2015/01/02 - 2015/01/02
62位(同エリア523件中)
れいろんさん
アンテケーラは「旅名人ブックス」には紹介されているものの、「地球の歩き方」などの一般的な旅行ガイドブックには載っていません。(ロンリープラネット英語版にはあり。)
だけど、日本に居ながらにして、市の観光局のHPから市内の地図(絵地図)が閲覧・印刷でき、グーグルマップも焼けるので、事前に概要を把握することはできます。
便利な時代になったよなぁ〜・・・と思いますが、「行ってみて、初めて発見する事象」って少なくなっちゃたような気がします。
それはさておき、アンテケーラ。
アンテケーラという街に興味を持ったのは、街外れにドルメンがあると知った時からです。 ドルメン=支石墓(しせきぼ)。
奈良の石舞台などもこの括りに入るようですが、ここのドルメンは古いですよ。
青銅器時代の終わり頃、紀元前2,600〜2,200年ころのものだそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
ドルメンは地図内には落とされていなかったのですが、左下(東方向)の端に絵が記され、矢印で700mと書いてある。
グーグルマップも併用してみると、町中から歩いて行けそうです。
(私のホテルから約1.7Km、20分位で行けるらしい・・・。でも知らない街で1.7kmを20分って絶対無理だね。)
では、行ってみることにしましょう。 -
しかも、何時からオープンするのか分からない。9時からなら後の時間も有効に使えるんだけれど。
スペインだから10時からかもしれないなぁ。
それなら、9時にホテルを出発、何時に着くかわからないけど、早すぎたら入り口で待とう!
ホテルの部屋は14時(午後2時)まで使用可能です。
ぎりぎりまで使わせてもらうことにしました。念のため、フロントには2時にチェックアウトするからね〜と言い置いて出発しました。 -
昨日の散策で、街中の道は複雑でアップダウンも多い、しかも重厚な建物が多く見通しが良くない通りも多いということが解ったので、一番、まっすぐに進める道を選択します。
サン・セバスチャン広場(ロータリー)から、エンカルナシオン通りを進みます。
騎馬像があるのが、コソ・ビエッホ広場。 後ろにアルカサバが見えます。 -
どんどん行きます。・・・おっ、看板があったよ。
心強いですねぇ。 -
大きな建物とゆるくカーヴする石畳の道。
アンテケーラ、美しい街です。 -
通りの名前はカレーラ通りと変わります。
写真はサンチャゴ教会。 -
旧市街を抜けました。地図によるともうすぐなんだけどな。
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あそこかな? 金網が見えました。
ドルメンはあの丘状の部分だと思うのですが、入り口はもう少し先にあるようです。 -
金網に沿って少し歩くと立派なエントラスがありました。
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駐車場も広いですね。
お掃除している方がいますね。 -
あの奥の事務所で手続きするようです。
・・・反対側がドルメンなので、無駄な導線ですねぇ。 -
楽しい男性スタッフが2名いました。
パンフレットはスペイン語と英語とフランス語、ドイツ語。
「何語のがいいですか?」と聞かれたので、いつものように日本語のものを!と答えます。
「今、作成中だから・・・」と言われてしましました。上手い言い訳だなぁ。 -
「ここには、ドルメン・ビエラとドルメン・メンガがあり、3km先にドルメン・ロメラルがありますよ。」
歩いて来たので3km先には行きません。
「え〜、たった3kmだよ。ここまで着たんだから、ぜひ、行ってみると良いよ。」
からかわれてしまいました。ちなみに入場無料です。 -
ここがドルメン・ビエラ。思ったより小さいです。
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こういう形式のドルメンは「通路墳墓」と呼ばれているらしい。
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巨岩に圧倒されるけれど、思っていたよりシンプルな感じです。
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内部に入ると左右の壁に巨岩がズラリ。
入口から右の壁に8、左に7、並んでいるとか。数えてみれば良かったなぁ。
(この写真は奥から入口を見ています。) -
凹状の岩が扉だということです。
Dolmen de Viera でした。 -
こちらが、ドルメン・メンガ。Dolmen de Menga
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ビエラより大きく丸い形状で、ドルメンと聞いてイメージする形に近いです。
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入口から中を撮影。
この写真が「旅名人ブックス」に載っていました。 -
凄い! やはり凄い!
巨石の天井を3本の巨柱が支えています。 -
内部は広く、天井も高い。
圧倒されますね。 -
巨大な石の柱が、こんな風に巨岩の天井を支えている。
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奥から入口を写しています。
広さが伝わるかな。 -
一番奥の柱のその後ろには・・・。
井戸なのでしょうか。 -
この素晴らしい空間を完全独り占めとはなんとも贅沢です。
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柱や壁に穴が掘られています。
運んでくる時に利用したのか? ほかの用途があったのか? -
イチオシ
ドルメン・メンガの入口。
正面に「寝ているインディオの顔の山」が見えます。 -
もう一度、室内を振り返って。
素晴らしかった、本当に来てよかった!! -
Dolmen de Menga 名残惜しいです。
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ここは、今、まさに整備の途中のようです。
少し前までは自由にドルメンの上に登ったりできたのかな。
地元の人の犬のお散歩コースだったような感じでした。 -
アンテケーラという名前は、ローマ時代の名前「ANTICARIA(アンティカリア)」が転換したそうです。
既に、今から2000年前に「古い町」と呼ばれていた町です。
昨日の散策ではこのような中世の重厚な建物に感動しましたが、ドルメンを見終わった今は、長い長い歴史に再感動です。 -
そして、更に、あの丘のアルカサバ。イスラム時代の足跡。
小さな町に歴史がぎゅぎゅーに詰まっています。
極上のミルフィーユを食べたような気持ちになります。 -
アルカサバの一角。カルメン広場に面した場所。
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泣きながらこの地を去るイスラム教徒の銅像が建てられています。
それは、1410年の出来事。 -
キリスト教徒がこの城塞を攻略する様子が描かれた案内板。
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その後、1492年、グラナダ陥落で、イベリア半島のイスラム王国は終焉をむかえることになります。
しみじみしちゃったな。 -
さて階段を上って城壁の上にむかいましょう。
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巨人の門を潜り、街方向を見ています。
アルカサバに入場します。入場料4ユーロ。音声ガイドと小さくたたんだパンフレット付でした。安いな。 -
まず、巨人の門の上へ。
凄いな。 -
素晴らしい眺め。何も言えません。
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街並みも美しい。最高!
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では、遺跡を見て回りましょう。
入場料には音声ガイドが含まれています。英語と西語。
お芝居仕立てになっていて、なかなか面白いです。 -
ここは貯水槽(アルヒべ)の跡だとか、発掘中なのね。
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イスラム風の庭園。
奥にキリスト教徒が後乗せした鐘楼がある塔。(Torre del Homenaje) -
アルカサバに2つ塔があります。
こちらはTorre Blanca(白い塔)。上にキリスト教風の鐘楼がのっていない方です。 -
下方向を見ています。右がアルヒべ、左がイスラム風庭園です。
真っ直ぐ先に「寝ているインディオ山」。
レコンキスタ語、キリスト教徒によって造られた通りだとか。 -
城塞の下のアルマス広場。
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この一角に井戸の跡があります。
深さ6m、直径3m。 -
塔に登ることができます。
塔の中にはキリスト教徒側の作戦本部が模されています。 -
この椅子に座って音声ガイドを聞いたり・・・。
馬の足音がバックに入ってるなど、良く作られたガイドです。 -
丸い大砲の弾。
火薬が入っているわけではなく、重い石をぶつけて物理的にダメージを与えるというもの。 -
雰囲気あるでしょ?
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そして塔の上からは、文句ない絶景。
Torre Blanca と、2つの塔を繋ぐ城壁(La Barbacana)です。 -
次にあちらへ向かいます。
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アンテケーラの街に、この塔の影が映っている。
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鐘楼。
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もう1段登って、鐘に触れることもできました。
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昨夜、光っていた星のイルミネーション。
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さて、Torre Blanca へ行きましょう。
人影が見えますが、ほとんどの場所を一人占めできて、とても嬉しい。
今も、この塔の上、私だけなんです。 -
戦いのために造られてたので、窓の小さい Torre Blanca.
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狭い階段をのぼり・・・
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イスラム風に飾られた部屋を見て・・・
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塔の上に出ました。こちらからの眺めも素晴らしい。
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あれ、この先にも低い塔があるのね。
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Torre Blanca の上で昼寝しちゃいました。
堪能したなぁ〜。 -
REAL COLEGIATA DE SANTA MARIA LA MAYOR(サンタ・マリア・マジョール王立参事会教会)の横を通って・・・
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ファサードを後ろから見ました。
アルカサバ+教会=お得な入場料でしたが、私は教会を割愛しちゃいました。 -
サン・セバスチャン広場に降りてきたら、BINBOのパンの車を発見!
久しぶりだねぇ。貧乏な子熊ちゃん。君を見たらお腹がすいちゃった。 -
広場に面したBARに入って、朝昼兼用の食事を。
カフェ・コン・レーチェとトースト(トマト付)。
オレンジジュースと頼んだら売り切れだと言われてしまい、仕方がないのでビール(?)を注文。 -
ホテルに戻って荷造りし、バスターミナルまでタクシーで来ました。
早く着きすぎちゃったな。誰もいないです。(切符売り場も開いていない〜。) -
これから、マラガへ移動します。
アンテケーラ、良い街だったな。また、来たいなあ。
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この旅行記へのコメント (5)
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- kiyoさん 2018/04/08 19:50:59
- こんな場所があるとは
- れいろんさん、こんばんわ。
ドルメンという遺跡、初めて知りました。
アイルランドやマルタの巨石文明と似た匂いを感じますね。
れいろんさんが撮影された写真を見て、
遺跡好きの血が騒ぎ出しました。
こうした場所は公共の交通機関でアクセスしづらいのかと思いきや
街中から歩いていけるというのも、嬉しいです。
いつか行ってみたくなりました。
kiyo
- れいろんさん からの返信 2018/04/10 09:03:42
- RE: こんな場所があるとは
- kiyoさん、こんにちは。
メッセージありがとうございます。
昨年秋のアンダルシア旅行、体調不良だったとはいえ、十分満喫されたようですね。
旅行記きちんと読みに行きますね。
ドルメンですが支石墓の総称だという事はご存知かと思います。
私も、イングランドやアイルランド、フランスに残されているものからケルト文明を連想しました。
アンテケーラはマラガから行きやすいですし、中世の建築が残る町並みも素敵です。
機会があればぜひ行かれてください。
その際はレンタサイクルなど借りて、私がいけなかったドルメンロメラルにも行って、写真を見せてくださいね。
れいろん
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- ジョ-ジ・ジョン・ポ-ルさん 2015/04/02 21:59:24
- 旅行記、読みましたよ〜(少し前ですけど・・・)
- れいろんさん
こんばんは♪
ドルメンの旅行記、読みましたよ。
正直に話すと、少し前に読んでてコメを入れようとしてたんですが、
PCを使ってると、相方から用事を言われて・・・ありゃ、わざとかなぁ(# ゚Д゚)
コメントも「途中保存」が出来れば・・・。今度、提案してみよう!!
ドルメンは、全く知らなかったんですが、これは日本で言う古墳みたいなもんですか?
ドルメン・ビエラもドルメン・メンガも、凄く立派ですよね。世界には、アチコチと
巨石文明が有りますが、重機や設計図も無い時代に摩訶不思議なことです。
中は小奇麗にしてますが、風も通さず暖かいんですか?3本の柱の高さて、どの位ですか?
ここの丘から見える景色、本当に最高ですね♪
ちょっと気になったかも・・・少しググってみますね。ありがとうございます。
ジョージ・ジョン・ポール
- れいろんさん からの返信 2015/04/04 11:11:55
- ありがとう〜
- ジョージ・ジョン・ポールさん、おはようございます。
ドルメンに反応してくれて、本当にうれしいです。
私がアンテケーラへ行ったのは、これを見るためでしたから。
巨岩といっても、現在、いろいろ大きな建物を見ている私たちには「小さい」ので、周りの友人の反応も今一つだったの・・・。
ドルメンは支石墓と訳され、お墓との解釈が一般的ですね。
ヨーロッパでは、紀元前4,000年〜2,000くらいまでの間に多く造られたようです。
ドルメンは世界中にあって、日本だと「飛鳥の石舞台」が同じようなものと言われています。
世界にはいろいろな所がありますよね。自然も文明も。
まだまだ、どこへでも行きたいなぁ。
れいろん
- ジョ-ジ・ジョン・ポ-ルさん からの返信 2015/04/04 23:43:21
- RE: ありがとう〜
- れいろんさん
こんばんは。返信、ありがとうございます。
今日は、仕事だったんですよ・・・仕事するのが勿体ない天気だったのに、残念です(>_<)
ドルメンて、総称だったんですね。そんな大昔から、巨石を積み重ねる発想と行動力に、
驚かされます。
時代は異なりますが、マチュピチュやピラミッド、ティワナクやスト-ン・サ-クルなど
コンクリ-トが発明される前、石は人々の生活に凄く密着してますよね。
いやいや、人間のすることには、驚きの連続です^^;)
友達の反応が薄いんですね・・・何でだろう。ウチは好きですよ☆
ジョージ・ジョン・ポール
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