登ってきた成果が出たのか、息苦しさはなく、頭痛や倦怠感などの高山病の症状もありませんでした。 -
アラクル峠から、湖と反対側(歩いてきた方向)の景色
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(湖に向かって)左側の稜線
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アラクル湖の東側
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ハート型のような池をズーム
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イチオシ
アラクル湖。光の加減などで湖の色が変化するらしいので、時間の余裕があれば湖畔でテント泊するのもよいかと思います。
アラクル湖 滝・河川・湖
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アラクル湖の西側
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パノラマ写真でアラクル湖の全景
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(湖に向かって)右側の稜線
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アラクル峠でしばし絶景を堪能してから、踏み跡を辿って湖側に下りました。
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こちら側は滑りやすいザレ場続きでした。
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ここで初めて登山者とすれ違い。
これ以降は逆方向に歩く登山者と度々出会いました。 -
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所々にガレ場も
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湖畔のテント場が見えました。
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湖の西端付近でしばし休憩して軽く食事
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アラクル湖を後にして、湖から流れ出る川沿いの道を下りました。
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ガレ場、ザレ場が続き、他の登山者による落石でヒヤリとする場面もありました。
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下に滝が見えました。
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滝
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ここはトラバース道が細く滑り易そうで注意が必要でした。
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振り返って、(湖はもう見えませんが)アラクル湖方面の景色
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川の流れとともに、なだらかな道になってきました。
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落石が怖そうな場所
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キャンプ場
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小屋の中
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キャンプ場からは主に草原と樹林地帯でした。
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所々にガレ場も現れました。
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カラコル谷が見えてきました。
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カラコル谷のキャンプ場をズーム
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最後の樹林帯はルートが少々分かりにくい状態でしたが、13:02頃にカラコル谷に到着。アルティン・アラシャンから約7時間半かかりました。
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橋の上から上流方面の景色
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橋の上から下流方面の景色
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川の水は冷たく、涼しくて気持ちの良い気候でした。
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足がかなり疲れていましたが、約16kmの道程を歩いて国立公園ゲートへ。
車も走ることができる川沿いの一本道です。 -
馬で移動している人もいました。
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川原の馬たち
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カラコル川
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道が大きな水たまりとなっている箇所がいくつもありました。
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川沿いの道
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単調な道が延々と続き、かなり疲れました。
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振り返った景色
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橋を渡り
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遊牧民の小屋やテントがあるエリアを歩きましたが、なかなか公園ゲートに着きません。
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道の真ん中に牛
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羊たちも
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振り返った景色
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牧場の小屋
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舗装路となり、余計に足に負担が、、、
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ようやく国立公園のゲートに到着。
入域料が250ソム(約500円)だそうですが、逆ルートのため支払わずに済みました。 -
公園ゲート付近までカラコルからマルシュルートカが運行しているという情報でしたが、乗り場や運行頻度が分からないので、しばらく歩いていたところ、101番のマルシュルートカがやって来たので、少し待って折り返してきたところで乗り込みました。
料金は10ソム(約20円)。
15分ほどでカラコルに到着しました。
101番のマルシュルートカは、途中でもすれ違ったので、結構頻発しているようです。 -
カラコルの聖三位一体教会。
1895年に建てられた木造のロシア正教会です。
内部は翌朝見学しました。 -
カラコルの宿は予約していませんでしたが、「Yak Tours」に行ってみたところ、幸い空室がありました。
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宿の中庭
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シングル1泊350ソム(約700円)(バス・トイレ共同)。
今回の旅で唯一のシングルルームですが、料金は最安でした。 -
宿の近くの小さな市場
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どなたかの像
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テルスケイ・アラトー山脈が見えました。
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街中でも羊が道端の草を食べていました。
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夕方のカラコルの街はどこも閑散とした感じで、賑わっている飲食店街などは見当たらなかったので、市場の東側のローカルな食堂街で夕食。19時過ぎですが閉店寸前の様子でした。
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プロフ(80ソム)、マンティ(20ソム×2個)、チャイ(10ソム)で合計130ソム(約260円)
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店内
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宿のシャワーは東南アジアの水シャワーくらいの水温しかありませんでしたが、かなり冷たかった水よりはマシでした。
水の出はかなり悪かったです。 -
翌朝はカラコルの街を散策しながらバスターミナルへ。
宿の庭にレトロな車がありました。 -
「ドゥンガン・モスク」
20世紀初めに1本の釘も使わずに建てられたという木造のモスクです。 -
道端で草を食べる山羊と羊
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ラウンドアバウトのアーチ
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町の南のテルスケイ・アラトー山脈
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バスターミナル前で声を掛けられた車にマルシュルートカだと思って乗り込みましたが、後で実は乗合タクシーだと気づきました。
料金は600ソム(約1200円)。
なかなか満席にならず、1時間40分ほど待って9:45頃にようやく出発。
ターミナル内のトイレは珍しく無料でした。
(ビシュケク編に続く)
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